広がる星野絵画展 共同作業所で絵画展星野思想学びあう場 神奈川星野文昭さんを取り戻す会 高橋道子

週刊『前進』06頁(2701号06面02)(2015/10/12)


広がる星野絵画展
 共同作業所で絵画展星野思想学びあう場
 神奈川星野文昭さんを取り戻す会
 高橋道子


 共同作業所は地域に掘り当てた井戸。労働者―「障害者」―地域の人たちの拠り所です。横浜にある共同作業所で星野文昭絵画展を開きました。最新の絵を中心に15点を展示すると素敵なギャラリーが実現しました。
 「精神障害」を抱えた仲間たちにとって、星野文昭さん、暁子さんは、実に身近な存在です。30代の女性たちが暁子さんの人生(=愛と革命)に心から共感し、「星野さんは出てきたの?」「会うことができたの?」と心配しています。
 「無実なのに、半永久的に監獄に閉じ込め、妻、家族、友人、全ての人々との直接のまじわりを奪い、自由な人間的生活を奪われる。これほど理不尽なことがあるだろうか」(星野さんの供述書)
 彼らの境遇そのものではないでしょうか?
 絵画展には4日間で100人近くの人が訪れました。新しいメンバーや若い職員が星野さんの絵に初めて触れ、みずみずしい感想を寄せてくれました。介護現場の仲間、原発反対デモで出会った人たち、お隣さん、お向かいさんが来てくれたこともうれしかったです。
 今回の絵画展は横浜地区の労働者が全力で協力してくれましたが、共同作業所が地域に存在し、活動していることの意味を共有できたと思います。星野さんの絵が並ぶ店内で「星野=無実」「完全黙秘・非転向」「人間の共同性」という星野思想を学び合ったことも重要でした。
 期間中、作業所のギタークラブは2回ライブを行い、「ソリダリティ」などを披露(ひろう)しました。そのパワーは神奈川国鉄集会を牽引(けんいん)し、11・1労働者集会に拡大しようとしています。

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