知る・考える 用語解説 11月労働者集会/婦人民主クラブ全国協議会

週刊『前進』08頁(2697号05面06)(2015/09/14)


知る・考える 用語解説
 11月労働者集会/婦人民主クラブ全国協議会

11月労働者集会-階級的労働運動派の結集軸

 階級的労働運動をよみがえらせるため、動労千葉、全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄闘争全国運動の呼びかけで毎年11月、日比谷野外音楽堂で開かれている集会。職場で資本やその手先と化した労組幹部と闘いぬく労働者が産別の違いを越えて大結集する。階級的労働運動潮流は、ここで1年の闘いの前進を計り、総括して次の大方針を打ち出す結節環としてこの集会を位置づけている。
 3労組が呼びかける集会は98年から始まった。同年5月28日、国鉄1047名の解雇をめぐる裁判で、東京地裁は「JRに不採用の責任は及ばない」という反動判決を出した。不当労働行為の責任を資本に免れさせるこの判決を容認したら、労働組合運動は絶滅される。そうした共通の怒りと危機感から、3労組は国鉄闘争を基軸に階級的労働運動を再生させようと11月集会を呼びかけた。
 米帝によるイラク侵略戦争が始まった03年には、韓国、アメリカの闘う労働者がこの集会に参加した。以来、11月集会は、労働者の国境を越えた団結で新自由主義と戦争に立ち向かう国際連帯集会として発展してきた。
 戦争法と安倍への広範な怒りが噴出する中での今年の集会では、1万人を結集する歴史的挑戦が求められている。

婦人民主クラブ全国協議会-真の女性解放求め闘う組織

 「女性の解放は労働者階級の解放の中にある」というマルクス主義の思想を貫いて闘う女性団体。1984年、前身である婦人民主クラブから革命的に分離・独立して結成された。
 婦人民主クラブは1946年3月、戦後革命の真っただ中で、女性の解放と反戦平和を掲げて生まれた。反戦・反核運動の先頭に立ち、日本共産党による分裂と敵対をものりこえて闘ってきたが、帝国主義の新自由主義攻撃と闘えずに屈服した。特に重大だったのは、80年代に国鉄分割・民営化と一体で仕掛けられた男女雇用機会均等法の攻撃である。当時のあらゆる女性団体が「均等法」の美名に隠された資本の搾取強化の狙いを見抜けず、こぞって賛成に回った。その中で唯一、分割・民営化粉砕の国鉄決戦とも連帯し、絶対反対を掲げて闘った女性たちが、婦民本部派(現在は「ふぇみん」を名乗る)との非妥協的な党派闘争を貫いて結成したのが婦民全国協である。
 均等法30年後の現実は、新自由主義のもとでは女性労働者・労働者家族は生きられないということを示している。安倍政権による女性活躍推進法は、さらなる奴隷労働と戦争動員の攻撃だ。今日の社会における女性差別の根源は資本主義にある。プロレタリア革命によるその転覆こそ、女性の真の解放への道である。
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