世界革命へ大挑戦 2016年の決意 基地労働者の闘い基軸に拠点労組建設で戦争阻む 革共同沖縄県委員会

週刊『前進』04頁(2719号03面03)(2016/02/01)


世界革命へ大挑戦 2016年の決意
 基地労働者の闘い基軸に拠点労組建設で戦争阻む
 革共同沖縄県委員会


 「世界革命への大挑戦」を開始した16年は、冒頭から世界史的な激動情勢で幕を開けた。1月6日の北朝鮮スターリン主義による反人民的な核実験の強行と、米帝によるグアムからのB52の派遣、さらにF22ステルス戦闘機やF16、原子力空母2隻体制の展開など、米帝は激しい軍事的重圧を北朝鮮に加えている。日帝・安倍政権も米帝とのアジア太平洋地域をめぐる争闘戦を繰り広げながら、自衛隊の朝鮮半島上陸を策している。
 「B52とは戦争である」。ベトナム侵略戦争の最前線基地とされた沖縄の労働者階級は、基地労働者を先頭に「いのちと暮らし」を守る闘いを繰り広げた。それはかつての朝鮮戦争に対して、基地建設に従事する労働者の闘いから始まった戦後沖縄の労働者階級の闘いを継承し、「基地の島」の根底的な変革を目指す闘いだった。この闘いは、帝国主義とスターリン主義と闘う労働者階級の国際連帯の先駆けをなした。「復帰」以降も、イラク・中東侵略戦争、アフガニスタン侵略戦争など帝国主義の侵略戦争は続いたが、沖縄の労働者階級の誇り高い闘いの歴史は連綿と受け継がれてきた。
 今や新自由主義的帝国主義は崩壊を開始し、日帝の「沖縄振興策」は終わりの時を迎えた。沖縄を「基地の島」だけではなくて「非正規職の島」に変貌(へんぼう)させてきた「沖縄振興策」に対して体制内のあらゆる勢力はその軍門に下り、「オール沖縄」という野合のもとで延命を策している。その最先頭に位置するのが「国民連合政府」を呼号する日本共産党スターリン主義だ。しかし1月24日の宜野湾市長選挙が示したことは、「オール沖縄」もまた崩壊を開始したことである。
 新自由主義=民営化・外注化、非正規職化と闘い勝利する路線は、階級的労働運動と国際連帯闘争だ。それは労働者階級の自己解放闘争を世界大恐慌と世界戦争の時代によみがえらせる歴史的な挑戦だ。
 国鉄分割・民営化と闘い勝利してきた動労千葉の闘いが、動労総連合を全国に建設する闘いとして広がっている。朝鮮侵略戦争の臨戦態勢に対して、拠点労組と拠点職場の建設で対決しよう。地区党建設に勝利し、1千万人と結合する最大の武器が『前進』だ。これらの闘いをひとつにまとめ上げ、7月選挙決戦で安倍を倒そう。
 2016年の5・15沖縄闘争は、朝鮮侵略戦争の最前線基地・沖縄から戦争会議=伊勢志摩サミットを粉砕し、朝鮮侵略戦争を阻止して7月選挙戦に勝利し、安倍打倒を切り開く歴史的な決戦だ。「基地の島」「非正規職の島」の根底的な変革へ、1月25日から無期限ゼネストに突入した韓国・民主労総と連帯して、基地労働者を先頭に沖縄全島ゼネストを切り開こう。国際連帯闘争の歴史的な飛躍に挑戦しよう。
 昨年12月16日に合意された4月からの在日米軍駐留経費負担に係る新たな特別協定は、日米帝国主義の世界戦争の一触即発の臨戦態勢に対応している。米軍の部隊運用や戦闘機などの整備にあたるMLC(基本労務契約)労働者の人件費負担の増額は、朝鮮半島での戦争を想定したものだ。米帝は北朝鮮の転覆を狙った「作戦計画5015」の今年中の本格的な発動を明言している。しかしこの攻撃はきわめて破綻的だ。米帝と米軍は、現場の基地労働者の団結と全駐労を解体できないまま戦争に突入せざるを得ない。
 新たな特別協定には、基地労働者への徹底した分断攻撃が据えられている。IHA(諸機関労務契約)労働者とMLC労働者の分断であり、これを通して基地労働者の最も基礎的な団結体である全駐労の解体を狙っている。
 しかし昨年12月にAAFES(米陸軍・空軍エクスチェンジサービス)の再雇用労働者のパート化を撤回し、希望者全員をフルタイムに戻すことが日米間で合意された。12年の24時間ストを始めとした現場の労働者の団結と闘いの勝利だ。日帝も米帝・米軍も基地労働者の存在と闘いの爆発に恐怖している。団結して闘えば必ず勝てる。
 基地労働者の闘いを基軸に、NTTと全逓を先頭に全産別で階級的労働運動派の拠点を建設しよう。IJBS労組の解雇撤回闘争は派遣法と闘う最先端の闘いだ。一審の不当判決を弾劾し控訴審に勝利しよう。非正規職の青年労働者を合同労組に組織して、階級の指導部を生み出そう。5月沖縄闘争を沖縄大学の全学ストライキが牽引(けんいん)しよう。沖大自治会の団結の拡大があらゆる闘いを可能とする。拠点労組の建設と沖大全学ストの力で、辺野古新基地建設を阻止しよう。
 昨年、星野絵画展が成功し、星野同志奪還をともに担う多くの活動家が生まれてきた。5月沖縄闘争そのものとして星野絵画展を成功させよう。全国農民会議・沖縄を発展させ、青年農民を先頭に三里塚闘争の勝利へ総決起しよう。3・8国際婦人デー闘争を取り組み、婦人民主クラブ全国協の沖縄支部を結成しよう。
 沖縄の青年労働者と学生は革共同沖縄県委員会に結集して、ともに革命の勝利を切り開こう!
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