IJBS労働組合 解雇撤回・最高裁へ 国際連帯で労組つぶしに反撃を

週刊『前進』02頁(2756号01面03)(2016/06/16)


IJBS労働組合 解雇撤回・最高裁へ
 国際連帯で労組つぶしに反撃を

(写真 韓国、本土の仲間とともに社前で解雇撤回を訴えるIJBS労組【5月16日 うるま市】)


■2年間の解雇撤回闘争の勝利の地平
 日本IBM・ビジネスサービス労働組合(IJBS労組)は、「復帰」44年5・15沖縄闘争において「全基地撤去・解雇撤回/国際連帯とゼネストで革命への道を切り開け」と訴え、全国から結集した仲間とともに最先頭で闘い抜きました。5月15日には「IJBS労組支援共闘会議・第3回総会」を開催し、93人で大成功しました。総会で確認されたことは、動労総連合建設のもと、闘う労働組合と闘う指導部を確立することがゼネストをつくりあげていくということです。
■高裁での不当判決弾劾!
 5・15闘争の熱気が冷めやらぬ中、福岡高裁那覇支部は19日、IJBS労組の仲宗根光洋書記長への雇い止め解雇を「有効」とする不当判決を出しました。絶対に許せません。私たちは解雇撤回を貫き、全労働者の誇りにかけて最高裁闘争に打って出ます!
 この日の夕方、米軍属による女性殺害事件が報道されました。この残虐な事件を私たちは生涯忘れることも、許すことも絶対にできません。被害女性とご遺族の悔しさをともにして、今こそ未来を切り開く闘いが必要です。それは「地位協定改定」や「綱紀粛正」ではない。一切の元凶である基地をすべて撤去することです。
■職場から闘い、労働法制改悪・派遣法粉砕へ
 今回の事件は朝鮮半島での核戦争が切迫する中で起きています。沖縄の米軍基地と戦争は切っても切れないのです。
 安倍政権は、アベノミクスも沖縄振興策も破綻する中で、その危機を戦争と丸ごと非正規職化で突破しようとしています。「同一労働同一賃金」を掲げるのは、正規職を非正規職並みの賃金にし、正社員をゼロ化していくためです。改悪労働者派遣法は、派遣労働者を3年で首にします。労働者派遣法改悪を切っ先とした安倍の労働法制改悪は労働基本法・労働3権を完全に解体する改憲攻撃そのものです。安倍は総非正規職化で労働者・労働組合の団結を破壊して、戦争に動員しようとしているのです。
 しかし私たちIJBS労組は、非正規職・派遣労働者が99%の職場で闘う労働組合を結成し、憲法違反とも言える派遣法のもとですべてを奪われ無権利である職場において、「非正規職撤廃」を掲げて闘い抜いてきました。仲宗根書記長に対する雇い止め・解雇という労働組合の壊滅攻撃に対し、一歩も退かずに団結の旗を守り抜き、責任のがれをする派遣先企業をも引きずり出し、派遣法そのものをたたきつぶす力関係をつくり上げようとしています。
 私たち労働者が生きるために職場から団結して闘うことの中に、戦争を止め全基地撤去を実現する展望があるのです。
■青年労働者が全島ゼネストの先頭に!
 今年の5・15沖縄闘争においては、パククネ政権打倒を掲げてゼネストで闘う韓国・民主労総との、朝鮮侵略戦争を阻止する歴史的な連帯をかちとりました。
 ベトナム侵略戦争下での1971年の沖縄全島ゼネストは米軍政を解体しました。私たちが米軍基地で働く労働者とともに、本気でストライキをやれば戦争も基地建設も阻止できます。今再び、沖縄全島ゼネストで全基地撤去を実現する時です! IJBS労組はその先頭に立ちます。沖縄の青年労働者の皆さん、とりわけ非正規職の労働者の皆さん! 私たちIJBS労組とともに職場から立ち上がろう!
(IJBS労組委員長・富田晋)

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