鈴コン本出版記念会 〝大争議〟へ戦闘宣言 11月集会3労組が祝福・連帯

週刊『前進』04頁(2721号01面02)(2016/02/08)


鈴コン本出版記念会
 〝大争議〟へ戦闘宣言
 11月集会3労組が祝福・連帯

(写真 支援労組・団体が集まる中、鈴コン分会が意気高く登壇【1月30日 秋葉原】)


 1月30日、鈴木たつお秋葉原事務所で東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の闘争本『非正規が闘って、勝った!』(東京西部ユニオン編)の出版記念会が開催された。(関連2面
 鈴コン分会は国鉄解雇撤回・外注化阻止の労働運動を学び、非正規職の職場に労働組合を立ち上げ闘ってきた組合だ。資本の分断工作による裏切りをものりこえ、解雇撤回・原職復帰をかちとってきた。その生コン運転手たちの闘いの記録が「鈴コン本」だ。

鈴コン分会は闘いの火種だ

 出版記念会は、マスコミも取材に訪れる中で開かれた。さながら11月労働者集会の呼びかけ3労組(連帯労組関西地区生コン支部、港合同、動労千葉)を先頭とした春闘総決起実行委員会のようだった。おおいに盛り上がり、何よりも鈴コン分会一人ひとりの晴れ晴れとした元気な姿と、契約社員の60歳定年制導入による解雇攻撃粉砕へ新たな大争議も辞さずに闘う決意が、集まった仲間たちを奮い立たせた。
 冒頭、鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが「解雇に対しては金銭和解が多いが、鈴コン分会はこれは認められないと職場に戻った。国鉄分割・民営化による労組破壊という荒野における闘いの火種だ」と力強く開会の言葉を述べた。続いて出版元の出版最前線があいさつ。
 連帯のあいさつを関生支部の武谷新吾書記次長、動労千葉の関道利副委員長、港合同の木下浩平執行委員が行った。武谷さんは「志半ばで亡くなった高さん(関生支部副委員長)もきっと喜んでいる。自分たちも新会館を建て、1万人組織拡大に向かっている。鈴コン本はよくできている。同じ生コン労働者として気持ちが通じる。『名誉毀損(きそん)』攻撃をぶっ飛ばし勝ってくれて本当にありがたい。関生の闘いにも生かします」と会場を沸かせながら激励した。
 動労千葉OB会の永田雅章会長の音頭で乾杯。弁護団からは7月参院選に立候補予定の鈴木たつお弁護士、衆院選に立つ全学連の斎藤郁真委員長から「戦争と非正規職化を進める安倍・新自由主義と徹底的に闘う」という決意が表明された。共闘会議呼びかけ人からス労自主の山川博康副委員長、動労水戸の池田学執行委員が発言した。

鈴コン本はまだまだ売れる

 いよいよ鈴コン分会が登壇。一人ひとりがマイクを握り「第2の解雇攻撃との闘いに入る。労働組合の力を見せつける」と戦闘宣言を発した。
 ともに闘う仲間からは小竹運輸グループ労組を始め全国の合同労組や青年、全学連が代わる代わる発言、「鈴コン本を全組合員が買った上で150冊売った」という報告には会場がどよめいた。
 最後に東京西部ユニオンの山本敏昭副委員長がお礼を述べ、宴(うたげ)の高揚が冷めないうちに、合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長が2・14国鉄集会、16春闘を呼びかけ、団結ガンバローで締めくくった。
 鈴コン本は売れている。まだまだ売れる! この本には希望と団結と国際連帯がある。非正規雇用が4割に達し、労働者が食べていけない時代に「非正規が闘って、勝った!」ことは全国・全世界の非正規労働者を勇気づけている。新たな解雇撤回署名を開始する国鉄闘争全国運動の前進のバネにしよう。
(東京西部ユニオン・杉橋幸雄)

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