国鉄闘争を断固継続する 6・5集会の発言から

週刊『前進』04頁(2755号02面01)(2016/06/13)


国鉄闘争を断固継続する
 6・5集会の発言から

(写真 会場を埋めた1626人は国鉄解雇撤回の新10万筆署名運動を推進し、階級的労働運動をよみがえらせる決意を固めた【6月5日 江戸川区総合文化センター】)
(写真 東京、高崎、西日本、新潟、神奈川、福島、北陸、九州の動労総連合の各単組の代表がJR資本と対決する熱い決意を語り、会場は大きな感動と熱気に包まれた)

(写真 1047名闘争の当該が、国鉄時代の闘争で公労法により解雇された動労千葉の重鎮とともに登壇)

 国鉄闘争全国運動が6月5日に開いた全国集会での主な発言の要旨を紹介します。集会には星野文昭さんを始め、トルコ国際労働者連帯協会やアメリカ鉄道労働者連帯、ブラジル労働者民衆連盟など海外からも連帯のメッセージが寄せられ、国際的団結の広がりを示しました。(編集局)

開会あいさつ

私たちの力が連合を崩壊に
 全国金属機械労組港合同執行委員 木下浩平さん

 化学総連が連合から脱退し、金属労協が脱退で揺れています。連合結成をもって戦争・改憲、労働法制の大改悪をするという権力・資本のもくろみは破産し、連合の大崩壊が始まっています。
 昨日の動労東京の結成集会に参加しましたが、動労総連合が全国に羽ばたいていると実感しました。2010年4・9和解で国鉄闘争をつぶそうとした攻撃をのりこえ、国鉄闘争全国運動を進めてきたことが、この情勢をつくり出していることに確信を持ちましょう。
 沖縄を始め怒りはあふれています。この怒りを結集し、今日を飛躍点に11月に向けて大きく闘いを前進させましょう。

関生支部から

資本主義倒す運動の拡大を
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員 平山正行さん

 国鉄分割・民営化は、中曽根と独占資本の総本山の日経連による、闘う労働組合つぶしが目的だったことは明らかです。国鉄闘争は動労千葉、港合同、関生支部が毎年行っている11月全国集会にその精神が引き継がれています。これは階級的労働運動の再生を切り開く運動でもあります。
 今春闘で関生支部は、官製春闘のお願いではなく、自らの闘いで賃上げを決定する原則のもとに闘い、社会的水準を上回る賃上げ額と賃上げ原資を、大企業との取引関係改善の中で得ることができました。アベノミクスは大企業に資本を集中し、中小企業と労働者を犠牲にしています。これは、大企業中心の経済政策により犠牲にされている者が団結できる条件を与えています。
 私たちは弱肉強食の資本主義を打倒し、労働者人民主体の社会を目指す運動を拡大・強化する必要があります。戦争法廃止、帝国主義の侵略戦争反対へ闘います。
 闘いの成果を拡大するためには組織拡大が必要です。情勢に確信をもち勝利するまで闘います。

動労千葉から

この時代だから闘い続ける
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 この時代だからこそ国鉄闘争を断固継続する決意です。安倍政権は憲法改悪と戦争に向けて突き進んでいます。目の前で労働法制の根本的解体が進められています。これは正社員ゼロ・解雇自由にする攻撃です。国鉄改革法と労働者派遣法は86年に施行され、労働者の権利を打ち砕く突破口になった。これにわれわれは30年抵抗し、攻撃をぎりぎりのところで押しとどめてきました。30年を経て、本当の決戦が来ています。だから国鉄闘争を継続します。
 今日は韓国・民主労総の鉄道労組から2人の仲間を迎えています。ハンサンギュン委員長を始め指導部が獄中にとらわれる中で、民主労総は労働法改悪に幾度ものゼネストを闘い、総選挙でパククネ与党を惨敗に追い込み、6月にもゼネストに立とうとしています。フランスでもゼネストが闘われています。
 日本では、国鉄分割・民営化で労働運動がいったん決定的に打ち砕かれました。だからもう一度、われわれの手で労働運動をよみがえらせなければならない。戦争法の強行に対し、国会前を埋め、全国で数百万人が立ち上がりました。欠けているのは職場から労働運動をよみがえらせることです。これができたら日本の労働者は歴史を動かす最前線に登場します。この集会からその一歩を踏み出したい。
 国労を始め全部が闘いの旗を降ろす中で、われわれだけが闘いを継続し、2千万の労働者が非正規にされる出発点となった国鉄分割・民営化を不当労働行為だったと確定させました。JRに直接、解雇の責任を取らせる新しい闘いを宣言できるところに来ました。
 労働基本権、労働基準法、労働組合法が安倍の手で打ち砕かれようとしています。これは深い労働者の怒りを呼び覚まし、労働運動の現実をひっくり返して、もう一度闘いをよみがえらせる基盤になります。われわれは現実の闘いをとおしてこの攻撃をひっくり返します。国鉄闘争30年を闘ったわれわれだからそう言える。30年の蓄積のすべてが生きてくる。だから国鉄闘争を断固、継続します。
 外注化粉砕の闘いを16年継続したから、CTSの仲間が動労千葉に結集しました。労働契約法の5年ルールを悪用した攻撃が、2千万非正規労働者の全員に襲い掛かっています。これは本質的には6千万の全労働者を非正規に突き落とす攻撃です。安倍は「1億総活躍プラン」で、「非正規という言葉をなくす」と宣言しました。正社員をなくすということです。これに立ち上がらないでどうするのか。これは戦争を止める闘いです。
 もう一度、国鉄闘争の旗のもとに結集しようと訴えます。

韓国・鉄道労組から

ストライキで立ち向かう!
 全国鉄道労組ソウル地方本部連帯事業局長 キムスンシクさん

(写真 発言に立つキムスンシクさん)

 韓国の鉄道労働者を代表して、日本の労働者同志たちに階級的連帯のあいさつを送ります。トゥジェン(闘争)!
 私は、皆さんが日本で鉄道民営化に一貫して反対してきたという事実をよく知っています。そして国鉄民営化に反対して解雇された1047名の同志たちを復職させるために不断に闘ってきたこともよく知っています。
 日本の鉄道のすべての労働組合が現実と妥協することに対し、皆さんたちは継続して正義を叫びました。すべてが「民営化はすでに前のことで、後戻りすることはできない」という時、皆さんたちは「民営化は間違いであり、今でも撤回すべきだ」と主張しています。私は、皆さんたちのこのような正しいことを正しい、間違っていることを間違いという精神と、屈服しない闘争精神を学びにここに来ました。
 韓国労働者たちも10年前から、民営化攻勢と労働条件を改悪しようとする攻撃に対し闘ってきました。政権と資本は非正規職を拡大し、労働時間を増やし、解雇を簡単にする攻撃を継続しています。パククネ政権は成果年俸制導入、低成果者退出制、非正規職拡大を押し通そうとしています。公共部門をまず攻撃した後、これを民間に拡大しようと策動しています。
 韓国の鉄道労働者たちは2013年、パククネ政権の水西(スソ)発KTX民営化攻撃に対して23日間のストライキで反撃しました。ストライキに参加した1万2千人全員が懲戒を受け、強制配転を受けました。支部長と幹部たちは解雇され、全組合員の10%を強制配転しようとする策動に対して1千人以上が剃髪(ていはつ)闘争で抗議しました。その結果、配転が中断されました。
 しかし韓国鉄道労働者たちは、再びストライキを決意しています。パククネ大統領が直接指揮し、成果年俸制導入を強制しようとしています。団体協約は無視され、各公企業の理事会で一方的に就業規則を改悪しています。鉄道公社も新任社長が成果年俸制導入のために理事会を開催しました。労働組合が反対する成果年俸制を導入する場合、私たち全国鉄道労働組合は断固としてストライキで立ち向かいます。公共部門労働者たちとともに共同ストライキを積極的に準備します。
 私は、皆さんが日本の労働運動を再生させるために全国組織建設に立ったことを知っています。他の人が立ち上がらず恐れる時、立ち上がるのが真の勇気です。皆さんの運動が必ず成果を収め、日本労働運動が活力を取り戻すことを望みます。そしてパククネ政権の攻撃に対して、ストライキを準備する韓国の鉄道労働者を力強く声援してくれることを望みます。
 労働者はひとつだ。韓日労働者は団結しよう!国鉄民営化を撤回し、解雇者を復職させろ!

特別報告

労働者の革命をやる政党を
 動労千葉弁護団 鈴木たつおさん

 昨日、新宿西口で全学連の仲間とともに演説しました。日に日に街頭は政治化しています。安倍が消費増税を2年半延ばすと言い、日本共産党などの野党は「アベノミクスは失敗した」と言う。失敗なら成功もあるということです。そんなことしか対置できない。
 社会保障を消費税でまかなうこと自体がインチキです。社会保障はロシア革命に直面した帝国主義・資本主義が、延命のためにやむを得ずとったものです。その社会保障を消費税を取り立てて行い、「年金、医療がほしいなら消費増税をのむしかない」という攻撃を安倍は仕掛けている。この問題ひとつとっても、「資本主義の枠内でのルールづくり」では絶対に解決できません。
 労働法制大改悪は「もうひとつの改憲」と言える大攻撃です。1980年代半ばに国鉄分割・民営化ときびすを接して、労働者の団結を前提にした労働法制を、労働者と使用者との1対1の契約関係へと根本的に転換する攻撃が始まりました。07年にできた労働契約法は、労働者の団結を根本的に否定したところで成り立っています。中心にあるのが就業規則の改悪で、これが全世界で横行しています。
 労働は本来、人間にとって最も本質的な生命活動の発現です。それがここまでみじめに扱われている現実を、職場で一つひとつひっくり返すことが最も問われている課題です。資本主義を倒せというアピールが労働者の心臓をつかむ。革命をやる労働者の政党をつくるため、全力で闘います。

沖縄から緊急報告

全島ゼネストで基地撤去へ
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人/沖縄県北中城村議 宮城盛光さん

 復帰44年5・15沖縄闘争は朝鮮侵略戦争が切迫する中、全国の労働者・学生、民主労総の仲間たちとともに大成功しました。全島ゼネストで戦争をとめる圧倒的な前進をかちとりました。
 沖縄では5・15直後に元海兵隊員で米軍属による女性殺害事件が起きた。絶対に許せない。140万人県民の怒りが、すべての基地を撤去せよと爆発し始めています。6月19日には那覇市で10万人の県民大会がもたれます。
 全基地撤去の道筋は、県民大会を成功させ、基地労働者を先頭とした沖縄全島ゼネストへつき進む中にあります。このことを全力で訴えて県民大会を闘いぬきます。私たちの手でゼネスト情勢を切り開きます。

国鉄闘争の発展を

世界の労働者と志ひとつに
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人/日本近代史研究者 伊藤晃さん

 今日のスローガンは改憲への反撃と雇用破壊への反撃の二つですが、これは別のことではなくひとつのことです。労働法制解体は人びとの生活を掘り崩し、社会を解体し、人民の政治的力と意思をばらばらにする。労働法制解体反対は改憲阻止の中心に座らなければなりません。
 しかし、反撃は有効に組織されていません。残業代ゼロ、派遣法改悪が出るとメディアや議会では受動的批判は行われるが、それは首尾一貫せず根本を見ていません。
 労働法制改悪との闘いは全国に無数にある。CTSの就業規則をめぐる闘いもそのひとつです。こうした闘いを結集し、大きな反撃をつくり出すことがこの集会の目的です。職場と労働を取り戻す力をわれわれは持っている。国鉄・JR・国家の不当労働行為を司法権力に認めさせ、10万筆署名を成功させた力に確信を持ち、新署名運動も成功させましょう。
 韓国では力強い反撃が始まっています。世界の労働者の感性、志をひとつにし、国鉄闘争全国運動を前進させ、世界の労働運動に力強く加わりましょう。

労働法制改悪阻止へ行動を
 高知短期大学名誉教授 芹澤壽良さん

 国鉄闘争全国運動に参加している一人として、動労千葉が国鉄闘争を最高裁まで全力で闘い、その後も国鉄・JRへの可能な要求運動を見い出して取り組んでいること、労働法制の抜本的改悪との闘いの重要性・緊急性を訴えていることに、心から敬意を表します。
 労働運動の分野で大きな闘争課題となるのが、昨年、政府が国会に提出した労働基準法の改悪、8時間労働制の規制緩和と残業代ゼロ法案です。さらに政府は財界の強い要求である解雇の金銭解決・解雇自由化法案を一緒に成立させようと狙っています。
 これらは労働組合運動が歴史的に闘い取ってきた労働者保護を抜本的に破壊し、資本の支配を強めて労働者を酷使し、お払い箱にすることを可能にするものです。フランスなど先進資本主義諸国でも政府・財界が立法化を狙い、これに対して労働組合が広範な行動、大衆的ストライキ闘争を展開し、14日にも共同行動が予定されています。
 さらに政府の改悪案の問題点を徹底的に研究・宣伝し、国際連帯を重視し、国内外の広範な労働者、労働組合との粘り強い統一と共同行動で断固として阻止しましょう。

労働者のための議員送ろう
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人/韓国労働運動史研究家 金元重さん

 韓国では4月総選挙で与党セヌリ党が過半数割れという歴史的な敗北を喫しました。15年初頭以来、民主労総ハンサンギュン執行部のもとで闘われたゼネスト、民衆総決起が大きな原因です。
 民主労総は戦略候補を出して3人を当選させました。そのうちの1人、ユンギョウンさんは当選後、収監中のハンサンギュン委員長を訪ね、「労働者を中心とした進歩大政党をつくる必要があると」訴え、ハンサンギュン委員長も「そのとおりだ。国会で労働法制改悪阻止の闘いをしてくれ」と答えたそうです。
 参院選に鈴木たつお弁護士が立候補を表明しています。労働組合、労働者のための国会議員を送り出しましょう。

1047名解雇撤回へ

新署名でJR本社追及する
 動労千葉争議団 中村仁さん

 動労千葉は国鉄分割・民営化にストライキで闘い、解雇者を出しながらも、組合員が解雇者と処分者を守って闘い続けてきたことが、今につながっています。
 去年の6月30日の最高裁決定で、われわれへの不当労働行為が認められました。動労千葉の組合員は、自分の思ってもいない職場に飛ばされても、JRにこだわって闘っています。この間、アメリカのシカゴで行われた鉄道労働者の国際会議に行った時、「なんでそんなに職場にこだわるのか」と聞かれました。自分の仕事を奪われたから、その仕事を取り戻す闘いを30年間してきたということです。
 この闘いを今も続けられるのは、動労千葉の一人ひとりの組合員が闘っているからです。
 解雇撤回署名を10万を超えて広げ、新宿にあるJR東日本本社に団交を開かせる力にしたい。1047名の当該は動労千葉は9人ですが、その9人をJRに採用させる闘いをしていきます。

分割・民営化は絶対認めない
 国労秋田闘争団 小玉忠憲さん

 私たち4人の原告は、2010年4・9政治和解を拒否して解雇撤回闘争の継続を宣言したため、国労から組合員資格を奪われて追放されました。組合員資格回復訴訟で国労弁護団の宮里邦雄弁護士は、「解雇されて企業に籍のない者は組合員ではない」と言い切り、本部書記長だった濱中保彦に至っては、「和解によって解雇は不当ではなくなった」と証言しました。JR資本との闘いを完全放棄した国労は、もはやまともな労働組合ではありません。
 われわれは最高裁の結論を待たず、断固、動労総連合に結集する決断をしました。九州の羽廣憲さん、石﨑義徳さんは2月に動労総連合・九州を結成し、熊本大地震救援の先頭に立っています。元北海道闘争団の仲間は3月に動労北海道結成準備会を立ち上げました。
 われわれは国鉄分割・民営化を絶対に認めません。国鉄闘争は過去のことではなく、青年労働者・学生の未来を切り開く現在進行中の焦眉の課題です。勝利するまで団結して闘いましょう。

参院選は最高の労働運動だ
 動労千葉弁護団 葉山岳夫さん

 安倍はアベノミクスの破綻を隠蔽(いんぺい)し、消費増税を先送りにして参院選をのりきり、改憲を強行しようとしています。鈴木たつおさんの選挙闘争はこれと全面対決する闘いです。
 動労千葉は2波のストで分割・民営化と闘い、28人が解雇されましたが、原則的に闘って解雇撤回をかちとりました。高石正博さん、中村仁さんたちは停職処分を受けてJR不採用とされました。東京地裁、東京高裁はこれを不当労働行為と断定し、最高裁の6・30決定で判決は確定しました。JR自身が不当労働行為の直接の当事者であり、解雇を撤回する法的責任があります。
 闘いの現場は職場です。JRに署名を突きつけ、団交を開かせて、解雇撤回・原職復帰をかちとる段階に入りました。
 動労千葉弁護団の鈴木たつおさんの選挙闘争は現段階での最高の労働運動であり改憲阻止・労働法制改悪阻止の要です。全力で闘いましょう。

第2の分割・民営化と闘う

CTSとJRで組織拡大へ
 動労千葉幕張支部長 山田護さん

 現在、再雇用・エルダー制度で出向している60〜65歳の人は300人。この5年間で千葉支社だけで1千人以上が退職します。エルダー希望は3倍となり、グループ会社に就労先などありません。エルダー制度は破綻しているし定年延長するしかありません。
 しかし会社は定年延長せず、逆にそれを利用して組織破壊攻撃をし、本人希望と異なる就労先を提示しています。特に繁沢敬一副委員長を本人希望の現在の京葉車両センターから追い出し、錦糸町駅を提示しました。狙い撃ちの組織破壊攻撃です。絶対に許しません。
 CTS就業規則改悪は4月、粉砕しましたけどやつらはあきらめず、10月1日実施と言っています。私たちがやつらに対抗できるのは組織拡大しかありません。これからもCTSとJRで組織拡大を行っていきます。
●動労千葉CTS組合員
 とにかく負けずに、弾圧をはね返し、団交を闘い、一つひとつ問題をクリアしながら仲間を獲得し頑張っていきます。
●動労千葉CTS組合員
 非正規職でも、契約があと4カ月でも、職場を固めれば会社の就業規則改悪ははね返せる。組織拡大を最大の勝負として闘いぬきます。
●動労千葉青年部書記長 渡辺剛史さん
 仕業検査・構内運転外注化から4年目の10・1はさらに闘いがもりあがります。青年部長の北嶋琢磨さんはライフサイクルから戻ってきましたが、水戸で同じ攻撃と闘う青年もいます。連帯してともに闘います。

常磐線の全線開通絶対阻む
 動労水戸委員長 石井真一さん

 国鉄分割・民営化から30年間、動労水戸は人活センター、売店、そば屋、ベンディング、運転士登用差別、昇進差別など、JRの攻撃と闘い抜いて勝利してきました。戦争のためには労働運動を絶対につぶすんだという、日帝のすさまじい階級意思でした。
 2009年4月に動労水戸が売店から現場に戻って、ついに国鉄労働運動の反撃が始まりました。組合に青年が結集して、CTSとMTS(水戸鉄道サービス)からも青年労働者が加入した。全国で動労総連合が次々に結成される大勝利がかちとられています。
 外注会社への強制出向をめぐる裁判では証人尋問が始まります。証人尋問では冨田社長を呼ぼうと話しています。勝利に向けて闘いぬきます。
 いま重大な攻撃がきています。7月に福島県南相馬市小高地区の避難区域が解除されるのを受けて、JRは7月12日に原ノ町駅から小高駅まで原発に向かって運転を再開しようとしている。凶暴な攻撃です。私たちは闘争を構えて、動労福島と連携して闘います。
 JRによれば、小高地区は除染しても3・5㍃シーベルトある。そこに電車を走らせるのは、絶対に許せない。常磐線全線開通絶対反対、被曝労働絶対拒否で動労水戸は団結して組織を拡大して、闘っていきます。

行動提起

新署名を進め職場に組織を
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人 山本弘行さん

 1点目はなんとしても、10万人の新署名をかちとることです。広範な共同闘争としてこの10万人署名を推進していこうではありませんか。
 2点目は、全国運動として全国の職場地域で網の目のように組織を拡大し、圧倒的な会員の拡大を推進しましょう。
 3点目は、労働法制解体と改憲・戦争への道を絶対に阻止しましょう。世界の労働者は同じ鬨(とき)の声を上げています。韓国やフランスのゼネストに私たちは応えなければなりません。
 最後に、一切は労働現場の闘いにかかっています。この力を国鉄闘争の各地区集会として結集し、そして11・6全国労働者集会に総力で結集していきましょう。これが四つの行動方針です。

閉会あいさつ

今日の成果を11月につなげ
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人/世田谷地区労顧問 花輪不二男さん

 われわれは新自由主義に対して徹底して闘う。われわれは奴隷ではない。われわれは資本家の犬には絶対にならない。フランス、韓国、そして万国の労働者と団結して闘う。鈴木弁護士の笑顔を見たいですね。闘いに勝つ。今日の成果を11月6日の日比谷の集会につなげて、次にさらなる成果を語り合おう。

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