11月大結集で安倍倒せ 9月国会決戦の大爆発ひきつぎ国際連帯で朝鮮侵略戦争阻もう 福島・新潟に続き動労総連合建設へ

週刊『前進』06頁(2699号01面01)(2015/09/28)


11月大結集で安倍倒せ
 9月国会決戦の大爆発ひきつぎ国際連帯で朝鮮侵略戦争阻もう
 福島・新潟に続き動労総連合建設へ


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(写真 9・23ソウルゼネスト大会に1万5千人 パククネ政権の労働市場改悪粉砕を掲げてストに決起し、全国からソウルに集まった労働者は民主労総本部前の街路を占拠してゼネスト大会を開き、パククネ打倒まで闘う決意を固めた【9月23日】=記事6面)


 9月19日午前2時18分、与党は参院本会議で戦争法案の採決を強行した。5月14日の閣議決定から4カ月、全国の労働者人民は戦争絶対反対の怒りを爆発させて闘った。全学連は日本共産党やシールズ指導部の敵対を打ち破り、闘いを牽引(けんいん)した。闘いはこれからだ! 9・23韓国・民主労総ゼネストに続き、ストライキで安倍を倒し、朝鮮侵略戦争を止めよう。動労千葉・動労水戸を先頭に、動労総連合建設、各地区国鉄集会を大成功させ、11月大結集へ進もう。

国会正門前を解放

 戦争法案の強行成立後、安倍は「結果を出して、(戦争法案という)レッテルをはがしていきたい」とうそぶいた。「結果を出す」とは、実際に戦争をやるということだ。そして直ちに安倍は、PKO(国連平和維持活動)で南スーダンに派遣されている陸上自衛隊に「駆けつけ警護」を任務として追加する検討に入った。来年2月にも新たな実施計画の閣議決定を行うという。実際に戦争を行い、自衛隊員に血を流させ、労働者階級の怒りをたたきつぶすことを狙っているのだ。
 そこまで日帝を駆りたてているものは、大恐慌の本格的爆発過程への突入と戦後世界体制の大崩壊であり、破滅寸前の日本経済とその脱落・日帝の危機であり、中東・東欧・東アジアにおける戦争情勢だ。「尖閣(釣魚島)に米軍を巻き込む」という日帝自身の戦争衝動こそ戦争法の本質だ。
 この日帝に対し、労働者階級人民は戦後最大級の安保国会決戦をたたきつけ、連日、数万人が実力で国会を包囲し、安倍と日帝権力の心胆を寒からしめる歴史的勝利をかちとった。戦争法阻止の命がけの非和解的な実力決起、60年、70年をも超える全学連運動の歴史的復権。それを先端に100万―1千万人の大衆的な根底からの怒りが大爆発した。
 安倍政権は、この安保国会決戦の爆発で「革命への恐怖」にたたき込まれた。8月30日の12万人の国会包囲と全国100万人決起、そして国会正門前を連日実力解放した闘いに対し、自民党・谷垣らは「不測の事態で廃案になる」と恐怖に駆られて叫び始めた。国会突入―戦争法案廃案―安倍政権崩壊の現実性を突きつけられ日帝権力は震撼(しんかん)したのだ。
 とりわけ最大の激突を切り開いた14日以降の一週間決戦の歴史的転換点となったものこそ、全学連と全国労組交流センターが呼びかけた9・13闘争だった。「朝鮮侵略戦争阻止! ゼネストと国際連帯で戦争を止めよう!」という絶対反対の路線のもと、この日は3千人が国会正門前集会と銀座デモに決起した。これ以降、全学連は実力激突の先頭に立った。
 「セレモニー」にすらならない公聴会開催で強行採決に突進する安倍政権に対し、全学連は国会前に結集した労働者人民とともに鉄柵を打ち破り、国会に迫る実力決起を切り開いた。警視庁は「最精鋭」とされる第4機動隊を投入したが、全学連はそれをも迎え撃ち、国会前を解放し、16日には13人の大量逮捕をのりこえて人民大集会を実現した。こうした実力闘争が特別委員会での採決を大幅に遅らせ、安倍を追い詰めた。そして19日未明まで全力の決戦が闘われた。
 怒りに燃える数万の労働者人民は体制内指導部が言うように、ただ国会に「声を届ける」ために連日駆けつけたのか? シールズ指導部とそれにすり寄る民主党や共産党が言うように、来年の参院選の投票の選択肢を求めて国会に来たのか? まったく違う! 戦争絶対反対で、戦争法案の成立をなんとしても阻止するために決起したのだ。これが100万―1千万の怒りの階級的本質だ。
 全学連は、この労働者階級人民とどこまでも一体となり、戦争絶対反対を貫き、団結と共同性の最高の発露である「実力闘争の思想」をよみがえらせ、労働者階級への限りない信頼に裏打ちされた決起で全情勢を牽引した。
 階級的労働運動と学生運動を先端に、ゼネストとプロレタリア革命への本格的進撃が9月国会決戦で開かれたのだ。

ストライキで闘う

 1千万人の怒りとの結合、安保国会決戦の継承と発展をかけて、大党派闘争に勝ち抜き、プロレタリア革命へと前進しよう。
 戦争法は、一方での参院特別委員会での採決に見られる卑劣な暴力的手法、他方での警察権力と結託したSEALDs(シールズ)指導部と「シールズ防衛隊」なる暴力部隊の全学連への公然たる襲撃、そして日本共産党やシールズによる労働者人民の怒りの「野党の尻押し」への歪曲、こうしたなりふり構わぬ闘争圧殺策動に支えられて「成立」したものに過ぎない。
 だが労働者人民は、これらを打ち破ってますます安倍との非和解的激突を開始している。動労千葉の「私たちはストライキで闘う」という呼びかけが、巨大な反響を巻き起こしている。国鉄分割・民営化と30年間も「絶対反対」で闘い抜いてきた力が、革命的学生運動と結合し、1千万人の怒りと結びついた。全日建運輸連帯労組関西生コン支部や全港湾もストに立ち上がった。沖縄の労働者人民は右翼による辺野古テント破壊と実力で対峙している。ゼネスト情勢は始まっている。
 マルクスも言っているように、革命は密集した反動を生み、それを打ち破ってさらに前進する。安保国会決戦が示したものは、革命情勢とそのダイナミズムだ。
 9月19日、日本共産党・志位委員長は「戦争法廃止の国民連合政府」構想を打ち出し、来年夏の参院選で他の野党と選挙協力する方針を提示した。これに民主党・岡田代表が直ちに呼応し、24日には連合・古賀会長との会談で了承を取り付け、志位との会談に臨もうとしている。だがこれこそ「自衛戦争賛成」とプロレタリア革命圧殺の政権構想だ。
 米日帝国主義は朝鮮侵略戦争の準備を進めている。すでに具体的な戦争計画として「作戦計画5015」が作成されている(5面参照)。「自衛」の名による戦争への参戦か、自国政府打倒か。今や「戦争か革命か」をめぐる大党派闘争が本格的に始まっているのだ。
 だがそもそも議会が戦争を始めたことはあっても、議会が戦争を止めたことが一度でもあるか! 「民主的」であれば戦争も搾取もよしとする体制内勢力や資本主義・帝国主義の正体がついに暴かれ、膨大な労働者人民が国会に押し寄せた。今日のむき出しのブルジョア独裁政治に対置されるべきは、自由や民主主義ではなくプロレタリア独裁であり、1917年ロシア革命だ。
 この間の安保国会決戦と一体で、全学連が「大学の戦争協力阻止」と、自治体労働者が「赤紙を再び配るな」と、教育労働者が「子どもの序列化は死ぬ順番を決めるものだ」と、職場やキャンパスで安倍の戦争法攻撃と闘ってきた。本来、職場生産点で社会的生産を担う労働者は、その中でブルジョアジーを追い詰め、プロレタリア革命で打倒して、直ちに社会と生産を組織し運営していく。その道を国会決戦を通して断固進み始めた。

大宣伝・扇動戦を!

 11・1労働者集会に安倍の戦争法や総非正規職化攻撃への怒りを大結集し、ゼネストとプロレタリア革命へ前進しよう。
 この間の9月国会決戦でさえまだ通過点に過ぎないような、労働者階級の怒りの大爆発、大反乱の時代がこれから到来する。労働者階級を軸に全人民の根底的な怒りは、絶対反対の路線と階級的団結を求めて大爆発していく。11・1集会にそれを大結集しよう。
 韓国・民主労総は、労働市場改悪との闘いでの韓国労総の大裏切りを打ち破り、9・23ゼネストに総決起した。民主労総と全力で連帯し、ストライキで闘う労働組合を絶対につくろう。福島、新潟に続き動労総連合を東京をはじめ全国にさらに建設しよう。全国各地域での国鉄集会を圧倒的に成功させよう。
 戦争と戦争法への怒りをすべて11・1大結集へ。「朝鮮有事」=朝鮮侵略戦争を阻止し、民営化・外注化と総非正規職化を阻止する道は、何よりもゼネストと国際連帯だ。このことを全力で訴え、11月集会の大々的な宣伝・扇動とチケット販売に猛然と突入しよう。

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