団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2737号04面05)(2016/04/04)


団結ひろば 投稿コーナー

JR下請け・東海整備の雇い止め許さない
 ユニオンしずおか 天岡俊彦

 私は昨年10月1日から、JR東海の清掃などを請け負っている東海整備で、6カ月契約の臨時社員として働いてきました。主に駅ビルなどの床面清掃業務に携わる班に所属しています。
 2月12日、業務を終え事業所に戻った直後、所長に呼び出され、3月末日での雇い止め解雇を通告されました。理由は「業務量の減少による担当業務の縮小」。許せない! 通知書の受け取りを拒否し、ユニオンしずおかの仲間とともに解雇撤回へ闘っています。連日、事業所前やJR静岡駅前などで抗議の宣伝活動を行ってきました。
 3月9日の第1回団体交渉には組合員6人が出席し、会社を追い詰めました。「業務量の減少」とは何かを聞くと、「駅ビルの階段部分の清掃の頻度が3分の1になる」という回答のみ。しかも3月末解雇は私1人だけで、ほかの人は配転するとのこと。私には配転の検討・提案すらなく、初めから解雇ありきの差別・選別的な解雇であることが暴かれました。
 会社は追い詰められて「契約更新の期待など持つな、持つのはおかしい」とまで言い放ちました。非正規の労働者を人とも思わない、将棋の駒としか考えていない会社の姿勢は絶対に許せません。
 3月18日、ユニオンしずおかの主催で16春闘集会が開催され、静岡の労働者の団結した力で東海整備を徹底追及し、解雇通告の撤回と雇用の継続をかちとるまで闘う決意を固めました。
 私への雇い止め解雇攻撃は非正規の労働者の現実です。あくまで動労総連合・静岡の結成をめざして闘いぬきます。

労働委の決定も無視 仲間への解雇撤回を
 広島連帯ユニオン青年部長 宮原 亮

 広島連帯ユニオンは、株式会社山陽測器による青年組合員への解雇攻撃に対し、解雇撤回・原職復帰をかちとるために闘っています。
 M組合員に対するこの数年間の資本による一連の攻撃は、分断し労働者の誇りを奪う攻撃のオンパレードで、許し難いものです。
 事務職員として13年にわたって働いてきたM組合員に対して、わずかなミスをほかの従業員に摘発させ記録を取らせる。M組合員の解雇を求める署名を従業員に集めさせる、などのとんでもないものです。解雇攻撃も「解雇を決めた。退職時期は自分で決めろ」という通告に始まり、団交での解雇通告、解雇撤回後ボーナス全額カット、組合の抗議に対して半額支給も翌年も半額カット。さらには労働委員会での組合勝利命令を無視し、昨年11月「15分後には部外者。荷物を持って出ていけ」というロックアウト解雇を強行しました。
 特に「ボーナスカットは不当労働行為。全額支給せよ」という労働委員会命令を無視し、解雇で不当労働行為の上塗りをする資本のあり方は、16年経労委報告で「合同労組で不当労働行為を争うケースに対応を」という支配階級の意思そのものです。国鉄1047名闘争25年、6・30最高裁決定に追い込まれた敵の意思の表れです。まさに国鉄闘争と一体の闘いです。
 M組合員は「絶対許せない。職場復帰まで闘う」と決意し、闘っています。退職強要で泣き寝入りに追い込まれている今の青年労働者の希望となるような闘いにしたい。団結を固め、拡大して勝利したいと思います。

県職労を軸に知事のひざ元で再稼働反対
 愛媛・郵政労働者 日野 亮

 伊方原発再稼働反対集会が3月19日、愛媛県職労が中心になって松山市の堀之内公園で開かれ、200人の結集で大成功した。会場は県庁の真横、伊方原発を推進する中村知事のひざ元だ。そこで「知事は再稼働の承認を取り消せ!」という声をたたきつけた。
 原発立地自治体の労働組合が原発再稼働反対、廃炉を訴えて集会・デモを行うのは画期的だ。これに応え京都府職労舞鶴支部の長岡達也さんら、福島の椎名千恵子さん、動労千葉の佐藤正和さん、動労水戸の西納岳史さんを始め、全国のNAZENの仲間と地元の労組、市民団体、県庁前金曜行動の仲間が駆けつけた。
 愛媛県職労は動労千葉と交流を重ね、絶対反対の闘いを学んできた。3・11後は被曝労働拒否を闘う動労水戸に刺激を受け、関係を結んだ。昨年からは高浜原発再稼働反対を闘う京都府職労舞鶴支部と支援・共闘関係を深め、団結の輪を拡大してきた。そのきずなが今回の集会につながった。
 デモの後に40人で交流会を持った。そこで舞鶴支部の長岡さんから「愛媛県職労が舞鶴集会に来てくれて2度の集会を成功させることができた」「高浜3、4号機を止めることができたのは愛媛県職労のおかげだ」という発言があり、動労千葉が始めた資本との非和解の闘いの前進と拡大を実感することができた。
 全国から参加していただいた皆さん、地元の皆さん、ありがとうございました。全原発の廃炉に向けてともに闘おう。

独裁ムセベニ倒そう ウガンダ人、渋谷デモ
 東京 Y・K

 3月16日、在日ウガンダ人約30人が、2月18日に行われた大統領選挙に抗議し、渋谷をデモ行進しました。「平和が必要だ!」「チェンジが必要だ!」と叫びながら宮下公園から渋谷駅へ、力強く進むデモは圧倒的な注目でした。
 渋谷デモの後、ウガンダ大使館前で怒りの抗議行動を行い、外務省への申し入れも行いました。
 ウガンダではムセベニによる独裁政権がすでに30年にわたって続いています。投票日当日、ムセベニ政権は、ソーシャルメディアをブロックし、投票に向かった野党の最有力候補、キザ・ベシジェ候補者を拘束するという暴挙で「当選」。不正選挙そのものです。
 しかも、この独裁政権を支えているのが安倍政権です。昨年9月、来日したムセベニと会談した安倍は、200億円の円借款を約束しました。トヨタなど日本企業もウガンダ人労働者を安い賃金で搾取しています。安倍政権を打倒する闘いこそ、国際連帯です。

川崎での星野絵画展227人参加で成功
 神奈川 上田 豊

 3月18日から21日まで「沖縄・川崎を結んでin登戸 絵画・写真展」が開催され、227人が参加し、29筆の署名が集まりました。
 展示された星野文昭さんの絵画は20点。自画像に「絵のうまさがわかる」。多くの人が「やさしい絵」「こういう絵を描く人がどうして?」と41年も獄中にいることに驚き、怒りがひとつになっていきます。
 アンケートには「心が温まる絵。星野さんと夫が同年齢で、同じ時期に三里塚にいた。日本が良い国になるよう頑張らねば」「初めて知った。法治国家でこんなことがあってはならない」「絵、文章に感激した。お体を大事に頑張って」「同年生まれで同じような活動をしてきた。沖縄出身。辺野古のことも頑張らねば」など。星野さんの絵に真剣に向き合い、話す内容で、私たちも元気をもらうと同時に身が引き締まります。
 今回は地元で裁判員制度反対などに取り組む登戸宿の会の協力があり、多摩区役所内の市民ギャラリーで開催されました。会員の皆さんの写真、沖縄の歴史を伝える写真や資料も展示されました。星野さんの闘いがつながり、一刻も早く奪還する絵画展となりました。
 案内が掲載されたタウンニュースや会場周辺に配られたチラシを見た人、開催期間中にチラシを受け取った人などが大勢参加しました。
 川崎での絵画展は昨年8月に続き2回目で、北部地域での絵画展は地域における新たな組織化への一歩となりました。

女性暴行事件に怒り2500人抗議集会
 沖縄 I

 3月13日に那覇市内で発生したキャンプ・シュワブ所属の米兵による女性暴行事件に対して、21日に緊急の抗議集会がシュワブのゲート前で開催された。主催は「基地の県内移設に反対する県民会議」。呼びかけから1週間足らず、1千人規模の目標を倍する2500人の大結集となった。
 「綱紀粛正」「再発防止」とこれまで何度言われてきたのか? 在沖米軍による女性への暴行事件の摘発件数は「復帰」以降昨年末までで129件、147人に上り、後を絶つことはない。集会では同様の事件がすでに発生していたが、被害者の女性が泣き寝入りを強いられていたということも報告された。
 「すべての基地を撤去せよ!」という沖縄の労働者階級の新たな決起が始まった。基地の移設(県外であれ国外であれ)を主張する「オール沖縄」をのりこえる闘いだ。集会で発言した国会議員も「オール沖縄」を唱和し、労働者の怒りをすべて参院選に流し込もうとしている。その最先兵が日本共産党スターリン主義だ。日米安保容認、米軍・安倍と一体の今回の事件の共犯者だ。
 朝鮮侵略戦争が切迫する情勢下で、圧倒的な労働者が闘いの路線と方針を求め、闘いの現場に駆けつけている。
 沖縄労組交流センターの仲間は、京大弾圧を粉砕した勝利の地平から民主労総ゼネストとともに沖縄闘争の国際連帯闘争への発展を呼びかけるビラ、5月に開催される星野絵画展の実行委員会への参加を呼びかけるビラを配布した。いずれも1千枚が瞬く間に参加者に渡された。「絵画展の実行委員会に参加したい」という参加者も現れた。
 5月沖縄闘争はますます決定的な位置に押し上げられた。沖縄の労働者階級の怒りを解き放ち、朝鮮戦争を阻止し、すべての基地を撤去する全島ゼネストへ総決起を。

憲法裁判所設置図るおおさか維新許すな
 合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀

 おおさか維新の会は3月7日に党の憲法改正案を作成する憲法プロジェクトチームを発足させた。驚愕(きょうがく)したのは憲法裁判所を設置する改憲案を打ち出していることだ。
 韓国では1987年6月の民衆総蜂起によって全斗煥(チョンドファン)軍事独裁政権を打倒した後、第6共和国憲法が生まれ、ドイツの憲法裁判所を模した制度が導入された。
 憲法裁判所は2014年12月19日、統合進歩党を強制解散させた。同日、統合進歩党の選挙資金を全額国が没収し、5人もいた国会議員の議員資格を剥奪(はくだつ)した。判決は即日実行されたのである。政党を軍法会議にかけるような仕組みだ。統合進歩党は北朝鮮と似通った綱領を掲げているというのがその理由であるが、さしたる証拠も根拠もなかった。
 これが日本で導入されたとしたら、革命的共産主義者同盟の議員の資格が剥奪され、党の資金が国に没収されることになる。橋下徹が想定しているのはそういうことだ。
 1988〜98年の10年間に韓国の憲法裁判所が下した違憲判決は184件あるそうだ。内訳は違憲が111、憲法不合致が42、限定違憲が31という。
 野党面して自民党以上の極悪な改憲をもくろむ極右政党・おおさか維新の会を安倍政権もろとも打倒しよう!

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