3・11反原発郡山集会へ 動労福島を先頭に安倍打倒と世界戦争=核戦争阻止へ闘う 革共同福島県委員会

週刊『前進』04頁(2719号03面01)(2016/02/01)


3・11反原発郡山集会へ
 動労福島を先頭に安倍打倒と世界戦争=核戦争阻止へ闘う
 革共同福島県委員会

(写真 昨年の3・11反原発福島行動'15のデモ【郡山市】)


 今年の3・11福島(郡山)闘争は、朝鮮侵略戦争切迫情勢のただ中、「革命戦略としての国鉄決戦」で、戦争と原発再稼働を阻止し、非正規職化と貧困の安倍政権を打倒していく大決戦だ。国際階級闘争を最先頭で牽引(けんいん)し、新自由主義と真っ向からゼネストで闘い抜く韓国・民主労総と固く団結し、世界戦争=核戦争阻止の火柱を上げよう!

「福島の怒り」は屈しない

 すさまじいまでの「復興」キャンペーンにのみ込まれそうになりながらもけっして屈することのない福島の怒りは、資本主義・新自由主義と絶対非和解の階級的で根底的なものだ。労働者、農民、漁民の怒りを束ね、プロレタリア革命を切り開くのは、動労総連合を先頭とした階級的労働運動・労働組合の力だ。
 革共同と日本労働者階級は2014年から2015年の闘いを通して、プロレタリア世界革命に向かう革命戦略としての国鉄決戦論を深め、動労総連合の全国的建設の巨大な前進を開始した。
 そして昨年9月、われわれはついに福島の地に動労総連合の旗を打ち立てた。被曝労働拒否闘争をストライキで闘う動労水戸の階級的魂を受け継いだ動労福島の登場で、福島の労働運動の階級的な大転換をかちとっていく心棒が立ったのだ。
 動労水戸がストライキで運用を阻止し続けてきた被曝車両K544の検修をめぐって、JR郡山総合車両センターの労働者は2013年、国労としての限界を持ちながらも「被曝労働絶対反対」を掲げて動労水戸と団結して闘い抜いた。彼らが真に階級的な労働組合と合流することの波及力に恐怖した国家権力とJR資本は「野球賭博キャンペーン」で動労福島破壊に乗り出してきた。
 しかし、動労福島は団結し、階級的労働組合として現場労働者の先頭で一歩も引かずに闘い抜いた。動労福島がすべてのJR関連労働者の選択肢として明確に意識される情勢を切り開き、権力・資本、さらには体制内労組の墓穴に転じることとなった。90人を超える大処分攻撃に対し、現場の労働者たちは怒り、急速に階級性を取り戻しつつある。
 動労総連合の建設は、資本主義・新自由主義からすべてを奪い返していく闘いだ。正規と非正規の団結、階級性の奪還、そして労働そのものの奪還は労働組合の奪還をもって実現できる。体制内的に奪われてきた本物の団結や階級性を動労総連合の建設を通して取り戻していく、革命戦略の真骨頂がここにある。
 資本に労働者を差し出して恥じない体制内労組幹部の階級的大罪と一体で成り立ってきた労組破壊攻撃に対し、30年におよび国鉄決戦を闘いぬいてきた動労千葉を先頭とする動労総連合と革共同の労働組合だけがこの闘いを組織できるのだ。

被曝労働に絶対反対して

 安倍政権を支え、侵略の先兵となっているJR資本に対し、外注化阻止・非正規職撤廃・被曝労働拒否を闘い、日帝の絶望的な延命策である帰還強制とJR常磐線延伸を絶対阻止しよう。
 原発労働者・除染労働者の労働組合への組織化と、独自の労働組合の建設へ格闘する動労水戸といわき合同ユニオンの闘いは、非正規職撤廃で新自由主義を打倒していく先端的かつ最深部の闘いだ。国鉄決戦と原発労働者の闘いが合流することで、原発再稼働を止め新自由主義を打倒していく可能性と展望は開ける。
 動労水戸の被曝労働拒否闘争路線は、川内(せんだい)原発再稼働阻止闘争の現場で労働者人民の心をとらえた。高浜原発再稼働阻止を闘う舞鶴や伊方原発再稼働阻止を闘う愛媛の自治体の労組が、動労水戸と合流し被曝労働拒否の実践を開始した。これらは、昨年の特筆すべき到達地平だ。
 この闘いと団結し、動労福島とふくしま合同労組が、被曝地福島における被曝労働絶対反対の闘いを組織していくことが、福島の労働運動を根底的に塗り替えていく具体的な水路だ。
 2・14国鉄集会、2・28東北春闘集会への組織化を軸に、16春闘を非正規職撤廃・外注化阻止・被曝労働絶対反対のストで闘おう。それが3・11闘争の勝利と一体だ。

共同診療所を守り支える

 「避難・保養・医療」を掲げて地元の労働者人民のよりどころとなっているふくしま共同診療所を守り支えていくことは、階級的な責務だ。
 「150万人を避難させたら国家が滅びる」と言って山下俊一を始め御用学者が総がかりで「安全・安心」キャンペーンを繰り広げている。150人を超える小児甲状腺がんの発症にも「被曝の影響とは考えにくい」と言い放つ政府と福島県。今やその別働隊としてふくしま共同診療所攻撃の先兵となっているのが日本共産党と民医連だ。
 福島大学の清水修二やわたり病院の斎藤紀らが言っていることは山下俊一と一言一句違わないものだ。「避難のストレスの方が被曝のリスクよりも大きいから、折り合いをつけてここで暮らせ」と言って帰還強制の旗振り役を務めている日本共産党スターリン主義とその「医者」「学者」たちを許してはならない。
 これから本格的に現れる被曝の影響を今から否定して国家を救済し、労働者人民の命を売り渡す日本共産党は、「国民連合政府」構想で安倍政権の侵略戦争に積極加担する道にかじを切った。福島における共産党との大党派闘争に勝ち抜くことが、戦争を阻止し、革命をたぐり寄せるのだ。
 ふくしま共同診療所は、昨年冒頭からのマスコミを使った「過激派」キャンペーンにも動じることなく、全国全世界の労働者人民に支えられてきた。動労福島の結成を受け、職場と地域に根ざした階級の拠点として打ち立てていく闘いは、これからが本番だ。昨年の福島大学生のスパイ摘発をかちとり、二度にわたる学生弾圧を打ち破った党と階級の団結の力で、さらに発展させよう。

「星野精神」で拠点建設する

 3・11から5年、福島県委員会は比類のない団結の力を発揮して駆け抜けてきた。地区党・県委員会、そして地方委員会と産別委員会の総力を挙げて動労福島の結成までこぎつけた。
 大恐慌の進展の中、戦争法が強行され、世界戦争が目前に迫る時代の到来に、『前進』の週2回配布体制の確立など、地区党の再編をもって日本革命・世界革命への挑戦を具体的に開始した16年。1千万人と結びつく地区党・県委員会へのさらなる飛躍と団結が求められている。
 「福島を返せ」は、「3・11」で極限的に破産した姿をさらした新自由主義にマルクス主義で立ち向かい、すべてを奪い返すスローガンだ。あらゆる階級分断攻撃を動労福島の旗のもとの階級的団結で踏みしだき、福島から日本革命ののろしを上げよう。今年70歳を迎える獄中の星野文昭同志を奪還すべく、星野精神とマルクス主義で武装し、拠点建設の鬼になろう。
 全国の同志、読者の皆さん。3・11、決戦の福島に大結集しよう。

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変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!
3・11反原発福島行動'16

 3月11日(金)正午開場
 午後1時開会
 午後3時デモ出発
 開成山・野外音楽堂(郡山市開成1―5 開成山公園内)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会

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