全国水平同盟闘争支援基金運動の立ち上げと緊急1000万円闘争カンパの訴え 全国水平同盟委員長 久原正子

発行日:

週刊『前進』04頁(2739号04面03)(2016/04/11)


全国水平同盟闘争支援基金運動の立ち上げと緊急1000万円闘争カンパの訴え
 全国水平同盟委員長 久原正子


 全国水平同盟は住宅や就労の場を奪う攻撃と絶対反対で闘って団結を拡大し、非正規職撤廃、狭山闘争勝利へと奮闘しています。水平同盟のカンパの訴えを紹介します。(編集局)

全国水平同盟は生きさせろの闘いの先頭に立って闘います

 いま労働者階級は生きるがための根底的な決起を始めています。世界経済は恐慌情勢で破たんし、世界戦争がいまにも爆発しようとしています。労働者は、非正規職化と耐えがたい貧困にたたき込まれています。追い詰められた安倍政権の戦争と改憲攻撃は、生きさせろ!の労働者の決起を生み出しています。戦争法案に対して、国会前で百万、全国で1千万の労働者が立ち上がりました。
 全国水平同盟は、この労働者階級の団結の先頭に立ち、革命的な本格的激動の時代の到来を、ゼネストで革命の実現をめざして闘います!

今、部落大衆にとって闘いの旗全国水平同盟が求められている

 解雇・首切り、住宅追いだしを始めすさまじい生活破壊が進行し、このままでは本当にもう生きていけない時代になっています。階級は闘いを求めて動いており、私たちが闘いの路線と旗を鮮明に立てれば続々と決起する時代がきています。
 実際に全国水平同盟の旗の下に、この1年間で、高槻・植木団地の決起、さらに京都での崇仁、東三条の決起と続いています。この情勢は私たちにとって、すべてを労働者階級と結びつける責任と飛躍が厳しく問われています。闘いの旗を立てるのは、私たちしかいない時代に来ています。
 今の既成解放運動の解体的な状態は、80年代の国鉄分割・民営化と一体となった地対協攻撃への屈服が原因です。国鉄闘争を軸にした労働者の団結と決起こそが勝利の道です。この激動する時代の最先頭に全国水平同盟は起(た)って、階級的団結とゼネスト革命を実現する部落解放闘争を闘おう!

全国水平同盟とは

非正規職撤廃こそ部落解放闘争の路線

 差別の本質は階級の分断攻撃にあります。しかし労働者は一つです。差別・分断は階級の怒りに火をつけ、必ず階級の団結に転化します。労働者階級とは歴史的にそういう存在です。非正規職化は、差別・分断の究極の姿です。非正規職撤廃こそ、差別の撤廃と解放の路線です。
 全国水平同盟の目的は、新自由主義と対決し、一切の差別に反対し、労働者階級の解放を実現することです。全国水平同盟は、差別、分断を受けて来た部落民が、人間的共同性と階級的団結を奪還し、労働者階級の最先頭で闘うための組織です。
 植木団地の労働組合結成と自主管理闘争は、生産現場を奪われた労働者のこれからの生きる道です。
 「命よりも金もうけ」の新自由主義による更地化、住宅を始めあらゆる生活破壊に対する生きるための闘いである住宅闘争は、根底からの革命の要求です。
 全国水平同盟の路線は、非正規職撤廃を軸に、労働組合建設を正面課題にして、住宅闘争はじめすべての生活破壊と闘っています。

新自由主義と闘う

 もう一つの柱に狭山闘争を明確にしました。
 石川一雄さんの50年を超える非妥協・不屈の闘いは、新自由主義の団結破壊・階級分断攻撃を粉砕してきた最先頭の闘いです。差別・分断攻撃は労働者の怒りに火をつけ、階級の決起と団結を強める、労働者階級とはそういう存在です。国鉄闘争を軸に、労働組合の階級的団結の闘いとして狭山闘争の階級的復権を勝ちとろう。

基金運動で、全国水平同盟の旗を全国に立ち上げよう

 今まで西郡住宅闘争支援基金として全国の労働者の支援で、西郡の住宅闘争は闘ってこられました。本当にありがとうございます。しかし、植木団地、京都でのあいつぐ闘いの開始、さらに続く闘いが始まっています。闘いの課題も、地域的広がりも一変しました。各支部が個別で闘いの支援を訴えて闘うやり方をもっと大きくしていくことが必要になってきました。そこで改めて全国水平同盟としての闘争支援基金運動として訴えたいと思います。
 階級分断と闘い、非正規職撤廃を闘う全国水平同盟の闘いの息吹が、階級的な団結を一層強固なものにしています。全国水平同盟闘争支援基金運動を通して、全国水平同盟の闘いを地域に広め、階級的団結を強め、そのことをとおして全国水平同盟を作る。非正規職撤廃と狭山闘争で無数の労働組合を作っていく。この闘いを一体で闘い、いままでの解放共闘というあり方をもう一歩深めていこう。
 基金運動を武器に、全国水平同盟建設の旗を全国にうちたてていきましょう。
 最後に、植木団地の自主管理闘争、西郡、京都の住宅闘争は行政、権力、解同本部派との激突に勝ちぬくために緊急の闘争資金が必要になっています。
 毎月の定期的な基金カンパと緊急の1000万円闘争カンパを訴えます。
2016年2月
    ◇
全国水平同盟闘争支援基金
*一月500円を一口とします。
振込先
 郵便振替 00970―8―174412 全国水平同盟闘争支援基金
連絡先
 大阪府八尾市高砂町3―85―6 全国水平同盟(電話/FAX 072―991―7729)
*賛同会員には機関紙『全国水平同盟』(1部20円)を無料配布します。

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