郵政株式上場と闘う 現場からの決意① 第2の郵政民営化粉砕へ 東京 ストを打てる団結を

週刊『前進』06頁(2704号03面02)(2015/11/02)


郵政株式上場と闘う 現場からの決意①
 第2の郵政民営化粉砕へ
 東京 ストを打てる団結を

JP労組本部の支配うち倒そう

 11月4日に予定されている郵政3社(日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命)の株式上場=第2の郵政民営化攻撃を粉砕しよう。全国の郵政労働者は外注化阻止・非正規職撤廃の路線で闘い、正規・非正規の分断を打ち破りストライキを打てる団結をつくり出そう!
 そのために第一に訴えたいことは、郵政民営化に賛成し株式上場も積極推進の連合・JP労組本部の職場支配をひっくり返そうということです。
 全国の郵政労働者は〝民営化攻撃〟というものを自分の肌で実感してきました。「人事交流」という名の強制配転。「痛みをともなう効率化施策」と称した徹底的な人員削減。その結果、2007年の民営化スタート時点で全国の集配外務の職場は1万5千人もの欠員状態でした。
 さらに当局は、人件費削減のために、退職した正規職をゆうメイト(非正規職)に置き換えていきました(非正規職は物件費扱いだ!)。その結果、職場は6割が非正規職になった。そうした中で、本来労働者階級としてひとつである職場の仲間が正規職・非正規職に分断され、賃金や仕事をめぐっていがみ合わされています。
 そして今もなお圧倒的な人員不足と交通事故の多発。事故を起こせば、事故事例研究会と称したつるし上げ。みんなが職場で「我慢ならない!」と感じているその正体こそ民営化の具体的な姿です。これを当局と一体となって推進してきたのがJP労組本部です。
 私たちは、まさに限度を超えるほど耐えに耐えてきたではありませんか。「会社がもうかれば社員も幸せになる」? 冗談ではない。会社がもうけるために、ゆうメイトの仲間は雇い止め解雇攻撃にさらされているのが現実です! 積年の怒りをひとつにまとめて反撃に立ち上がろう!

私たちには現実変える力がある

 第二に訴えたいことは、この現実を変えていく力は現場で働く私たちにあるということです。その根拠は職場の日々の理不尽な現実に対する根底からの怒りであり、変革への希求です。そして、「しょうがない」となんら闘わないJP労組本部やそれにつき従う現場の組合役員に対する怒りです。そんな連中に対して「ふざけるな!」と声を上げよう! 恐れることはない。誰もが思っていることです。初めの一歩は誰でも困難を伴うものです。しかし、その一歩が次を切り開く一歩になるのです。あらゆる歴史の中で、あらかじめ「多数の正義」などあったためしはありません。
 世界は大恐慌が戦争へと転化する情勢です。労働者にとって、それは戦争を革命に転化する情勢だということです。安倍が戦争法案を強行採決しても、みんな「闘いはこれからだ!」と思っています。次の方針は、ストライキで闘う団結を職場につくることです。
 第三に訴えたいことは、革共同に結集してともに闘おうということです。革共同全逓委員会は「郵政民営化絶対反対!」「民営郵政とそれを支えるJP労組中央本部打倒!」を掲げて闘いぬいてきました。それは、民営化攻撃で団結がズタズタに破壊されてきた中で血の通った団結を職場に取り戻す闘いでした。「絶対反対」で闘う私たちの姿は職場で苦闘する労働者を根底から支え鼓舞激励しています。逆に「絶対反対」の闘いは職場の労働者によって支えられてきました。
 一方、JP労組中央本部やそれにつき従う連中は、われわれに対して「組織破壊者」と悪罵(あくば)を投げつけてきました。冗談ではない! やつらこそ現場の労働者を蔑視(べっし)し、自ら団結を破壊してきた張本人です! 全国で苦闘する郵政労働者のみなさん! 革共同全逓委員会に結集してともに闘おう! 職場を労働者の手に取り戻そう!
(東京・森村成也)
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