全国でメーデー 〝新たな労働者の政党を〟

週刊『前進』02頁(2746号02面03)(2016/05/12)


全国でメーデー
 〝新たな労働者の政党を〟

(写真 集会の最後に団結ガンバロー!【5月1日 渋谷区】)



新宿メーデー310人 JR東日本へ怒りのデモ

 5月1日、「労働組合の力で非正規職撤廃!朝鮮戦争反対!川内原発とめろ!新たな労働者の政党を!」を掲げ、東京・千駄ケ谷区民会館で、連合、全労連、全労協に取って代わる闘う労働組合の「新宿メーデー」が310人でかちとられた。安倍の戦争と労働法制改悪攻撃を職場から打ち破る勝利が次々報告され、7月選挙戦へ向け新しい労働者の政党をつくり出す気運がみなぎった。
 参院選に臨む鈴木たつお弁護士は「労働運動の力で〝甲斐なき悲しみをなくす革命〟を実現する政党をつくろう」と呼びかけた。衆院選に立つ斎藤いくま全学連委員長は「日本共産党が国家権力、資本家階級と手を組み行った東京学芸大学での反戦ビラまき弾圧を粉砕した」と勝利を宣言。奪還された法大文化連盟の武田雄飛丸さんは「共産党を倒し、労組と学生自治会のストで朝鮮戦争を止めよう」と訴えた。
 合同・一般労組全国協の吉本伸幸代表が基調報告を行い、「小竹運輸グループ労組は建交労を脱退し全国協とともに団結を崩さず闘い勝利し、闘う労働組合の姿を示した。職場と地域の権力を全力で奪い返そう。一人ひとりがかちとった力で新しい労働者の政党をつくろう」と力を込めた。
 動労総連合の特別報告では、「5年ルール」で非正規労働者の解雇を狙うCTS(千葉鉄道サービス)就業規則改悪を阻止した動労千葉の川崎昌浩書記長がCTSの青年組合員と登壇し、「職場で闘う労働組合のもとに労働者を結集させ、資本に怒りをぶつけることで勝利できる」と正規・非正規の団結を示し、6・5国鉄闘争全国集会を呼びかけた。動労水戸の池田学執行委員、動労神奈川、ストを貫徹した動労連帯高崎の木村洋一さんも発言した。
 16春闘の報告では、拍手喝采の中、労働委員会で勝利命令をかちとった小竹労組の3人が登壇し、「組合つぶしのために分社化すればいいという会社の論理は通用しなかった」と胸を張った。東京西部ユニオンでアパレルゼネラルユニオン支部を結成した支部書記長は「青年が使い捨てにされる職場は許せない。働き方の主導権は労働者にある」と発言。日本機械工業労組、ユニオン習志野、郵政労働者、精研労組も決意を述べた。
 集会では動労総連合・九州のメッセージが紹介され、連帯あいさつを鈴コン闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さん、NAZEN東京代表で江戸川区職の佐藤賢一さん、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長が行った。
 集会後、新宿のJR貨物本社とJR東日本本社へのデモを打ち抜いた。

仙台、新潟、広島で闘う

 仙台、新潟、広島でそれぞれ独自の5・1メーデー闘争が闘われた。
 仙台では、被災地・怒りのメーデーが開催された(右写真上)。ふくしま合同労組の青年労働者の司会で、生協労働者が基調提起を行い、続いて全金本山労組、みやぎ連帯ユニオン、ふくしま合同労組、自治体関連労働者、動労福島、婦人民主クラブ全国協議会宮城、東北大学学生自治会がそれぞれ闘いを報告した。集会後は仙台の繁華街一番町をデモ行進した。
 新潟では、動労総連合・新潟と新潟地域一般労組の呼びかけで集会とデモが行われた(右写真中)。動労総連合・新潟の星野文男委員長、杉野彰書記長(JR貨物)、新潟地域一般労組の鰕名一男委員長と郵政職場で働く組合員がスト報告を行い、動労総連合・新潟の八代和幸組合員がNTS(新潟鉄道サービス)解雇撤回闘争を報告。さらに新潟・星野文昭さんに連帯する会、百万人署名運動・新潟県推進委員会、NAZENにいがた、国鉄闘争全国運動・新潟が発言した。集会後は新潟駅前から市街地に向けてデモが行われ、沿道の注目を集めた。
 広島では、広島連帯ユニオンや動労西日本の労働者を中心にメーデー闘争が闘われ、青年を先頭とする元気なデモが広島の街を席巻(せっけん)した。(右写真下)

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