オバマ・安倍を被爆者は許さぬ 「和解」など断じてありえない 8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表・被爆2世 中島 健

週刊『前進』02頁(2754号02面01)(2016/06/09)


オバマ・安倍を被爆者は許さぬ
 「和解」など断じてありえない
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表・被爆2世 中島 健

(写真 中島健さん【右】は「オバマ・安倍の広島訪問反対」デモの先頭に立った【5月26日 広島】)

 米大統領オバマの広島訪問強行を弾劾するアピールが8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表で被爆2世の中島健さんから寄せられた。中島さんは1970年安保・沖縄闘争以来、一貫して被爆者青年同盟の中心を担い、反戦・反核闘争を闘ってきた。(編集局)

 5月27日、オバマは安倍とともに、原爆によって殺された30万人が眠る平和公園・慰霊碑に「核発射ボタン(Football)」を抱いて乗り込んで来た。そして、原爆を「空から死が降ってきた」とまるで自然界の現象であるかのように描き出し、原爆投下について謝罪を拒否した。さらに、「人類が自分自身を破壊する手段を手に入れた」と第2次世界大戦後のアメリカ支配を構築するための、アメリカ帝国主義による原爆投下のジェノサイドだったことも居直った。絶対に許すことはできない!
 オバマにとっては、核兵器は古代からある戦争やライフル乱射と同じものとされ、放射能兵器としての非人道性や残虐性は意識的に無視された。被爆から71年たった今でも被爆者が原爆症の発症に苦しみ、被爆者の子どもや孫が放射能を脅威として生きていかざるを得ない日々を隠蔽(いんぺい)した。アメリカによって始められた「アトムズ・フォー・ピース」が福島原発事故をもたらし、167人の子どもたちを甲状腺がんで苦しめていることも認めなかった。
 オバマは広島への原爆投下によって殺された米兵を取り上げ、その米兵の調査を行ってきた被爆者を、米帝の政治的意図に沿う人物として特別に「アメリカ側の招待者」として同席させた。そして、その人物を抱擁することで「アメリカと被爆者」の和解を演出し、日米同盟の強化を自賛してみせた。冗談ではない! 原爆を落としたアメリカ帝国主義と被爆者の間に「和解」など断じてありえない。原爆によって虐殺されただけではない。放射能によっていまなお苦しめられているだけではない。戦後一貫して日本帝国主義を手先にして被爆者をモルモットにしてきたこと、そして、まさにそのデータによってアメリカ帝国主義が核兵器を開発してきたのだ。どうして和解などありえようか! 核と戦争の最大の元凶である米帝オバマ、そして日帝・安倍の打倒なくして被爆者・被爆2世の自己解放はけっしてありえない。
 オバマは「道義的」という言葉をくりかえし用いている。それは原爆投下の道義的責任を感じて、核兵器を廃絶するという意味ではまったくない。アメリカこそが正義であり、「侵略行為やテロ行為、腐敗、残虐行為、抑圧」を終わらせることが仕事だと言い切っている。1兆㌦を投じての核兵器更新(近代)化計画は、「北朝鮮の核工場がある」地下トンネルを正確に破壊するためだ。オバマは結局「核兵器の使用は 〝正義〟 のためならやむを得ない」ということをヒロシマの被爆者に承認させるためにのみやってきたのだ。
 オバマが広島訪問を強行せざるを得ないほど朝鮮戦争=核戦争危機は迫っている。それを止めるのは労働者のゼネストである。韓国・民主労総が戦争で延命しようとするパククネ政権を追い詰めているように、戦争をする自国の支配階級を労働者のゼネスト・革命と国際連帯で打倒しよう。 
 被爆者、被爆2世・3世は核兵器廃絶へ、オバマ・安倍広島訪問反対闘争の勝利の地平から労働者階級の闘いの先頭に立つ!
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