10・21国際反戦闘争へ 全学連への「戦時弾圧」粉砕し京大―東北大反戦ストライキを マル学同中核派・法政大学支部

週刊『前進』06頁(2701号05面01)(2015/10/12)


10・21国際反戦闘争へ
 全学連への「戦時弾圧」粉砕し京大―東北大反戦ストライキを
 マル学同中核派・法政大学支部

(写真 不当処分粉砕・戦争法阻止へ9・16法大デモ)


 全国の闘う労働者・学生のみなさん! 警視庁公安部による9月28日から30日の全学連の仲間4人の不当逮捕と、東北大―京都大―広島大など全国への家宅捜索を徹底弾劾する! 今回の「監禁致傷」デッチあげ弾圧は、日米帝による朝鮮侵略戦争が切迫する中で、戦争法成立と一体で仕かけられた全学連への「戦時下弾圧」だ。ストライキ圧殺の攻撃だ。4人の奪還をかちとることこそ、戦争を止める道だ。4同志は獄中で完全黙秘・非転向で闘っている。これと連帯して全国で反撃が闘われている。「即時奪還を求める緊急署名」が、東京地裁前や街頭・大学キャンパスで続々と集まっている。弾圧は労働者、学生、人民の怒りを呼び覚まし、日々闘う団結をつくりだしている。戦争と弾圧への怒りをバネに、広島大自治会選挙の勝利と10・21国際反戦デー闘争から、「京大―東北大反戦ストライキ」の爆発へ進撃しよう!

スパイ化攻撃絶対許さぬ

 全国学生運動は今年5月、日帝・国家権力が送り込んだスパイ(樋口正太郎・元福島大生)をあぶりだした。樋口は約3年間にわたって、多額の金銭と引きかえに仲間の情報を売り渡していた。日帝・国家権力は、自らが行ってきた国家犯罪が暴かれ、完全に破産したことへの報復として、「監禁致傷」なるデッチあげ弾圧に踏み切ってきた。しかし、断罪されるべきは「スパイ化」という最も卑劣で非人間的な国家犯罪を行ってきた日帝・国家権力=警視庁公安部だ!
 戦前の日本共産党が、「スパイ化工作」も含めた弾圧によって崩壊し、反戦運動が圧殺・解体されていったように、つねに国家権力はスパイを使って運動破壊を行ってきた。国家権力のあらゆる弾圧(分断と団結破壊)と闘いぬくことなしに、戦争を止めることはできない。しかし、スパイこそ、資本主義・新自由主義の腐りきった姿そのものであり、革命の圧殺を狙う国家権力の「最後の手段」だ。
 法大闘争は、「一人の仲間も見捨てない!」をスローガンに、「のべ126人の逮捕―34人の起訴―13人の処分」という空前の弾圧と闘いぬき、新自由主義大学との最も激しい決戦場となってきた。逮捕者全員が完全黙秘・非転向で闘い、団結を守り抜いてきた。「国家権力と非和解で闘えば勝利できる」という勝利の展望を示し続けてきた。
 「弾圧には団結の拡大で反撃する」――この法大闘争の精神を今こそ貫き、4人をただちに取り戻そう!

戦争法と一体の政治弾圧

 この弾圧は、安保国会決戦の空前の爆発に恐怖した安倍政権の大反動である。戦争法成立に向かう9月13日から19日の過程で、連日国会前が巨万の人民で埋め尽くされ、全学連を先頭に実力で車道の解放をかちとった。16日には占拠した車道で全学連の独自集会が行われ、国会突入を目指す実力闘争と、秋の大学反戦ストライキ方針が提起された。この闘いが人民の熱烈な支持を得たことが決定的だった。それは「あらゆる手段をもって止める」と言いながら、牛歩ひとつろくにせず、見え見えのアリバイ闘争に終始したあらゆる野党勢力と、それを持ち上げ、すべてを「オール野党」の形成や、来年夏の参院選に流し込もうとする日本共産党やシールズ運動の欺瞞(ぎまん)を暴き、労働者、学生の戦闘性を解き放つものだった。ここに日帝は革命の現実性を見て、16日の国会闘争での不当逮捕に続き、なりふり構わず今回の弾圧を行ったのだ。
 シールズをはじめとする体制内勢力は早速、国家権力の「過激派バッシング」に便乗し、全学連への誹謗(ひぼう)中傷を強めている。「民主警察」「警察、ありがとう」と国家権力・警察との一体ぶりをあからさまに誇示し、18日には労働者人民が制動を打ち破って実力闘争に決起しないよう、警察の庇護(ひご)のもと、全学連を襲撃した。彼らは今や、公安のスパイ攻撃にまでエールを送るという腐敗をさらけ出している。
 またこの弾圧に伴い京大、東北大、広島大の各自治寮やサークル棟にも不当な家宅捜索が行われた。すべて大学当局の承認がなければできない弾圧だ。法大当局が学生を盗撮した映像を公安に流していることや、昨年の京大での公安刑事摘発事件にも示されるように、今やキャンパスは大学当局の協力のもと、公安警察のスパイ活動の主要な舞台とさえなっている。10月1日には防衛装備庁が新設され、ますます大学における軍事研究が本格化されようとしているが、これらの具体的な大学の戦争協力もすべて、大学での公安の暗躍を許す、腐りきった当局のあり方を前提に成立している。戦争に向かう大学の姿そのものだ。

大学から侵略戦争阻止を

 しかし、今やこうした大学の現実と安倍戦争政治に対する根底的怒りとがひとつになって、大学を新自由主義、帝国主義を打ち破る拠点に転ずる時が来た。
 スパイ攻撃を容認することは、戦争を翼賛することに等しい。この間狙われている新捜査手法の導入も、特定秘密保護法、テロ資金凍結法の成立に続き、スパイ攻撃を激化させ、戦争に向けた治安弾圧体制を強化するための攻撃だ。階級支配の危機に立つ国家権力のもとで、大学当局やシールズによる「反過激派」宣伝を許さず、団結して弾圧に立ち向かおう!
 広島大自治会選挙を皮切りに、京大―東北大での反戦ストライキ、法大自治会建設と一体で、10・21国際反戦デー闘争を大爆発させよう!
 昨年の全学連の10・21国際反戦デー闘争の復権は、集団的自衛権の行使容認の「7・1閣議決定」に対する全国の大学からの反撃として、京大公安摘発の勝利につながり、今年の安保国会粉砕決戦への道を切り開いた。「9・19強行成立」と対決する今年の10・21闘争は、京大―東北大ストとも連動しながらますます重要になっている。
 日米帝による朝鮮侵略戦争の準備が始まっている。米韓両軍が新たに作成し、6月に調印した戦争計画=「作戦計画5015」は、新たに「局地挑発への対応計画」を盛り込み、南北間で局地的衝突が発生した時点でただちに北朝鮮の「指揮部(=ピョンヤン)」を総攻撃することを明記している。さらに、「核施設が統制できなくなる事態になれば、国連決議なしで北朝鮮に侵入する構え」(10月5日付朝日新聞)とも報道されている。これと連動して安倍政権は「敵基地攻撃も法文上可能」(防衛大臣・中谷)とし、「自衛」の名による侵略戦争に突き進もうとしている。
 この情勢の只中で10・21国際反戦デー闘争をかちとることは、巨大な政治的インパクトを与え、階級情勢を一変させる。ゼネストを闘う韓国・民主労総と連帯し、朝鮮侵略戦争を阻止する国際連帯を形成することが決定的に重要だ。
 10・21国際反戦デー闘争と11・1全国労働者総決起集会の大高揚をかちとり、来年3月の戦争法施行を労働者・学生のゼネストで迎え撃とう!

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10・21国際反戦デー
 1966年10月21日、当時日本の労働組合のナショナルセンターであった全国労働組合総評議会(総評)が、米軍の北ベトナム空爆に抗議する「ベトナム反戦統一スト」を訴え、全世界に連帯行動を呼びかけたことから「10・21国際反戦デー」が始まった。
 当時、米軍は日本本土と沖縄から連日ベトナムを渡洋爆撃した。これへの怒りの声が高まる中、「ストライキと実力闘争で戦争をとめよう」という青年労働者の決起が総評指導部をのりこえてストを成功させ、10・21を国際的な反戦闘争の日として歴史に刻印した。
 とりわけ68年の10・21には、全学連と反戦青年委員会による米軍タンク車輸送阻止・新宿騒乱闘争が爆発。警察・機動隊を蹴散らして新宿駅構内を深夜まで実力占拠した。この闘いは騒乱罪適用をもはね返して、70年安保・沖縄闘争の大高揚を切り開いた。

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