三里塚一斉行動 反対同盟に熱い期待 〝第3滑走路阻止〟訴え

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週刊『前進』06頁(2703号05面03)(2015/10/26)


三里塚一斉行動
 反対同盟に熱い期待
 〝第3滑走路阻止〟訴え




 10月18日、三里塚芝山連合空港反対同盟の第30回目の空港周辺地域一斉行動が闘われた。
 朝8時30分、反対同盟と支援連絡会議が成田市天神峰の市東孝雄さんの離れに集合(写真上)。10・11全国集会の成功で全員の意気が高まっている。
 萩原富夫さんが「10・11はいい集会だった。寄せられたカンパの多さの中に、市東さんの農地を守る決意が込められていたと思う。北原鉱治事務局長も気力をふりしぼってすばらしい発言をした。最高裁決戦は待ったなしだ。5万人署名を進め、年内に1万筆を達成しよう」と提起した。
 市東孝雄さんも「10・11集会は成功した。闘いの地熱が高まってくるのを感じる。今日一日がんばろう」と訴えた。
 この日準備された「反対同盟ニュース」第25号は、10・11集会の報告記事を大きく載せる一方、石毛博道(成田空港共栄共生会議委員)、相川勝重(芝山町長)らによる「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」の設立総会を弾劾。「住民の声」欄では、A滑走路と暫定B滑走路にはさまれた地区の住民の「俺たちを殺す気か」という怒りの声を紹介している。
 石毛らが「有志の会」パンフ改訂版を出したことについて、「成田市と張り合って第3滑走路を芝山に誘致して、利権にあずかろうという魂胆があからさまだ。〝第3滑走路は軍事目的〟という反戦闘争の視点を鮮明にして住民に訴えよう」と全体で確認し、それぞれが担当地区へ向かった。
 全学連三里塚現地行動隊の2人は、成田市多良貝地区を回った(写真下)。ある農家では学生の来訪に感激し、サツマイモの紅アズマをおみやげに持たせてくれた。
 三里塚現闘が回った芝山町菱田地区では、前回賛同人になった人が、友人知人から集めた29筆の署名を用意して待っていてくれた。
 多古町北部で前回賛同人になった人は、「またカンパするよ」と申し出て、安倍戦争政治への批判を熱を込めて語った。
 芝山町北部の旧反対同盟地域では、不当逮捕されたことがある女性が怒りを込めて「デッチあげ逮捕だった」と当時を振り返った。1971年9・16闘争後の青年行動隊弾圧では、「夫が逮捕されたため、自分も職場で圧力をかけられた」などの体験談が語られた。「子どもたちが空港に勤めているので、〝空港廃港〟とは言えないが、ニュースはいつも読んでいる」と反対同盟の訴えに熱い期待を寄せた。
 伊藤信晴さんはちば合同労組の定期大会に参加して、署名を呼びかけ協力を得た。
 午後5時、市東さんの離れに再集合して一日の活動を集約した。この日の成果は署名79筆、賛同署名が5筆。農地取り上げ攻撃、巨大な騒音、第3滑走路計画、安倍の戦争政治に対する住民の怒りは日増しに高まっている。次回を11月15日とし、この一斉行動をいよいよ確信も固く推進することを全員で確認した。

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三里塚裁判日程
一坪共有地裁判
 10月29日(木)午後1時30分開廷 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)

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