闘いは進む 青年の職場から 自治体 1千万人の怒りと結びつく地区党への大変革を開始 東北 尾玉波緒

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週刊『前進』06頁(2700号03面04)(2015/10/05)


闘いは進む 青年の職場から
 自治体 1千万人の怒りと結びつく地区党への大変革を開始
 東北 尾玉波緒


 1千万人の怒りと結合する党への挑戦として、地区党の大変革が始まっています。
 これまでは職場や産別ごとに会議を行っていたため、自分の職場や産別のことだけを考えて方針を立てがちでした。しかしこれでは、階級攻防全体の中に職場の問題を位置づけることが困難になります。そこで地域丸ごとを獲得するための飛躍をかけて地区党のあり方も変革しました。産別主義ではなく、階級全体の利害を体現する地域ソビエトをつくりゼネストを組織する闘いのあり方への転換です。
 そして同時に、地区党の最大の任務は動労総連合建設であることを明確にさせました。階級攻防の最大の主戦場である国鉄決戦で勝利することと、その具体的水路である動労総連合建設の推進が、地域丸ごとを対象化する上で最も重要です。「やれる人、時間の都合のつく人が行う」というあり方をやめ、一人ひとりが国鉄闘争の最前線に立ち、動労総連合の組織化に全力を挙げるということです。
■国鉄闘争の前進なしに自治体攻防の勝利なし
 私はこの変革を受けて、考え方がすっきりしました。自治体職場で起きていることは、戦争のための丸ごと民営化=地方自治破壊で、自治労解体と総非正規職化を狙う攻撃です。激しいです。この階級攻撃を産別の個別の問題としてだけとらえていても反撃の出口はないでしょう。
 たとえば私の職場は市の外郭団体で、組合としては5年雇い止め制度に反対し、有期雇用撤廃を掲げて活動しています。これは正当な要求ですが、実現困難な要求です。しかし単なるスローガンではなく、「生きさせろ!」の叫びと同じ、切実な要求なのです。この5年雇い止め問題は当局が愚かだからとか、財政補助を渋る市の問題であるとかのみでとらえると出口がありません。資本家階級、安倍政権による戦争・地方自治破壊・総非正規職化攻撃として見据えることで、これに対する唯一の対抗策が労働者階級の団結だということが見えてきます。
 今回の再編を受けて階級攻防の勝利=国鉄闘争の前進なしに自治体攻防の勝利もない――そのことを再認識できました。時代にかみ合う方針だと確信しています。
■戦争反対貫き非正規職撤廃かちとる労働運動
 国会攻防のまっただ中で開催された市職労大会では、戦争法案に対する組合員の怒りの中で、戦争絶対反対の特別決議を採択しました。また「非正規職撤廃・全員を正規にしろ」という非正規職からの発言と、非正規職問題を自らの課題として引き受けた正規職員からの発言を受け、正規・非正規の団結をどうつくるのか、非正規職をどう組織化するのかをめぐって議論を組織する出発点をつくりました。
 闘いはこれからです。戦争絶対反対を貫き非正規職撤廃をかちとる労働運動の実現とは、動労総連合建設と一体の課題です。国鉄決戦勝利から自治体攻防勝利へ闘いを進めたいと思います。

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