日教組臨時大会に向け訴える 〝朝鮮戦争阻止〟を掲げスト方針を確立しよう

週刊『前進』02頁(2732号02面03)(2016/03/17)


日教組臨時大会に向け訴える
 〝朝鮮戦争阻止〟を掲げスト方針を確立しよう

スト弾圧粉砕を

 京都大学を始め全国の学生が、京都大学反戦バリケードストライキ弾圧に立ち向かっているまさにこの時、教育労働者こそが彼らの闘いを断固支持し、ともに立ち上がろう。大学が学生ストライキを「犯罪」とし、警察が学生を勾留している。これこそ朝鮮侵略戦争突入の攻撃であり、体を張って立ち上がる学生たちの闘いこそが戦争を止める道だ。私たちの教え子たちの闘いと連帯し、一触即発の朝鮮侵略戦争の危機の深まりに対し、ストライキで闘う日教組をつくり出すことが教育労働者の任務だ。
 3月18日に開催される日教組第104回臨時大会(東京・教育会館)では、まず第一に、朝鮮侵略戦争阻止の決議を挙げよう!
 7日から始まった史上最大規模の米韓合同軍事演習は、朝鮮侵略戦争突入宣言だ。カーティス・スカパロッティ在韓米軍司令官は「朝鮮半島で衝突が起きれば朝鮮戦争や第2次大戦に匹敵する死傷者が出るだろう」とまで言い放っている(2月25日)。
 労働組合がゼネストで戦争を阻止する時が来た。韓国・民主労総傘下の全教組(全国教職員労働組合)は、労組非公認化攻撃に一歩も引かず、ゼネストへ闘い抜いている。全教組と連帯し朝鮮侵略戦争を阻止しよう。

非正規職撤廃へ

 第二に、日教組本部を打倒し、非正規職撤廃へ闘う労働運動を職場からつくり出そう。
 非正規職は4割に達し、教育現場でも16%を超えた。その上、安倍政権は改悪派遣法や民営化・外注化で総非正規職化を推し進めている。非正規職化は親の貧困をもたらし、今や6人に1人の子どもが相対的貧困状態に置かれている。
 しかし日教組本部の「同一価値労働同一賃金」方針は、総非正規職化の片棒を担ぐものだ。安倍のブレーンの竹中平蔵が「(同一労働同一賃金の実現を目指すなら)正社員をなくしましょうって、やっぱね言わなければならない」と語っていることと同じである。安倍も言う「同一労働同一賃金」とは、成果主義・評価制度を徹底し、職場の団結を破壊する。
 子どもと教育労働者の生活と命を守るために、労働組合が社会を変える闘いの先頭に立とう。「生きていけるだけの賃金をよこせ」「1人の解雇・雇い止めも許さない」と職場から非正規職撤廃へ闘おう。
 第三に、新しい労働者の政党をつくり出そう。
 7月参院選へ向かって日教組本部は「民主的なリベラル勢力の総結集」と打ち出した。だがその実体は、公務員の賃下げ、労組破壊、改憲の維新の党との合流だ。これは日教組の戦争推進勢力への転落である。
 今ほど労働者の政党が求められている時はない。労働組合運動を軸に戦争絶対反対、国際連帯で闘う鈴木たつお弁護士、斎藤いくま全学連委員長が7月選挙戦に立つ。ともに新しい労働者の政党をつくろう。
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