3・27三里塚集会の発言

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週刊『前進』04頁(2737号03面01)(2016/04/04)


3・27三里塚集会の発言

(写真 空港労働者に決起を訴えながら成田ニュータウンをデモする反対同盟【3月27日】)

反対同盟の訴え

〝騒音耐えろ〟と許せぬ暴言
 反対同盟・天神峰 市東孝雄さん

 農地法裁判上告審は、いつ判決が出るかわからない状況です。千葉地裁の耕作権裁判では、裁判長がまた交代しました。油断できません。ぜひみなさんも、裁判傍聴に足を運んでください。
 沖縄では農地法裁判一審で反動判決を出した多見谷裁判長が、辺野古に基地を造らせるために「和解」させました。許せない訴訟指揮です。
 先日の第3誘導路裁判で、国とNAAは「市東は騒音を承知で家に戻り自由意思で住んでいるのだから、騒音を受忍しろ。原告適格がない」と言ってきました。ふざけたことを言うな! 怒りが湧き上がります。
 全国で私の農地を守る会がつくられつつあります。支援の輪を広げてください。昨日の代々木公園での原発反対の集会は、3万5千人の大結集で安倍政権への怒りが満ちていました。
 私も戦争法を許さず、成田軍事化を阻止するため闘います。沖縄、福島、三里塚が思いを一つにして闘いましょう。

闘いを拡大し市東さん守ろう
 反対同盟・東峰 萩原富夫さん

 農地取り上げに反対する5万人署名を進め、1月に最高裁に1万1千筆余りを提出しました。きょうも関西生コン支部、港合同を中心に2千筆の署名を届けていただきました。再度、最高裁に提出行動を行います。安倍政権のもとでTPPが進められ、日本の農家はやっていけない状況です。市東さんが農業を守り闘っていることは、全国の農民を勇気づけていると思います。
 空港の発展で地域が潤う? いや、第3滑走路は住民の生活と農業をつぶし、自然を破壊するものだ。きょうはそのことを、空港で働く人たちのために開発された成田ニュータウンのど真ん中で訴えるという、絶好の機会を得ました。
 国家権力の横暴と対決する農民の闘いをあらゆる人びとに訴え、三里塚闘争をさらに大きくしましょう。そして絶対に市東さんの農地を守りぬこう。身近な人に声をかけ、東京での7・3三里塚50周年の集会を大成功させましょう。

連帯のあいさつ

外注化阻止へ3月2波スト
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 

 三里塚闘争は国家権力にとってのど元に突き刺さったとげです。朝鮮半島をめぐる戦争危機の切迫に対し、今、三里塚は立ち向かっています。
 動労千葉は、3月11日、17日、2波のストに立ちました。JRで始まっているのは文字通り第2の分割・民営化攻撃です。業務をすべて外注化して労働者を非正規に突き落とし、全労働者の非正規化を強行する攻撃です。今回のストでCTSの就業規則改悪の4月1日実施を阻止しました。CTSの仲間が動労千葉に加入し闘っています。
 戦争と改憲、労働者への全面的階級戦争を粉砕する闘いとして、国鉄闘争は三里塚との労農連帯をとおして新しい一歩を踏み出そうとしています。労働者と農民の団結した力で、市東さんへの農地取り上げ攻撃を粉砕しましょう。

常磐線の全線開通許さない
 動労水戸委員長 石井真一さん

 私たち動労水戸はこれまで、被曝労働を拒否してストライキで闘いぬいてきました。
 福島第一原発の事故から5年がたちました。しかし事故はなんら収束していません。3月5日、安倍総理とJR東日本の冨田哲郎社長が小高駅で会って、「2020年の東京五輪までに常磐線の全線開通を」と宣言しました。まだ常磐線は開通できる状態ではありません。冨田と安倍が組んで、福島県民を高線量の放射能で汚染された地域に帰す帰還運動を始めようとしているのです。私たちはこのでたらめな攻撃を絶対に許すことはできません。
 乗客と労働者の被曝を絶対に許さないということで、私たちは今後もストライキをも辞さず徹底して闘いぬきます。

反戦ゼネストを全国大学で
 全学連委員長 斎藤郁真さん

 全学連は京大反戦ストライキ弾圧を粉砕し、私も含め6学生全員の奪還をかちとりました。
 時代は今「戦争か革命か」の歴史の分岐点にあります。市東さんの農地死守の闘いは、労働者民衆がいかに生き行動すべきかを示しています。
 成田軍事空港は今も完成せず朝鮮侵略戦争の基地として使えない。この状況は三里塚闘争50年と市東さんの闘いが敵に強制したものです。第3誘導路裁判でNAA側が述べた「自由意思で住んでいるんだから騒音を受け入れろ」との暴論は、追い詰められた敵の焦りに他なりません。
 私たち全学連は階級的労働運動と連帯し、全国大学での学生自治会建設、反戦ゼネストへの道を進みます。その力で三里塚闘争の勝利をともに切り開きます。

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