京大は反戦ストに立つ 全国学生は団結して総決起し 朝鮮侵略戦争を絶対に阻もう マル学同中核派・京都大学支部

週刊『前進』08頁(2702号05面01)(2015/10/19)


京大は反戦ストに立つ
 全国学生は団結して総決起し 朝鮮侵略戦争を絶対に阻もう
 マル学同中核派・京都大学支部

(写真 反戦の砦【とりで】・三里塚で反対同盟農民とともにデモに立つ全学連【10月11日 成田市】)


 私たちは京都大学全学自治会同学会中央執行委員会とともに、朝鮮侵略戦争を阻止する10月京大ストライキに立ちます。国家権力の弾圧と、これに協力する山極寿一(やまぎわじゅいち)・京大総長体制を打ち破り、学友との人生をかけた団結をつくり出して闘い抜いています。京大ストを突破口に全国学生は11・1労働者集会に大結集しよう!

世界の労働者の闘いに国際連帯で応えぬこう

 10月京大ストライキは第一に、戦争を止めるストライキです。
 10月10日、トルコ国内で本当に許しがたい「テロ」事件が起きました。首都アンカラの駅前で反戦集会を行っていた学生と労働者を狙ったものでした。
 エルドアン政権はこの「テロ」を口実に、クルド人への弾圧と虐殺を激化させています。しかし、トルコの労働組合と学生たちは仲間の死をのりこえて、全国各地で政権への抗議集会とデモ、ストに敢然(かんぜん)と立ち上がっています。「私たちは本当の虐殺者が誰なのかを知っている」「政府を倒せ!」「今こそ労働組合が必要だ。今までよりも緊急に」と訴えて――。
 「戦争を進める自国の政府を倒す」という国家間戦争を阻止できる唯一の闘いに、トルコの労働者階級はひるむことなく進んでいるのです。トルコの労働者が熱烈に共同の闘いを呼びかけている相手こそ、私たち日本の労働者・学生です。
 日本の労働者階級の任務は、安倍の朝鮮侵略戦争をなんとしても阻止することです。朝鮮半島は戦争情勢が急切迫しています。米帝が国家軍事戦略の基軸を対中国・北朝鮮に転換し、侵略戦争計画である作戦計画「5015」を明日にも発動しようとしています。
 安倍政権は全力で朝鮮半島有事に参戦しようとしています。背景には過剰資本・過剰生産力の重圧、日本の国内市場の狭隘(きょうあい)化、国家財政の大破綻があります。アベノミクスの幻想ははがれ、社会保障解体や労働法制改悪など労働者への極限的な搾取・収奪によってのみ、経済が維持されています。私たちの回答はただ一つ、労働者を生きさせられない末期的な資本主義社会も、労働者に殺し合いをさせる帝国主義的な侵略戦争もすべて私たちの手で終わらせることです。
 韓国・民主労総が11・14民衆総蜂起に向かって壮絶な闘いを展開しています。この闘いに日本からなんとしても応えましょう。京大ストと韓・米・独・トルコ・スイスなど全世界の労働者が結集する11・1労働者集会をその出発点にしよう!

警察の弾圧に協力する山極総長体制うち倒せ

 10月京大ストライキは第二に、山極寿一総長体制を打ち倒す闘いです。これ以上、山極総長と理事会が大学の運営をつかさどることを認めることはできません。
 山極は総長就任後、同学会中執の度重なる追及に対して一貫して戦争絶対反対の立場を表明しなかったどころか、公安警察による同学会執行部への弾圧に積極的に協力してきました。とりわけ、昨年の公安摘発事件の際、総長名で「(教職員や学生の活動が)世間を騒がせるものであってはならない」「警察の捜査に今後協力したい」という談話を出したのです。学生や教職員が反戦闘争に立ち上がり「世間を騒がせる」なら、警察の弾圧に「協力」すると恫喝したのです。
 熊野寮への家宅捜索=「過激派」キャンペーンについても、10月2日の不当捜索を含め一貫して黙認してきました。さらには、同学会の非公認化、サークルへの承認取り消し・ボックス(部室)取り上げ、吉田寮への入寮募集停止通告(実質的には粉砕)などの責任をすべて副学長(当時)の杉万俊夫になすりつけ、学生の怒りの追及に窮したら副学長を任期途中で辞任させて逃げ切ろうとするなど、「リベラル」の影も形もない最悪の団結破壊総長です。
 こんな総長を一日たりとも認めるわけにはいかない! 今こそ自らの未来をかけて大学を革命の拠点にしよう。

人生かけた団結つくり時代を背負う指導部へ

 第三に、総じて10月京大ストは戦争に対する学生の怒りの爆発であり、全国・世界で闘う仲間への限りない連帯の表明であり、学友との人生をかけた団結の証しです。
 この1年間、安倍政権と公安警察は全学連と同学会中執に弾圧を集中させてきました。昨年11月には、公安刑事が京大構内でスパイ活動を行い、2人の京大生を含む3人の学生をデモ中に不当逮捕しました。そして、学生寮(熊野寮)への家宅捜索を行い、「過激派」キャンペーンを全国的に展開しました。その後、同学会・作部羊平書記長(当時)への不当逮捕・起訴、福島における学生の不当逮捕、また福島大生への数年間にわたるスパイ化攻撃など、反戦学生運動つぶしに血道を上げてきました。
 しかし、全学連と同学会中執はこれらの攻撃を団結の力ではね返してきました。労働者人民の巨大な援軍を受けて勝ち抜いてきました。そして、9月国会前攻防に京大・東北大ストライキの方針をもって大登場するところまで上り詰めました。
 全学連の4学生への「監禁致傷」デッチあげ弾圧には、全学連と同学会の勝利に対する国家権力のすべての憎しみが集中しています。しかし、全国の労働者・学生はすでにこの弾圧の本質を見抜き、闘う学生に一層の支援を寄せています。弾圧は権力の墓穴に転じようとしているのです。
 私たちは労働者民衆のこの期待と負託を一身に背負いストライキに立ち上がります。ストを通して、この戦争の時代にいかなる分断にも負けない団結をつくり出します。
 戦争は、労働者・学生に仲間を裏切らせ、団結を破壊し、家族を人質にし、人生をそれ以外に選択肢がないところに追い詰めることで初めて可能となります。しかし学生は、「カネ」や「モノ」による懐柔やいかなる恫喝をも打ち破り、自分と仲間のために必ず立ち上がる存在です。私たちは学生の誇り高い存在への揺るぎない信念を胸にストライキへの決起を呼びかけます。今までの人間関係や自分の生き方に一歩踏み込む勇気こそが求められています。
 この3週間で、私たちはキャンパスに眠る革命への渇望を確実につかんできました。同学会中執の訴えに目の色を変えて注目する学生、堂々と主張をぶつける学生、熱烈な支持を表明し授業時間とマイクを譲り渡す教員。クラスや学生寮から、仲間に戦争反対の立場を表明し行動することを提起し自ら決起する学友が続々と現れています。誰もが根源的にストを求めています。その実現は指導部の決断にかかっています。時代を背負って立つ指導部への変革をかけて闘う決意です。
 10・21国際反戦デー闘争から京大ストを爆発させ、11・1労働者集会1万人結集を実現し、韓国の11・14民衆総蜂起に胸を張って連帯しよう!

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日米帝による朝鮮侵略戦争阻止を
10・21国際反戦デー闘争
デッチあげ弾圧粉砕! 4人の仲間を取り戻せ!
安倍たおせ! ストライキで戦争とめよう!
 10月21日(水)
■法政大学包囲デモ 午後0時30分 法大・市ケ谷キャンパス集合
          午後1時30分 デモ出発
■渋谷大街宣 午後4時 JR渋谷駅・ハチ公前広場
■渋谷デモ 午後6時30分 代々木公園・ケヤキ並木通り
 呼びかけ/全学連、全国労働組合交流センター

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