4同志奪還し11・1集会へ 「5015」=朝鮮侵略戦争を国際連帯とゼネストで阻もう 10・21代々木公園ケヤキ並木から渋谷デモへ

週刊『前進』06頁(2701号01面01)(2015/10/12)


4同志奪還し11・1集会へ
 「5015」=朝鮮侵略戦争を国際連帯とゼネストで阻もう
 10・21代々木公園ケヤキ並木から渋谷デモへ


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(写真 公安警察のデッチあげに怒り【10月9日 東京・霞が関の裁判所前】)


 大恐慌の本格的爆発過程への突入の中で、プロレタリア世界革命―日本革命勝利に向け決定的な情勢が切り開かれている。9月安保国会決戦の爆発と国鉄決戦の前進こそ、その歴史的なメルクマールだ。では次は何か? この闘いの爆発への恐怖にかられた権力と安倍政権の大反動を打ち破り、不当逮捕に完黙・非転向で闘う全学連4同志を必ず奪還し、すべての怒りと力を11・1労働者集会の大結集へ解き放つことだ。安保国会決戦の歴史的爆発の地平を引き継ぎ、11・1集会の大結集で米日帝国主義の「朝鮮有事」=朝鮮侵略戦争を阻止することだ。勝利の確信に燃え、11月総決起へ進撃しよう。

国会決戦ひき継ぎ

 この間の安保国会決戦の爆発と国鉄決戦の前進が切り開いた地平の核心はどこにあるか。それは何よりも帝国主義の侵略戦争への、100万から1千万の労働者人民の怒りが行動として大爆発したことである。それはついに破綻し崩壊を開始した新自由主義と、わずか1%のブルジョア支配階級への労働者階級人民の怒りの反乱であり、国家と資本に対し非和解的に激突して、この社会を革命的に変革するまでやむことのない根底的な決起であった。日本の労働者人民はついに60年、70年をも超える闘いへの決起を開始したのだ。
 それは同時に、日本におけるゼネスト情勢の本格的始まりを意味する。2015年の階級闘争の7月から9月にかけての全過程、とりわけ安保国会決戦と国鉄決戦がはっきり示したものは何か。それは戦後革命を引き継ぐ戦後70年間の闘いとその蓄積の上に、今や日本の労働者人民が明白に反帝国主義・反スターリン主義の革命的共産主義の党と、階級的な闘う労働組合を心から求めており、60年代から90年代にかけての全苦闘が労働者人民の大きな財産となり力となって爆発的に顕在化する情勢が到来したということだ。
 その上で、日本の労働者人民が国鉄決戦を基軸にして階級的な労働運動・労働組合の建設を推し進め、1千万の労働者階級人民がそのもとで創造的に結合し団結するならば、今やゼネスト情勢と革命的戦闘的な帝国主義打倒の巨大な闘いをつくりだすことはまったく可能だということが指し示されたのだ。
 ここで決定的なことは、全学連を先頭とした全国学生運動と階級的労働運動派が安保国会決戦に断固として登場し、国会正門前の大闘争を体を張って牽引(けんいん)したことである。広範な労働者人民の戦争絶対反対の意思、階級的原点と結びつき、新自由主義攻撃の本格的な先駆けだった国鉄分割・民営化と30有余年にわたり闘いぬいてきた動労千葉派が、全学連とともに国会決戦の最先頭で闘いぬいたことは本当に決定的である。
 日帝・安倍は安保=戦争法の制定を強行して、今や米帝とともに「朝鮮有事」を叫び、朝鮮侵略戦争へ突き進もうとしている。米帝は韓国・パククネ政権との間ですでに「作戦計画5015」を策定した。これは北朝鮮スターリン主義の体制転覆を狙う全面戦争計画であり、同時に民主労総を先頭とした韓国労働者人民のゼネスト・革命的決起を鎮圧する反革命的な侵略戦争計画である。
 日韓労働者の国際連帯とゼネストで、切迫する米日帝の朝鮮侵略戦争を断固阻止するために闘おう。これは11・1集会の最大テーマでもあり、9月国会決戦の地平を引き継ぐ歴史的な闘いだ。確信も固く闘おう。

国鉄決戦が基礎に

 安保国会決戦と国鉄決戦の階級的基礎にあり、その勝利の展望を力強く鮮やかに指し示したものこそ、この過程で打ち出された動労千葉派の、「私たちはストライキで闘い、ストライキで戦争を止める」という階級的な主張と実践だった。とりわけその先頭で闘いぬいてきた動労千葉は、9月国会闘争と一体で9月26〜27日に第44回定期大会をかちとり、この間の闘いの総括の上に新たな執行体制を打ち立て、直ちに10月1日、「外注化粉砕! 仕事と仲間をJRに戻せ」「非正規職撤廃」とストライキに決起した。
 動労千葉の闘いの今日的な意義は何か。
 第一に、1047名解雇撤回を掲げ、6・30最高裁上告棄却と対決し、あくまで「解雇撤回・JR復帰」をめざし闘っていることだ。最高裁は国鉄分割・民営化攻撃が不当労働行為であったという事実を明確に認定した。にもかかわらず解雇撤回を拒否した棄却決定は絶対に許されない。動労千葉は9月9日、JR東日本に「解雇を撤回し(解雇された仲間を)職場に戻せ」と申し入れ、断固たる闘いを新たに継続・開始しているのだ。
 第二に、JR東日本をはじめとする新自由主義の最先端の攻撃である外注化・非正規職化攻撃と、2000年以来、15年間にわたり非妥協・不屈に闘いぬいてきた歴史の総括の上に、本来、労働組合には新自由主義と闘う力があることをはっきりさせたことだ。
 日本の労働運動には、非正規職に突き落とされた「結果のひどさ」に対する闘いはあっても、外注化・非正規職化阻止の闘いを企業本体の労働者が15年間も闘い続け、10年単位で攻撃を遅らせてきた歴史はなかった。
 第三に、すべての闘いを組織拡大=団結の不断の拡大からとらえ返し、「職場闘争なくして組織拡大なし」「反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし」と訴え、分割・民営化反対の闘いと同時に、外注化・非正規職化=「第2の分割・民営化」攻撃と闘い、組合の違いを超え、正規・非正規の枠を越えて、実際に40人もの組織拡大を実現していることである。
 動労千葉は、こうして職場での資本・権力との闘いと戦争阻止の闘いは一つであることを全国・全世界の労働者階級に指し示してきた。

ビラ・速報版駆使し

 安保国会決戦と国鉄決戦を貫き、強力に闘いを前進させたものこそ、労働者国際連帯である。動労千葉、動労水戸を先頭に、階級的労働運動勢力が「労働者の国際連帯こそ戦争を止める力だ」と訴え、日帝・安倍の侵略戦争を根底で打ち破る国際主義の立場に立ち、自国政府の侵略戦争に対し、自国政府打倒とプロレタリア革命への闘いを提起して闘ったことは決定的である。
 特筆すべきは、成立した日帝・安倍の戦争法こそは「朝鮮有事」を想定した朝鮮侵略戦争の攻撃そのものであると言いきり、韓国・民主労総の9月23日の第3次ゼネスト突入と固く連帯し闘ったことである。
 こうして安保国会決戦と国鉄決戦は、日韓の労働者階級が国際連帯のもとに相呼応して、安倍打倒、パククネ打倒への総決起として闘われたのだ。それは、革命運動の歴史に刻まれる世界史的な闘いとして、階級闘争の新しい時代を切り開いた。大恐慌の本格的爆発と新自由主義の全面的な崩壊の中で、ゼネストとプロレタリア世界革命の時代の到来を告げ知らせた。
 次は何か? ただひたすら真一文字に11・1日比谷野音での全国労働者集会の大結集へと闘いぬくことだ。
 11月労働者集会は、イラク戦争が始まった2003年に韓国・民主労総が参加して以来、国際連帯集会として拡大・発展してきた。韓国からは毎年、数十人の代表団が参加し、アメリカの国際港湾倉庫労働組合(ILWU)やロサンゼルス統一教組(UTLA)などとも国際連帯の交流が続いている。今年6月には動労千葉と韓国鉄道労組ソウル地本は民営化反対の共同声明を発した。今年の集会には韓国・民主労総の大代表団をはじめ、米、ドイツ機関士労組に加えて、トルコ、スイスの労働者も参加する。
 パククネ退陣を掲げ、11・14民衆蜂起へ突き進む韓国・民主労総とさらに固く連帯し、動労総連合の全国的建設の力を総結集して、歴史的な大成功をかちとろう。カラービラや『前進』速報版を駆使し、チケットを大量に販売し、かつてない大結集を実現しよう。

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