教育労働者は8・6広島へ ストで闘える教組をつくり戦争法粉砕・安倍政権打倒を 革共同教育労働者委員会

週刊『前進』06頁(2691号03面01)(2015/07/27)


教育労働者は8・6広島へ
 ストで闘える教組をつくり戦争法粉砕・安倍政権打倒を
 革共同教育労働者委員会


 60年、70年闘争を超える「戦争か革命か」をかけた歴史的激突情勢に突入した! 「安倍と資本家のために死んでたまるか!」と根源的怒りが噴出し、連日、万余の労働者人民が国会を包囲している。戦争法案に対し、教育労働者はゼネストで立ち上がり、安倍政権を倒そう! 「自衛戦争賛成」と主張する日本共産党などの敵対をうち破る自国政府打倒と国際連帯の闘いこそが戦争を阻止する道だ。動労千葉・動労水戸を軸とする階級的労働運働派は、韓国・民主労総の7・15第2次ゼネストと連帯し、7・15―16国会闘争に立ち上がった。職場からストライキで闘う教組拠点をつくり、8・6ヒロシマから9月戦争法案粉砕へ総決起しよう!

労働組合をめぐる攻防に勝利してゼネストへ

 「恐慌の中の恐慌」で、ギリシャ危機、中国上海株暴落などを引き金に世界経済は破滅寸前だ。日本経済破滅の危機に追い詰められた安倍政権は、戦争・核戦争で生き延びようと戦争法案の7月16日衆議院採決を強行し、それと一体で、労働者を総非正規職化、解雇自由、過労死に突き落とす労働法制の大改悪を進め、社会そのものの崩壊を急速に進めている。
 この中で、一切が労働組合をめぐる攻防に絞り上げられた。
 日本帝国主義は1987年、国鉄分割・民営化で戦後労働運動の中心であった国鉄労働運動をつぶすことで総評を解体し、改憲を成し遂げることを狙った。だが、動労千葉は絶対反対のストライキに立ち、労働運動絶滅攻撃を粉砕し、今日まで意気軒高と闘っている。その闘いは、日韓米労働者の国際連帯を実現し、全国での動労総連合建設を軸に階級的労働運働を発展させている。
 国鉄分割・民営化後、日教組は連合に加盟し、文科省とのパートナー路線に転換したが、支配階級が学校現場を完全に制圧できなかったのも、国鉄闘争がつくり出した階級的力関係が根底にあるからだった。
 それゆえ安倍ら支配階級は、動労千葉主敵論や桜井よしこによる〝連合から自治労、日教組を切れ〟という主張を掲げ、徴兵制賛美のUAゼンセン会長を連合事務局長に据え、労働運動の改憲勢力化を進めている。動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁上告棄却は、国鉄闘争が産別を越えて労働運働をよみがえらせる力となっていることへの恐怖の表れだ。

民営化反対と非正規職撤廃で拠点建設が前進

 安倍政権は、労働組合を根絶一掃できないまま、改憲・戦争法案の強行採決という破局的事態に追い込まれている。階級的労働運動の結集軸が存在することで、改憲・戦争法案と労働法制改悪への怒りがひとつになり、安倍打倒のゼネストへと向かう革命情勢が成熟しているのだ。
 自国政府打倒と国際連帯で戦争を阻止する力は職場生産点にある。階級的労働運動の拠点をつくり出す教育労働者の闘いは、労働組合存立の根幹において「民営化絶対反対・非正規職撤廃」の路線を打ち立て、職場で力強い前進を開始している。それは民主労総ゼネストとの国際連帯の核心でもある。
 三浦半島地区教組の労働者は、臨時的任用職員解雇反対で職場・分会を組織して闘いぬいた。5月16日の定期大会では、「戦争絶対反対! 臨任解雇反対・非正規職撤廃! 学校事務の『共同実施』絶対反対!」を掲げ、民営化絶対反対を焦点にして「今こそ職場からストライキで闘う教組をつくろう!」と訴えた。「組合ができることは次の雇用を早く探させることだ」と臨任解雇を容認する体制内指導部と真っ向から激突して闘い、青年労働者の共感を生み、拠点建設へと大きく踏み出した。
 日教組奈良市執行部は、市費講師の大量削減・解雇攻撃に対し、「非正規職撤廃! 1人の解雇も絶対に許さない」と、毅然(きぜん)と立ち向かう方針を出した。市との団体交渉には青年労働者が多数詰めかけた。「1人の解雇も許さない! 誰を指名解雇するのか」「1人の人員削減が、どんなに現場を過重労働にたたき込むかわかっているのか」と怒りが噴出し、市費講師の解雇を阻止し、労働組合の力を示した。
 闘いの中でわかったことは、人員不足によって残業代も支払われない時間外勤務や持ち帰り仕事が毎月数十時間以上となり、精神的にも体力的にも「命の危険を感じる」状況が続いてきたことだ。あるいは、職場の矛盾を「自己責任」として押しつける管理職のパワハラで、年度途中の「自主退職」や休職に追い込まれた講師が少なからず存在したことだ。解雇攻撃絶対反対で原則的に闘うことこそ、階級的団結をつくり出す。
 大阪では、「大阪都構想」に対する現場からの闘いで、安倍の先兵=橋下徹市長を打倒した。民営化は団結破壊・労組破壊であるという本質を暴き、さしあたって少数でも処分を恐れず労働組合として団結権をかけて闘えば、労働者の怒りと結びついて勝てることを実証した。その中で、人員削減で200人近い臨時主事(学校事務職員の臨時的任用職員)が他市や他職へ配置転換されたり雇い止め解雇されることに対し、絶対反対を貫き現場で闘っている。
 小中一貫校設置、学校統廃合、道徳の教科化、戦争賛美の教科書、教員の政治活動の罰則化、評価制度など、現場にかけられる安倍の「教育改革」攻撃は、日教組を解体して、教育労働者から誇りを奪い、全員解雇・総非正規職にたたき込む「教育の民営化」であり、教育労働者を戦争の担い手にする攻撃だ。非正規職労働者の解雇は、教育の民営化が現場で激しく進行していることを示している。
 教育の民営化絶対反対・非正規職撤廃を貫く現場における闘いは、体制内指導部を打倒して階級的団結をつくり出し、ストライキをやれる労働組合へと飛躍する闘いだ。動労総連合建設と一体で、教組拠点をゼネストの拠点としてつくり、地区ソビエトをつくり出そう。

8・6で桜井よしこらぶっ飛ばし9月闘争へ

 戦後70年の「8・6」は大党派闘争だ。「反核平和70年の失敗」と広島の根源的怒りを圧殺するために登場する桜井よしこを打倒しよう。他方で日本共産党スターリン主義の自衛戦争容認とは核戦争容認だ。戦争絶対反対の怒りを体現できるのは階級的労働運動だ。8・6ヒロシマを戦争法案粉砕・安倍打倒のゼネストに向かう9月大決戦への大闘争としよう。
 ストライキは、労働者階級が生きるための闘いだ。国鉄分割・民営化当時、動労千葉は公共企業体の労働組合としてストライキ権を奪われていたが、労働者階級の未来をかけて処分覚悟でストライキに立った。韓国民主労総の全教組も、日教組の先輩たちの1950年代後半の勤務評定反対闘争も、スト権を奪われている中でのストライキ闘争だ。この労働組合の職場からの荒々しい決起が、労働者こそが社会の主人公であることを示し、戦争を止めるのだ。
 被爆70年8・5ヒロシマ全国教育労働者交流集会―8・6ヒロシマを広島、福島、沖縄の怒りとひとつに改憲・戦争・原発・労働法制改悪反対の大闘争にしよう! JR常磐線の全線開通で帰還を強制し、高線量地域で学校を再開するなど、子どもたちや労働者に被曝を強制する攻撃に、動労水戸とともに被曝労働拒否で闘おう! 「戦争絶対反対!許すな改憲!1000万人署名」を1千万人と結びつく拠点建設として取り組もう!
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