郵政新年ビラに大反響 連絡受け討論し闘いを開始

週刊『前進』04頁(2719号02面04)(2016/02/01)


郵政新年ビラに大反響
 連絡受け討論し闘いを開始


 労組交流センター全逓労働者部会と郵政非正規ユニオンの新年ビラなどを読んだ労働者から、いくつも連絡が届いています。その中から2人の労働者の例を報告します。
 私たちの事務所にA局の非正規労働者が「ビラを読んだ」と電話してきました。「パワハラが横行する職場の実態をビラに載せてほしい」と30分以上も話し、翌日には事務所を訪れてきました。彼の話では、退職強要の暴言や暴行という信じられないパワハラを受けているのです。職場のJP労組はなんの力にもなりません。周りの労働者が彼に助け船を出そうものなら、逆にその人がいじめの対象にされてしまう。そうやって見せしめにして、恐怖政治で職場を支配しているのです。今日の郵政職場は、闘う仲間がいないと、そこまですさみきっているのかと驚くばかりです。
 労働組合について何も知らなかった彼と、一から話をしました。「会社に対し労働者がひとりで立ち向かっても勝てない。だから仲間と団結して労働組合をつくって闘うんだ。そうやって資本と対等にわたり合うことができる」という話にはとても感激していました。彼が最も感動したのは、東京・晴海局の雇い止め解雇撤回の闘いが、東京都労働委員会で日本郵便の不当労働行為認定をかちとったこと、そして東京・荻窪局でスキルダウンによる賃下げを撤回させたことでした。「労働組合ってそういうことができるんですか!」と、彼は新鮮な驚きを口にしていました。
 彼はその場で郵政非正規ユニオンに加入しました。「そういう攻撃にはこう反撃しよう」などとアドバイスし、彼はICレコーダーとメモ帳を買い反撃を始めています。それまでパワハラの先頭に立っていた連中はびっくりしてなりをひそめる一方、「あんなやつらに負けるな」と声をかけてくれる仲間が出てきたそうで、彼は日々自信をつけています。郵政非正規ユニオンという団結の力を得、自分自身がその一員となることで、彼は絶望から労働組合という希望をつかんだのです。
 B局の労働者からはこういう電話がありました。「自分は正社員だが郵政非正規ユニオンに入れるか? ユニオンに加入して闘いたい」と。聞くとこの人も退職強要のパワハラです。ささいなことを取り上げて「お前は懲戒解雇だ。退職金も出ない。だから今ここで退職届を書け」と威圧する、許しがたいものです。職場のJP労組役員に相談しても話も聞いてくれない。それで連絡してきたのです。
 彼には「正社員でもうちの組合に入れます。現に正社員が組合員になっています」と答えるとともに、「それは自分から辞めさせるための攻撃である。そんなことで懲戒解雇など絶対にできない。けっして自分から辞めるなどと言ってはいけません」と確認しました。このように、はっきり言ったことで彼も自信を持ったようです。
 新年ビラ配布に決起してくださった全国の仲間の皆さんに感謝します。労働者は渡されたビラを大切に持っていて、退職強要、雇い止めやパワハラなど何かあった時に連絡してきます。現在、郵政非正規ユニオンで闘っている青年など多くの組合員もそうでした。今後も郵政ビラ配布をよろしくお願いします。怒りがうずまく郵政職場から必ず反応があります。
 郵政非正規ユニオンは全国に動労総連合を建設する闘いを先頭で担うと同時に、今後も組織拡大・拠点建設のために全力で闘います。
(郵政非正規ユニオン 大沼雅之)
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