闘いは進む 青年の職場から 民間中小 動労総連合・新潟とともに団結を拡大し11月へ進む 新潟 猪俣徳馬

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週刊『前進』06頁(2699号02面04)(2015/09/28)


闘いは進む 青年の職場から
 民間中小 動労総連合・新潟とともに団結を拡大し11月へ進む
 新潟 猪俣徳馬


■期待を集めて出発
 9月19日、動労総連合・新潟結成記念集会と新潟駅前デモが闘い抜かれた。この日の未明に参議院本会議で戦争法が可決された直後に行われた集会・デモということもあり、動労総連合・新潟は、戦争と失業・非正規職化を労働者大衆に強制する安倍政権を打倒するために、新潟県下の多くの労働者・労働組合の期待を集めて出発した。
 動労総連合・新潟は、JRと関連会社、正規・非正規の分断をのりこえ、国鉄労働運動を復権させるため、7月30日に結成された。
 この間、新潟での戦争法案反対のデモや集会をはじめ、8・29いわき、9・6徳島、9・13国会前と、動労総連合・新潟の動輪旗はさまざまな闘いの場に元気よく姿を現している。
 戦争法に反対し、安倍政権を倒し、外注化阻止・非正規職撤廃のために、国鉄の仲間が立ち上がったことに自分自身が大きな感動を受けた。
■自分の飛躍が問われる
 一方で、そうした国鉄の仲間の決起に対し自分自身がどこまで飛躍できるかが大きく問われている。
 昨年3月、JR東日本・新津車両製作所の外注化阻止のため、国鉄や地域の仲間とともに闘ってきた。
 外注化がもたらす出向・転籍や非正規職拡大でJRの青年労働者の未来が奪われる現実は、自分の職場をはじめ、地域の労働者の未来をも大きく左右する問題だ。地域の労働者の怒りの声と結合し、闘いをつくり出していくために、職場の仲間ともっともっと貪欲(どんよく)な討論が求められている。
 JRの外注化や非正規職化の問題は「ほかの職場の問題」ではない。自分も職場の同僚も必ず突き当たる問題だ。
 国家的不当労働行為を公然とやってつくられたJR体制は、資本と国家が一体となった反労働者的なものだ。国鉄分割・民営化の後、非正規で働かされる若者が増える一方で、正規労働者にはさらなる利潤追求や成果が突き付けられている。
 自分の職場でも低賃金や長時間労働への怒りがあるが、もらう賃金が多い少ないで自分たちの労働の尊さが計られることは絶対におかしい。このことをもっと職場の仲間に訴えていく必要がある。そして、百数十年に及ぶ資本主義の歴史が自分たちに何をもたらしてきたのか。戦争や3・11原発事故の責任を取らない国家。それが今回の安倍の戦争法の強行採決に体現されている。9・19集会をばねに、11月労働者集会に向けてできる限り訴えていきたい。
 職場、物販、オルグ、さまざまな街宣や集会の場面で、動労総連合・新潟の仲間とともに、戦後70年、労働者がかちとってきた誇りや権利を一切合財奪おうとする安倍政権は労働者階級の敵であることを訴えていきたい。安倍打倒の中にこそ奪われてきたものを奪い返し、労働者階級の未来が開けることに確信を持ち続けて11・1労働者集会に向かって闘っていきたい。

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