知る・考える 用語解説 国労5・27臨大闘争弾圧-国労の終わり示した大弾圧

週刊『前進』02頁(2722号02面06)(2016/02/11)


知る・考える 用語解説
 国労5・27臨大闘争弾圧-国労の終わり示した大弾圧


 2002年5月27日の国労臨時大会に際し、国鉄1047名解雇撤回闘争の幕引きを狙った国労本部が、公安警察と共謀して仕組んだデッチあげ弾圧。
 国労本部を弾劾してビラまき宣伝行動に立った国労共闘の労働者6人と支援者1人が、戦前からの労働運動弾圧法として悪名高い「暴力行為等処罰法」で逮捕・起訴された。国労共闘は動労千葉と連帯し、国鉄1047名解雇撤回闘争の原則的貫徹のために闘いぬいていた。
 00年5月、自民党副幹事長だった甘利明ら自民、公明、保守、社民の4党幹部は「国鉄分割・民営化による解雇についてJRに責任のないことを認め、それを大会決定しろ」と国労に迫り(4党合意)、国労本部はこれに全面屈服した。02年に至り、甘利は4党合意に反対する闘争団(被解雇者)を国労から除名しろと露骨に求めた。その手先となった国労本部が、闘争団を統制処分にかけるために開かれたのが5・27臨時大会だった。
 この不正義を徹底弾劾した国労共闘に対してかけられた卑劣きわまる弾圧は、被告とされた労働者の決起で打ち破られた。裁判で暴処法適用は粉砕され、被告は1年3カ月の勾留を強いられた後、全員が堂々と職場に復帰した。裁判闘争の過程では、国鉄闘争の解体を狙う10年の4・9政治和解に屈した弁護団や一部被告と決別し、闘いの原則を守りぬいた。
 この勝利を基礎に、国労共闘は国鉄闘争全国運動の一翼を担いぬき、現在、動労総連合建設の先頭に立っている。
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