【速報版2面-1】動労総連合を今こそ全国に! 不当解雇撤回・非正規職撤廃を 各地国鉄集会から11・1大集会へ

週刊『前進』08頁(2697号08面01)(2015/09/14)


【速報版2面-1】
動労総連合を今こそ全国に!
 不当解雇撤回・非正規職撤廃を
 各地国鉄集会から11・1大集会へ

(写真 昨年10月1日、動労千葉は外注化粉砕ストに立ち、幕張車両センター前で抗議行動を展開)

(写真 動労水戸は昨年6月30日、被曝労働反対ストに立ち、いわき運輸区前でJR東日本を弾劾した )


 労働者が協力しなければ戦争はできない。逆に闘う労働組合が戦争協力拒否を掲げ、企業の壁、産業の壁を越えて全国一斉のストライキに立てば、戦争は必ず止められる。だから、ストライキを打ちぬける労働組合をよみがえらせることが必要だ。ゼネスト実現の鍵を握っているのは、JRでストを貫徹できる動労総連合を、今こそ全国につくり出すことだ。

民営化に絶対反対

 今、労働者の4割が非正規職にされている。青年労働者の約半分は非正規職だ。いつ雇い止めされるかわからず、結婚もできず子どもも生めない低賃金で、過労死寸前の長時間労働を強いられる。その上さらに戦争で命を奪われてたまるか!
 安倍は戦争法案とともに労働者派遣法改悪案を押し通し、生涯派遣・一生非正規を強いようとしている。株が暴落し大恐慌が一層深まる中で、これを許せば労働者は本当に生きていけなくなる。
 この耐え難い現実がつくり出されたのは、1987年の国鉄分割・民営化からだ。国鉄分割・民営化で20万人の労働者が首を切られ、労働運動は大きな後退を強いられた。当時の首相の中曽根康弘は、「国鉄分割・民営化でお座敷をきれいにして立派な憲法を安置する」と言った。今、安倍は、その野望を現実のものにしようとしている。
 この国鉄分割・民営化に30年間、不屈に抵抗してきた労働組合がある。動労千葉・動労水戸―動労総連合だ。その闘いが、戦争と改憲の攻撃を今日まで阻んできた。
 今年6月30日、動労千葉は国鉄分割・民営化による組合員の解雇をめぐる裁判で、「JR不採用は不当労働行為」という判決を最高裁に確定させた。これを武器に、JRに「被解雇者を直ちに職場に戻せ」と迫り、実力で解雇を撤回させる新たな闘いが始まった。
 動労千葉はまた、鉄道業務の外注化粉砕に向けて闘っている。業務を下請け会社に丸投げする外注化は、労働者全体を非正規職にしようとするものだ。それは労働の安全、鉄道の安全を破壊する。JRで続発する重大事故は外注化が原因だ。
 これに対して動労千葉は、外注化粉砕・非正規職撤廃、反合理化・運転保安確立を掲げて闘いぬいている。その中でJRの下請け会社・CTS(千葉鉄道サービス)の清掃労働者が動労千葉に結集した。正規と非正規の労働者が同一の労働組合に団結し、闘いをともにするという、これまでの労働運動にはない新たな地平が開かれたのだ。

被曝労働を拒否し

 安倍は川内原発を手始めに原発再稼働を強行している。これに真っ向から対決しているのが動労水戸だ。動労水戸は11年10月、放射能に汚染された電車の検査修繕業務を強いようとしたJRにストライキで立ち向かった。以来、動労水戸は被曝労働拒否を掲げ数波のストを打ちぬいてきた。
 JRは、福島第一原発の直近を走る常磐線を全線開通させようとしている。安倍は9月5日に福島県楢葉町の避難指示を解除し、避難している住民に汚染地域への帰還を強いている。これに対し動労水戸は8月29日、ストを貫徹し、いわきで集会・デモに立った。
 この闘いに福島原発事故の収束作業に当たる労働者、除染作業に従事する労働者が呼応して立ち上がった。原発労働者が労働組合をつくって闘えば再稼働は阻止できる。事故収束作業を安全に進めることも、それで初めて可能になる。労働組合が本来持つ力を動労水戸の闘いは示している。

11・1日比谷野音へ

 動労千葉、全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄闘争全国運動は「闘う労働組合を全国の職場に」を掲げて11・1全国労働者総決起集会を呼びかけている。この集会には韓国の民主労総を始めアメリカ、ドイツ、トルコなどから闘う労働者が結集する。労働者の国際的な団結が戦争を阻むのだ。
 9〜10月、全国各地の国鉄集会を成功させよう。東京を始め全国に動労総連合を建設し、闘う労働組合をよみがえらせよう。11月1日、日比谷野外音楽堂で開かれる労働者集会に集まろう。

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