ゼネスト連帯・戦争阻止 動労総連合と学生自治会を全国に建設し16年決戦に断固勝利しよう 改憲と非正規化・貧困の安倍倒せ

週刊『前進』08頁(2710号01面01)(2015/12/14)


ゼネスト連帯・戦争阻止
 動労総連合と学生自治会を全国に建設し16年決戦に断固勝利しよう
 改憲と非正規化・貧困の安倍倒せ


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労働者とともに闘う新しい政党をつくろう

 世界戦争の危機を打ち破る革命の炎が燃え上がっている。12月16日から、韓国・民主労総によるパククネ打倒と労働構造改悪・歴史教科書改悪阻止の今年4度目のゼネストと第3次民衆総決起の闘いが爆発しようとしている。労働者の団結・ゼネストと国際連帯こそ戦争をとめ、この社会を根底から変革する力だ。
 12月5日と6日、杉並と江戸川で改憲阻止・参院選決戦勝利の集会が連続してかちとられ、同時に動労千葉を先頭とする動労総連合は画期的な定期大会を成功させ、全JR・関連労働者に団結と結集を呼びかけた。
 しかしこの時、日本共産党は「国民連合政府」を打ち出し「自衛戦争賛成」「日米安保と自衛隊の活用」を叫び、米軍や自衛隊とともに戦争する道に突き進んでいる。とんでもない屈服と裏切りだ。労働者人民は根底から怒っている。今こそ労働者とともに闘う新しい労働者政党が必要だ。
 革命的共産主義者同盟は、世界戦争か世界革命かの歴史選択が問われる2016年冒頭より、『前進』を週2回発行し、宣伝・扇動の大変革をもって、安倍打倒、戦争・改憲阻止、革命勝利へ、歴史的な挑戦を開始する。1千万の労働者人民と結合し、参院選を闘い、職場と地域に強固な拠点を建設する。
 100人を超える動労千葉訪韓団が民主労総とともに闘った11・14ソウル15万民衆総決起に続き、12月5日にはパククネ政権の激しい治安弾圧とデモでの覆面禁止に大反撃をたたきつけ5万人のデモが打ち抜かれた。民主労総はさらに「財閥支配を終わらせ労働者の社会を」打ち立てるために12・16ゼネストを総力闘争で闘うと宣言した。
 ゼネストで打倒される寸前のパククネ政権は、民主労総の解体に向けハンサンギュン委員長への逮捕襲撃に及んでいる。だが12・16ゼネストと12・19第3次民衆総決起へ、韓国労働者・民衆の闘いは必ず爆発する。
 米英仏独帝国主義とロシアのシリア・中東侵略戦争の激化は、ロシアとトルコの軍事衝突をも引き起こし、世界戦争勃発の危機が切迫している。東アジアでは米日帝国主義の朝鮮有事=朝鮮侵略戦争が、米韓連合軍の「作戦計画5015」と日米政府間の「同盟調整メカニズム」をもって現実化している。

第3次世界大戦の危機と国際連帯で闘おう!

 朝鮮侵略戦争は、北朝鮮スターリン主義の体制転覆と、民主労総を先頭とした韓国労働者人民の革命的なゼネスト決起をたたきつぶすための戦争であり、大恐慌の本格的激化が世界戦争へと転化するもう一方の焦点だ。
 民主労総ゼネストと連帯し戦争阻止へ闘おう。辺野古新基地建設阻止の闘いの非和解的発展と、福島の根底からの怒りと結び、全国に動労総連合・闘う労組拠点と学生自治会を建設し、2016年決戦へ進撃しよう。
 国鉄闘争は、動労千葉・動労水戸を先頭に、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、被曝労働拒否の闘争をけん引している。動労千葉は1047名闘争を継続・発展させ、新自由主義の本格的な出発点=国鉄分割・民営化と30年間も闘って団結を維持している。動労水戸は被曝労働拒否の闘いを切り開いている。
 15年間の外注化・非正規職化絶対反対の闘い、対JR職場闘争は、外注先の労働者を守るストにのぼりつめ、外注会社の労働者の結集をもつくり出している。外注化は別会社への転籍にまで進む攻撃だが、絶対反対の闘いが存在する限り絶えず矛盾が噴出して完成しない。労働者が生きられない低賃金と職場の分断は、正規・非正規の全労働者に耐え難い労働強化をもたらし、労働者の命と職場や鉄道の安全を破壊している。それがJRから郵政や公務職場など全産業、全職場に拡大している。
 激しい怒りはマグマとなって充満し、職場で殺されることも戦争で殺されることも許さず、団結と闘争に命をかけて決起する行動と組織を求めて、必ず爆発する。16春闘はすでに開始されている。戦争、改悪派遣法、解雇自由の攻撃、そして「非正規職化と貧困」に全面対決し、連合・全労連の総屈服を突き破る春闘へ立ち上がろう。
 シリア・中東で、東アジアで、第3次世界大戦の危機が激化している。現代の世界戦争は核戦争だ。人類を破滅にみちびく帝国主義・新自由主義の時代を絶対に終わらせよう。世界の労働者の団結、階級的労働運動とゼネスト、国際連帯の発展こそ、戦争を阻止し、1%の資本家階級の支配を打倒する力だ。
 中国の不動産・住宅バブルと株バブルの崩壊、経済の大減速、米FRB(連邦準備制度理事会)の「利上げ」が引き起こす世界経済の巨大な危機の爆発、EU・日本の量的金融緩和の出口なき継続と経済破滅への突進など、帝国主義・新自由主義にはいかなる未来もない。大恐慌の本格的爆発は、帝国主義と大国による世界支配をめぐる争闘戦、資源・勢力圏の争奪戦をいよいよ激化させている。
 「イスラム国(IS)」の11・13パリ無差別襲撃という反革命を口実とした、米英仏独とロシアのシリア・イラク大空爆、中東侵略戦争・人民大虐殺を絶対に許すな! 全世界の労働者階級の国際連帯、階級的労働運動の発展とゼネスト、そして世界革命の勝利で、世界戦争をとめるのだ。
 「アベノミクス」は「2年で2%」のインフレ目標の大破産に加え、株価つり上げのための年金積立金のリスク運用で8兆円もの損失を出し、また日銀の大量国債購入で短期国債金利がマイナスとなったり、20年債の売買が成立しなかったりと、債券市場も崩壊状態だ。消費税10%化(軽減税率のペテン!)も社会保障解体も許し難い。
 さらに安倍は、「緊急事態条項」の導入を突破口にして改憲攻撃を本格化し、臨時国会を開かず強行した外遊では、「死の商人」=大企業幹部を大勢引き連れて、武器、原発、鉄道などの輸出に躍起となってきた。
 非常事態宣言下のフランスでは交通労働者や医療労働者がストに立ち、韓国や英、独、ギリシャなど全世界で労働者は治安弾圧や排外主義に負けず決起している。ゼネストと国際連帯、参院選決戦で安倍を打倒しよう。

ロシア革命100年の中期階級決戦の勝利へ

 第1次世界大戦は、1914年6月28日のサラエボ事件からわずか1カ月後に、オーストリア=ハンガリー(背後にドイツとトルコ)によるセルビア(英・仏・露)への宣戦布告をもって開始され、一気に同盟国と協商国が激突する世界戦争となった。シリア・中東侵略戦争とロシア・トルコの軍事衝突は、この101年前の状況を想起させる重大事態だ。
 1910年に「朝鮮併合」を強行した日本帝国主義は第1次大戦で協商国側につき、対ドイツ戦を口実に山東(青島)に出兵、列強に伍(ご)して中国大陸への侵略を開始した。ここから朝鮮・中国・アジアへの侵略戦争が本格化する。
 だが一方でこの時代はプロレタリア革命の時代への突入だった。ロシアの労働者階級はたび重なる弾圧や非合法化、労働者議員団のシベリア送りにも屈せずに闘った。
 レーニンは、第1次大戦を「賃金奴隷制の維持と強化のための最大の奴隷所有者たちの間の戦争」と見抜き、帝国主義戦争を内乱・革命へ転化すること、そのための宣伝・扇動、革命的大衆行動、非合法の組織と新聞をただちにつくることが社会主義者の疑いのない任務だと訴えた。そしてレーニンとボルシェビキは、地を這(は)うような組織戦を展開しロシア革命の勝利をもぎり取った。レーニンの闘いから学び、現在の大恐慌・戦争と革命情勢を、革命の勝利へと転化しよう。
 12・16民主労総ゼネストに連帯して、首都東京での集会とデモに断固決起しよう。
 最後に闘う労働者人民の皆さんに訴えます。全国・全職場から、闘いの報告と呼びかけの通信を、『前進』の週2回発行に挑戦する編集局に集中してください。さらに年末一時金カンパと印刷所建設の1億円特別カンパを心から要請します。
 ロシア革命100年を迎える2010年代中期階級決戦の勝利を、2016年の国鉄・参院選決戦への総決起をもって全力で切り開こう。

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