知る・考える 用語解説 「作戦計画5015」/合同・一般労組全国協議会

週刊『前進』08頁(2710号05面05)(2015/12/14)


知る・考える 用語解説
 「作戦計画5015」/合同・一般労組全国協議会

「作戦計画5015」-北朝鮮転覆の全面戦争狙う

 米軍と韓国軍が共同で作成し、2015年6月に合意・署名した北朝鮮への新たな戦争計画。韓国軍関係者のリークにより、その存在が判明した。従来の「作戦計画5027」に代わるより迅速かつ積極的な全面戦争計画であり、核兵器を含むあらゆる手段で北朝鮮を先制攻撃し、北朝鮮の壊滅と体制転覆を狙う。
 「作戦計画5027」は、米軍のベトナムからの敗退が濃厚となった1974年、北朝鮮軍が南に侵攻した場合に備え、米韓連合軍の極秘計画として作成された。北朝鮮の核開発問題をめぐって一触即発の戦争危機に至った94年に、韓国国会でその存在が初めて明かされた。米国防総省は当時、「5027」を実行すれば、核兵器を使わなくても米軍5万2千人、韓国軍49万人、民間人100万人以上の死者が出ると予測した。
 これに対し、新たな「作戦計画5015」は、「5027」型の全面戦争を従来よりもはるかに前倒しして発動するものだ。これを日本の新聞などは、「大規模作戦から転換」「局地戦に力点を置く作戦」と、あたかも戦争が小規模化するかのように報じたが、実際には南北間で局地的衝突が発生した時点でただちに北朝鮮の首都ピョンヤンを先制的に総攻撃する計画であり、小さな衝突をも口実に一気に全面戦争へ移行するものだ。

合同・一般労組全国協議会-非正規職撤廃を先頭で闘う

 合同労組は、労働者が個人でも加入できる、企業の枠を超えて組織される労働組合。「一般」とはどの産業・業種の労働者でも加盟できることを意味する。全国協はそういう労働組合が集まった協議会であり、階級的労働運動を進める全国組織として、2010年8月に結成された。結成大会では〝戦争と改憲、民営化と労組破壊を打ち破る闘いの先頭に立つ。非正規職撤廃・派遣法即時廃止! 動労千葉とともに闘おう! 動労千葉のように闘おう!〟と高らかに宣言した。
 全国協は、団結を総括軸に、職場での資本との非和解の闘いを原則としている。全国協傘下の東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回・職場復帰は、国鉄闘争と結合し「非正規の労働者が労働組合をつくって職場で闘えば勝てる」ことを実証し、全国協への多くの闘う労働者の結集をかちとっている。
 動労千葉は正規と非正規の団結で外注化阻止・非正規職撤廃を闘う挑戦を始めた。その闘いに続き、10月の全国協第7回大会は「万を超えるJRの非正規労働者を組織することができるのは全国協である」として動労総連合建設の先頭に立ち、ゼネストに向けた組織拡大方針を決定。改憲と徴兵制、非正規化と首切りの先兵=UAゼンセンの支配する職場に全国協の旗を打ち立てることを掲げた。
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