各地で国際婦人デー行動

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週刊『前進』04頁(2731号04面01)(2016/03/14)


各地で国際婦人デー行動

 戦争と貧困、非正規職化・労働改悪に反対する3・8国際婦人デー行動が日本、韓国をはじめ全世界で闘いぬかれている。今回は東京、大阪、福岡からの報告です。(編集局)

東京
 日韓の連帯かけ
 138人が池袋をデモ

(写真 「ストライキで作ろう!私たちが主人公の社会」を掲げた東京集会【3月6日 池袋】)

 東京行動は3月6日、全国労組交流センター女性部と婦人民主クラブ全国協議会・関東ブロックの呼びかけで池袋で開催されました。138人が結集し、意気高く集会とデモを行いました。
 司会の全国労組交流センター女性部代表が3月5日の韓国女性労働者大会と連帯・団結して行うと開会を告げました。
 基調となる集会アピールを婦民全国協の鍛冶淳子さんが提起。「3月7日からの史上最大規模30万人が参加する米韓合同演習は、実際の戦争に突入する危険をはらんでいる。安倍を倒そう。戦争絶対反対!」と訴えました。さらに京大反戦ストへの学生弾圧を徹底弾劾し、6人の学生の早期奪還を呼びかけました。また戦争と一体で進められる総非正規職化、貧困化・生活破壊を自らの非正規職場の現実から語り、「非正規職撤廃! 派遣法廃止を階級的労働運動・労働組合で闘っていこう。拠点づくり、団結を!」と訴えました。
 三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さんがあいさつをしました。
 続いてメッセージの紹介へ。動労千葉と動労千葉家族会、婦民福島支部、そして婦民埼玉支部はNAZEN埼玉などへの福島ツアー弾圧を弾劾。東京北部ユニオン・アミーユ支部、郵政非正規ユニオンからもメッセージが寄せられました。
 発言は5人から。児童館―自治体職場の切り捨て攻撃と闘う東京西部ユニオンの仲間が「『保育園落ちた日本死ね!』の現実は自分の問題!」と訴えました。合同労組で闘う「許すな改憲!大行動」の仲間は、「緊急事態法を絶対許せない!」と発言。越谷市職の労働者は、マイナンバー拒否を闘わない組合本部を批判して仲間を拡大していると報告し、婦民相模原支部の障害をもつ会員は、65歳の介護保険統合と闘い障害福祉を継続させていると語りました。最後に全学連の洞口朋子さんが全学連弾圧への怒りのアピール。
 まとめと行動提起を神奈川労組交流センターの岩崎ゆかりさんが行い、デモに出発しました。
 手を振り、拍手する人や飛び入り参加も。安倍政権への怒りは深く、デモへの注目、共感の大きさを実感しました。
(鶴田ひさ子)

大阪
 京大弾圧粉砕を
 全員の怒りが一体化し

(写真 「6学生奪還を!」と京大弾圧への怒りの総決起集会となった関西集会【6日 大阪】)

 関西集会は3月6日、エルおおさかに101人が結集しかちとられた。
 韓国・民主労総のビデオ上映後、集会は婦民大阪南支部と関西労組交流センター代表の司会で力強く始まった。メッセージ紹介の後、婦民全国協関西ブロック代表の山本美知子さんが基調報告に立ち、「朝鮮侵略戦争の危機が切迫している。反戦ストライキを許さないという京大弾圧を全力で粉砕し、戦争を革命へ転化しよう」と訴えた。さらに、国鉄闘争の帰すうに女性解放がかかっていること、「女性活躍」「同一労働同一賃金」の正体を明らかにし、「派遣法廃止・非正規職撤廃の闘いの先頭に女性は立とう。今こそあらゆる問題意識と切り結び、怒りを組織する、ものすごい幅の広い婦民に大きく転換しよう」と訴えた。
 続いて3本の特別報告があった。まず自治体丸ごと民営化と闘う奈良市従の労働者が「講師が担任手当で分断されることに怒り、団結してきた」と報告。次に住宅追い出しと闘う京都・東三条のBさんが「皆さんと出会い、生きる希望を見出した。これからは他の人の支えになって未来を開きたい」、さらに婦民大阪北支部が昨秋のいわき現地ツアーを報告した。
 ここで、京大バリスト弾圧粉砕を京大の学生、法大文化連盟・武田雄飛丸君、沖縄大学の赤嶺知晃君がアピールした。「全学連の回答は第2のストライキだ。6学生を必ず奪還する」と宣言、会場全員の怒りが一体化した。
 フリートークでは、労働現場で闘う労働者や婦民支部からの生き生きとした発言が続いた。動労西日本が春闘ストを訴え、「星野文昭さんを取り戻す決議案」が採択された。まとめを関西労組交流センター女性部長の東理恵さんが行った。
(保田結菜)

福岡
 歴史を動かそう
 非正規・貧困、戦争と闘う

(写真 辻川さんの先導で元気にデモ【5日 福岡】)

 新たな女性たちと3月5日、福岡市で「ひっくり返そう世の中を!」を掲げた3・8国際婦人デー集会が、婦民全国協議会福岡支部が呼びかけた実行委員会の主催で開催された。昨年を倍する女性23人を先頭に38人の結集となった。
 婦民福岡支部長が開会の言葉を述べ、「『保育園落ちた日本死ね!』の投稿は本当に私たちの気持ちです。私も昨年引っ越しに伴う保育園探しで大変苦労しました。女性が動くとき、歴史は動く。頑張ろう」と訴えた。大刀洗(たちあらい)空襲を語りつぐ会、NAZENナガサキの城臺美弥子さん、動労総連合・九州のメッセージが読み上げられた。
 基調提起に立った仲間は、「社会を覆う非正規化と貧困。その行き着く先が戦争だ。京大の学生弾圧は朝鮮戦争の切迫と直結している」と述べ、「16春闘・国鉄決戦を闘おう」「安倍の朝鮮侵略戦争に反対して断固闘おう」の2点を力強く提起した。
 講演で辻川あつ子さん(いわき合同ユニオン)は、動労水戸の被曝労働拒否の闘いが、いわき合同ユニオンを誕生させ、新たに常磐線全面開通をめぐる激しい攻防を、家族会もともに闘っていることを報告した。
 これを受けてレイバーユニオン福岡の「資(すけ)さんうどん分会」の女性労働者たちが「泣き寝入りはしない。パワハラを許さず元気に明るく働ける職場にするために闘う」と決意表明、さらに百万人署名運動・久留米やNAZEN福岡が職場闘争、戦争反対、原発再稼働阻止を訴えた。
 集会後、華やかな横断幕を広げ、若い支部長を先頭に、天神の繁華街のデモに打って出た。「女の力をなめんなよ!」「貧困と非正規化、戦争は許さん」という怒りのコールを中心街にとどろかせた。
(中原真理)

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3・8国際婦人デー行動相模原

 3月20日(日)午後2時
 大野南公民館
 主催 婦人民主クラブ全国協議会相模原支部

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