未来を切り開く夏期カンパを 戦争と改憲の安倍政権打倒へ 参院選勝利で世界革命開こう

週刊『前進』04頁(2755号03面02)(2016/06/13)


未来を切り開く夏期カンパを
 戦争と改憲の安倍政権打倒へ
 参院選勝利で世界革命開こう


 朝鮮侵略戦争と改憲のために、ヒトラーばりの国家改造に突進する安倍を打倒する7月参議院選挙に、必勝の態勢で総決起しよう。
 読者のみなさん。同志のみなさん。この歴史的な挑戦をともに闘う巨大な夏期カンパ闘争を訴えます。

貧困・戦争への怒り

 5月に「飢えに苦しんだ52歳の男性が2㍑のお湯を盗み逮捕」という事件がありました。老老介護での殺害や自死も多発し、週刊誌では「親を捨てる覚悟を」という特集も組まれています。沖縄では米軍犯罪が続発し、福島では子どもたちの甲状腺がんが173人にも拡大しています。いったい、いつまでこんなことを続ければいいんだ! 自分と愛する人、すべての人びとの命と人生、世界そのものを取り戻そう!
 安倍は労働法制も丸ごと変え、戦争のために改憲し、8000ベクレルの汚染土も建設資材として使用できるように法を変えようとしているのに、ブルジョアジーに「ルールを守ろう」などとお願いする「野党」は全部ダメです。
 190年前に資本主義で初めて恐慌が起こり、その矛盾があらわになりました。マルクスは、その原因は「賃労働と資本」の関係にあり、解決はプロレタリア世界革命だけにあることを解き明かしました。1917年のロシア革命の勝利に胸躍らせた全世界の労働者階級は立ち上がり、世界革命の幕を開けました。そして今、スターリン主義の裏切りによって延命した帝国主義が総破綻し、再々度の世界戦争で世界革命を圧殺することに対し、戦争か革命かの歴史的決着をつける時が来ました。
 私たちは今、世界革命の前夜に立っています。貧困と戦争の根本的な解決=プロレタリア世界革命のための夏期カンパを訴えます。
 オバマ米大統領が5月27日、広島平和記念公園に975発の核弾頭発射ボタンを持ち込み演説しました。日本共産党がオバマ来広を絶賛する中、安倍は被爆者を同席させ朝鮮侵略戦争での核使用をとりつけようとしたのです。3〜4月の米韓合同軍事演習強行や、6月に予定されている日米韓ミサイル訓練など、朝鮮侵略戦争が切迫しています。

労働者は必ず勝つ

 しかし戦争は、労働組合破壊による国家総動員体制をつくることなしにはできません。戦後憲法は1947年の「2・1ゼネスト」による労働者階級の暴力で支配階級に強制したものです。戦争・改憲を阻止する唯一の道はゼネストだけです。6・19沖縄県民大会と、韓国・民主労総の6月ゼネストはその決定的号砲です。全学連の反戦ストはその最先頭の闘いです。
 安倍は「働き方改革」と称して8時間労働制を解体し、正社員ゼロ=総非正規職化と解雇自由を狙う労働法制改悪に突進しています。それは労働者階級への強搾取と一体で、長時間労働やバラバラにされた雇用形態など、あらゆる方法で労働組合の団結を破壊し、労働者を戦争に動員する大攻撃です。診療報酬・介護報酬同時改悪=医療と社会保障解体も同じです。これら「2018年」攻撃の全一体が改憲攻撃です。
 しかしそこには、労働者が闘わないことを大前提にするしかない、安倍の根源的な弱点があります。
 労働者は必ず立ち上がる。そして勝利する。それは、獄中41年の星野文昭さんを取り戻す闘いと、50年を迎える三里塚の闘い、動労総連合や自治体・教労・郵政職場、合同労組などでの決起、「君が代」不起立処分取り消しの最高裁決定にも明らかです。6月1日の国鉄東京動力車労働組合︵動労東京)結成こそ、国鉄分割・民営化攻撃とその先兵であるカクマルへの完全勝利宣言であり、戦争阻止の最強の力です。この闘いをさらに巨大に、さらに全職場で実現するためのカンパを訴えます。

労働者の新政党を

 「6・5全国総がかり行動」で、民進党・枝野幸男幹事長は「安倍自民党は保守じゃない! 私たちこそが保守だ!」と叫び、共産党・山下芳生副委員長は「日本の社会に必要なのは、社会主義的変革ではなく資本主義の枠内での変革であり、私有財産の保証が基本」「日米安保条約の廃棄や自衛隊の解消という共産党の政策は野党共闘に持ち込まない」「天皇制を含めた現行憲法の全条項を守る」と演説しました。安倍と同じ穴のムジナのこんな「野党」をぶっ飛ばそう!
 労働者階級人民が古い社会の殻を自分たちで食い破って新しい社会をつくろうとする時には、必ず党を求め、自ら党を建設してきました。秩父困民党(秩父事件)や武相困民党の歴史からも明らかです。今こそ労働者階級が社会を運営する責任を担う時です。労働者階級が軸になり、政党という全体性をもって新しい社会をつくるのが、7月選挙戦です。
 動労千葉と動労水戸の苦闘、すべての仲間の職場の実践からつかんだ「労働の奪還」論は21世紀の世界を獲得しています。労働法制改悪に反対するフランスの原発労働者のストは貧困家庭にのみ電力を供給する生産管理闘争に発展しています。また農漁民とともに生きていく道も、階級支配のためにつくられた差別の克服と解放の道もここにあります。
 それを選挙という場で1千万人に呼びかけ組織化するのが7月選挙戦です。供託金だけでも300万円。1千万人に届く宣伝・扇動のための巨額のカンパを訴えます。
 鈴木たつお弁護士は私たち自身です。自らの選挙として、職場と地域の仲間と団結して闘うことが地区党建設です。『前進』はその最も大衆的で最良の組織者です。
 労働者からの大事なカンパに生命を吹き込み、本当に生きたお金として使えるのが革共同です。国際連帯闘争の発展で世界単一の党を建設するためのカンパを心から訴えます。
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