三里塚一斉行動 7・3東京集会成功へ奮闘 参加約束の住民増え

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週刊『前進』04頁(2757号03面04)(2016/06/20)


三里塚一斉行動
 7・3東京集会成功へ奮闘
 参加約束の住民増え

(写真 市東さん宅の離れで反対同盟の打ち合わせ)

(写真 担当地域へと出発する太郎良陽一さん【6月12日】)


 6月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、成田空港周辺地域に向けた38回目の一斉行動を展開した。
 「三里塚闘争50周年/7・3東京集会」が間近に迫る中、5月29日に芝山町白桝(しらます)部落で第3滑走路に関する説明会が開かれ、6月10日には成田空港会社(NAA)が第3滑走路のための「計画段階環境配慮書」なるものを発表するなど、攻防が激化する中での重要な行動となった。
 午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに25人が集まり、準備と打ち合わせを行った。この場に、刷り上がったばかりの7・3カラービラ第2弾が持ち込まれ、全員が一層意気を高めた。
 また、「反対同盟ニュース」第33号は、7・3東京集会への参加を呼びかけるとともに、8月末にも予定される第3滑走路推進の4者協議会(国交省、NAA、県、地元9市町)に反対する取り組みを提起している。
 萩原富夫さんが「7・3集会前の一斉行動なので、新しくできたカラービラを全力で配布しよう。第3滑走路による地域の環境破壊を自認したNAAの環境配慮書を、徹底的に批判しよう」と提起。市東孝雄さんも「最近、うちの周りの警備態勢が強化されている。騒音の拡大を自ら認めつつ、第3滑走路は推進するというのがNAAのやり方だ。これに反発する住民も多いと思う。積極的に交流を図ってほしい」と訴えた。
 ある支援からは、7・3集会に参加を約束した住民が2人になったことが報告された。「7・3集会は東京での開催なので、ハードルが高いと思ったがそうでもない。やはり『50周年』という言葉のインパクトは強い。イベント性もある」「大半の住民は今まで三里塚の映画を見たことがないそうなので、7・3集会ではドキュメンタリー『三里塚の夏』を上映するのでぜひ一度見てほしいと訴えると反応があった」
 一斉に各担当地域へ出発。婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区を南から北まで、ニュースとカラービラを配布し各家々を回った。
 多古町、成田市旧大栄町を回った支援連の仲間がそれぞれ7・3東京集会のチケットを売った。ある家では、『反対同盟ニュース』を繰り返し読んでいるというおばあさんと出会い、「面白いよ。ほかには書いてないことが書いてある」と感想が寄せられた。
 反対同盟と支援連は夕方まで合計1400枚の同盟ニュース、カラービラを配布し、「農地死守・第3滑走路粉砕」の勢いと決意を示した。
 午後6時、市東さん宅に戻って集約の集まりがもたれた。部落や家によって濃淡があるものの、第3滑走路への怒りが高まっている現状が報告され、7・3集会に参加することを約束した住民がさらに増えたことが報告された。
 また伊藤信晴さんは、5月29日に芝山町白桝部落で開かれた第3滑走路計画に関する説明会で、相川勝重町長が出席したことを報告し弾劾した。
 次回を7月16日(土)に決めて、1日の行動を締めくくった。

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三里塚裁判日程
耕作権裁判
 7月11日(月)午前10時30分開廷 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)

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