反革命スパイ分子=岸・水谷・藤本の三里塚闘争破壊策動を粉砕せよ 反対同盟への卑劣な襲撃許すな 三里塚現地闘争本部

週刊『前進』06頁(2696号05面01)(2015/09/07)


反革命スパイ分子=岸・水谷・藤本の三里塚闘争破壊策動を粉砕せよ
 反対同盟への卑劣な襲撃許すな
 三里塚現地闘争本部


 8月16日、反革命スパイ分子の岸・藤本が三里塚現地に潜入し、三里塚芝山連合空港反対同盟への破壊工作を策動した。国家権力と有無通じて敷地内農民への卑劣な襲撃に手を染めたものであり、断じて許すことができない。わが三里塚現地闘争本部は総力を挙げてやつらの三里塚闘争破壊策動を粉砕する。10・11三里塚全国総決起集会への大結集をかちとろう。

日帝・安倍の先兵として現れ党と同盟の分断策す

 三里塚現闘にとって岸宏一は八つ裂きにしても足りない。2006〜08年の「党の革命」において打倒された与田らを擁護し、批判に耐えられず、自己批判もできず、打倒・追放された、唾棄(だき)すべきやからだ。その岸らが恥知らずにも三里塚現地に足を踏み入れたことの狙いは一点、三里塚闘争の破壊にほかならない。『革共同政治局の敗北』なる反革命本で革共同への不信をあおり、党と反対同盟の間に分断を持ち込み、三里塚闘争を瓦解(がかい)させることを狙った反革命襲撃そのものだ。
 日帝・安倍政権と成田空港会社(NAA)は今、市東孝雄さんの農地を農地法で強制収用することを狙っている。だが三里塚闘争は、日帝・安倍の「朝鮮有事」を口実とする安保法制の制定強行、軍事用滑走路への転用を見据えた第3滑走路計画、現代の「戦時徴発」としての市東さんへの農地強奪攻撃を真っ向から迎え撃ち、安倍打倒の闘いの最前線に立っている。この三里塚闘争をつぶそうと日帝・安倍の先兵として現れたのだ。

「3・8分裂」の歴史を偽造

 岸・水谷・岩本による反革命本は、革共同の破壊、革命の絞殺を唯一の目的とし、でたらめに脚色した「党の内情暴露」で国家権力に自らを売り込むスパイ転向文書である。当然にも権力への怒りのかけらもない。
 わが現闘にとってとりわけ許しがたいのは、三里塚反対同盟の1983年3・8分裂についての歴史を歪曲し、第4インターに自己批判しているくだりである。「党派的生き残りのために三里塚闘争を政治的に利用するという基本政策の誤り」などと、革共同政治局とわが三里塚現闘を傷つけようとしている。おぞましいまでの歴史の偽造であり、デマゴギーだ。
 これに対する壊滅的批判は、何よりも反対同盟事務局次長であった故萩原進さんが08年秋に著した『農地収奪を阻む』に明らかだ。「『3・8分裂』は、分裂のための分裂だった。最初から脱落派が仕組んだ陰謀だ。……同盟を条件派に変えようという許しがたい闘争破壊だった」「あのまま脱落派を抱え込んでいたらその後の二期決戦は闘えなかった。『3・8』を経て『絶対反対同盟』として再出発した。だから今日がある」と。
 脱落派は「一坪再共有化」を反対同盟分裂の手段として強行した。これに対して第4インターに怒りの鉄槌(てっつい)が打ち下ろされたのだ。
 「3・8分裂」の本質は、反対同盟の「絶対反対」路線の右翼的変更、すなわち「反対同盟の総条件派化」であった。萩原さんは「反対同盟の原則的な闘いは、全国のあらゆる闘いをもふるいにかけるものだった。権力と折り合いを付け、共存していこうとする勢力は、脱落派に加担していった」と、今日の体制内派・階級協調路線につながる右翼的潮流との党派闘争の死活性を鋭く喝破(かっぱ)している。

農民を蔑視し操作の対象に

 「党の革命」は、労働者党員が労働者自己解放への熱情をもって腐敗した指導部の抑圧を吹き飛ばす蜂起だった。25年間岸の指導下にあった現闘にとって、「党の革命」は抑圧された自己を覚醒(かくせい)させる衝撃であった。関西の労働者同志たちの決起によって与田らが打倒され、その腐敗した指導と日常が明らかになった時、岸は与田の金銭的腐敗を問題にしつつも打倒したやり方が問題だとはぐらかして、その本質に迫る討論を組織しようとしなかった。できるはずもなかった。自らの所業が与田と一体だったからだ。
 岸は81年に現闘キャップとなり、その後政治局員に昇格した。しかし後にはっきりしたことは、現闘の苦闘をよそに与田と同様、週に活動は3日、残り4日は遊んでいた。岸の傲慢(ごうまん)さと腐敗は枚挙にいとまがない。当時現闘の誰もが岸の行動に疑問を感じつつも、これを指弾・打倒できなかったことは痛苦の極みである。
 反革命本は「政治利用主義だった」などと清水丈夫同志(革共同議長)の指導責任を問題にするが、およそ農民の自己解放的決起を信用しなかったのは岸、お前ではないか。一度でも農民との対話で全身全霊をかけて勝負したことがあったのか。岸は反対同盟幹部を政治操作の対象としてしかとらえなかった。「農民は革命には決起しない」という農民蔑視が初めからあったのだ。

階級的労働運動発展させ市東さんの農地守り抜く

 岸は、まさに血債主義そのものの上意下達的指導で現闘員に活動を強要した。91年5月テーゼ以降、労働運動組織化への転換、「階級の中へ」の実践が求められていた時に、岸・水谷らは一貫して故・中野洋同志(革共同副議長)の指導路線に敵対していたのだ。
 現闘は党中央から分断され、岸に私党的に支配されていた。岸を打倒し、マルクス主義、労働者自己解放の思想、共産主義的細胞的団結の真の意味を自覚し、自己を再生することができた。岸らは「党は階級そのものである」という労働者自己解放の思想とその無限の可能性を信頼できないのだ。これは後年、浅野や広瀬、本間らが追放されたことにつながる問題でもある。
 岸らは階級的労働運動路線を敵視する立場から「動労千葉特化路線」とケチをつけ、動労千葉が市東さんの農地死守の闘いに敵対しているかのように描いて、革共同への不信をあおり分断しようとしている。事実はまったく逆だ。過去、現在をとおして動労千葉以上に労働組合として三里塚闘争を闘っている組織はない。
 77年から81年、動労千葉はジェット燃料貨車輸送阻止闘争を解雇者を出しながら闘い、労農連帯を貫いた。動労千葉が動労本部カクマルの敵対を粉砕し、分離・独立をかちとり、闘ったからこそ今日にいたる三里塚闘争の勝利の礎を築くことができた。さらに新自由主義の突破口となった国鉄分割・民営化攻撃に対して唯一、85〜86年二度のストライキで闘い、中曽根の「戦後政治の総決算」攻撃を粉砕し、労働運動の産業報国会化を阻止してきた。今日、安倍の「戦後レジームからの脱却」を根幹で阻止しているのも動労千葉を先頭とする国鉄闘争とその階級的労働運動路線だ。

緊急5万人署名を推進し10・11全国集会総結集を

 世界大恐慌は中国バブルの崩壊で本格的爆発過程に突入した。新自由主義の破綻は世界中で戦争か革命かの情勢を促進している。日帝・安倍は戦争反対・安倍打倒の歴史的な1千万人の決起に追いつめられている。動労総連合を全国に建設する闘いを軸に、闘う労働組合を全産別に建設する闘いがうなりを上げて前進している。
 市東さんの農地を守る闘いは戦争反対・軍事空港建設阻止の最前線の闘いだ。反対同盟は市東さんの農地裁判最高裁闘争の勝利へ「緊急5万人署名」を呼びかけている。階級的労働運動派が署名運動の賛同団体になり、署名運動の先頭に立とう。動労水戸を軸に結成された「市東さんの農地を守る会・茨城」に続き、全国で「守る会」をつくろう。全国農民会議はその先頭に立とう。
 三里塚闘争は来年50周年を迎える。革共同はその歴史のすべてを反対同盟とともに歩んできた。日帝権力は、71年大木よねさん宅への代執行以来の強制収用で市東さんの農地を強奪しようとたくらんでいる。71年代執行阻止闘争の最前線で闘った星野文昭同志は40年を超えて獄中で闘っている。なんとしても三里塚の地に取り戻さなくてはならない。「絶対反対」「不屈・非妥協」こそ闘う人民の合言葉だ。われわれは反革命分子を踏みしだき、絶対に市東さんの農地を死守する。10・11三里塚全国総決起集会に総結集しよう。
このエントリーをはてなブックマークに追加