東京の8カ所でデモ 沖縄と連帯し

発行日:

週刊『前進』04頁(2759号02面02)(2016/06/27)


東京の8カ所でデモ
 沖縄と連帯し


 米軍基地撤去の全島ゼネストに向け闘う6・19沖縄県民大会と連帯して、首都東京の8カ所で戦争・改憲の安倍打倒のデモがかちとられた。各地の報告を掲載します。(編集局)

〝舛添の次は安倍だ〟
 江戸川で50人が意気高く

(写真 「新しい労働者の政党をつくろう」というデモ隊の訴えは大きな共感を呼び沿道の人びとは次々に『前進』やビラを受け取った【6月17日 江戸川区】)

 17日夕、江戸川デモが地域の安倍への怒りを解き放ち、戦闘的に打ち抜かれた。
 主催は「許すな改憲!大行動・江戸川」。50人が結集し、合同・一般労組全国協議会の小泉義秀事務局長のかけ声のもとデモに出発。前進社前を通り江戸川区役所前からJR新小岩駅北口付近まで1時間半のコースだ。
 〝舛添倒した! 次は安倍だ! 新しい労働者の政党つくろう! 沖縄から基地なくせ!〟。デモコールに応え、住民や労働者がベランダや沿道に続々と出てくる。組合旗やのぼりを林立させたデモ隊は圧倒的に注目された。ビラや『前進』が次々と受け取られ、店の中から出てきた青年たちが「がんばって」と声をかけてくる。『前進』の「沖縄全島ゼネストへ」の見出しに、沖縄出身の労働者も安倍への怒りを語った。高齢の女性は「舛添の次は安倍かあ。こういうのやらなくちゃね」。「何党? 新しくつくるのね」「国会議員みんなダメだからね」という人も。高校生は「スゲー、江戸川でデモか」とビラを受け取る。
 街頭は「次は安倍の番だ!」という機運に満ちている。鈴木たつお弁護士を押し立て参院選決戦に勝利しよう!
(K)

高円寺の街を熱くし
 「原水禁運動発祥の地」で

 6月18日の夕方、「沖縄の全基地撤去!舛添の次は安倍倒せ」高円寺デモを元気よくやり抜いた(写真)。高円寺駅周辺を渦を巻くように一周する新しいデモコースだ。
 気温32度の真夏日の中、北島邦彦西部ユニオン副委員長が「沖縄県民大会と固く団結し、舛添打倒で参院選へ大激動する情勢をデモで席巻しよう」と訴え、午後6時にデモ出発。駅北口前は鈴なり状態。青年のコールが響き、沿道でビラと『前進』が次々と手渡された。若者も飛び入り、「マスゾエの次はアベだ!」「ストライキで社会変えよう!」「沖縄基地をすべて撤去!」「鈴木たつお勝利しよう!」のコールが街一帯をどんどん巻き込んでいった。
 62年前のビキニ被爆直後の原水禁運動、5年前の3・11直後の1万5千人デモ----、やはり杉並・高円寺は「鈴たつ」風に言えば「土地の記憶が継承されている」。関西からも仲間がかけつけにぎやかなデモとなった。警視庁公安は消耗しきっている。デモ申請の際に「当日何倍も数が増えたら困る」などとこぼしているのが国家権力の末端の現実だ。鈴木たつお勝利へ、さらに団結を固めよう!
(東京西部ユニオン Y・S)

八王子、国分寺で連続のデモ
 集会で一層団結固め

(写真 労組を先頭に八王子デモ【6月18日】)

(写真 全学連も加わり国分寺デモ【6月18日】)

 18日、八王子と国分寺でデモを行いました。八王子駅前で日本機械工業労働組合や多摩連帯ユニオンの仲間を先頭に「沖縄怒りの県民大会に応える闘いを本土でやろう」と訴えました。ビラを受け取った人や5月星野絵画展に参加した人もデモに参加。続く国分寺デモには、東京学芸大弾圧を粉砕した全学連や地域、全国の仲間も合流し意気高く打ち抜きました。
 午後6時から「オキナワとフクシマを語る会」も行い約40人が参加。福島診療所建設委員会呼びかけ人の椎名千恵子さんが、子どもたちの甲状腺がんが拡大していることや空間線量の基準値が上げられている現状を語りました。避難指示解除と一体で進められる自主避難者への支援打ち切りは許しがたい。福島県と都の担当者が取り囲み来年3月で退去を迫る追い出しが始まっています。本町クリニックの杉井吉彦院長が「軍医として侵略戦争に加担した父親がその反省から戦争絶対反対の生き方を自分に示してくれた」と語り、医療崩壊の現実の中で「生きるために新しい労働者の政党が必要だ」という訴えに、全参加者が選挙戦を闘う決意を打ち固めました。
(三多摩労組交流センター O)

町田駅デッキからの大声援
 合同労組と婦民軸に

(写真 町田の繁華街を行くデモは沿道の人びとの注目を集め大きな反響を呼んだ【6月20日】)

 20日、東京・町田市でデモをやり抜きました。
 湘北合同労組と婦人民主クラブ全国協議会が共催。町田駅デッキで街宣を行い、「これからデモをやります。みなさん参加を!」と呼びかけました。迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧被告の須賀武敏さんや動労神奈川の時廣慎一組合員も参加。全員で気合を入れてデモに出発。コースは町田駅前の繁華街から市民ホールまで。街は退勤途中の労働者や学校帰りの学生・若者たちでいっぱいです。25人のデモに沿道やデッキの上から鈴なりになった人びとの手が振られます。沿道チラシはどんどん受け取られました。「この社会は労働者がつくってる」「労働者の力で舛添を倒した。次は安倍だ!」「改憲・戦争ぜったい反対」「ストライキで闘おう」「国際連帯で戦争止めよう」「新しい労働者の政党をつくろう」のコールに大きな手応えがありました。職場から駆けつけた仲間が解散地で汗だくになって合流するなど、地域の仲間はがっちり団結しています。
 選挙戦の火ぶたが切られました。1千万人と結合するチャンス。職場に地域にストライキで闘う拠点を打ち立てよう。

たつお候補の推薦人も続々
 大歓声あび練馬デモ

(写真 街と溶け合い練馬でデモ【6月20日】)

 6・20練馬デモは大高揚した。商店街で小学生の集団が大歓声。店から出てきた人たちもニコニコしてリーフを受け取る。「新しい労働者の政党をつくろう」のうねりが巻き起こった。練馬区役所・練馬郵便局前では「民営化絶対反対、外注化やめろ」「非正規職撤廃」のコールが響いた。前段の練馬駅前宣伝と沿道チラシまきで真剣な討論が繰り広げられた。「政治家はみんな信用できない」と食ってかかってきた非正規職の青年は「腐った政党をなぎ倒すために立ち上がっている」と聞いて「それなら支持する」と表明。
 デモには北部地域の拠点労組が大衆的に決起した。東京北部ユニオン委員長の主催者アピールに続いて、埼玉から連帯参加したさいたまユニオンや動労連帯高崎の仲間が「ともに選挙戦を担う」と決意表明。全国水平同盟の田中れい子書記長を始め東日本解放共闘の仲間も参加した。階級的な部落解放運動の発展の闘いが開始された。鈴木たつお候補の推薦人になっている方が続々と集まったことも大きな特徴だ。反原発を闘う女性がカンパを持って参加してくれた。精研労組諸永政廣委員長がまとめを提起し猛然と選挙戦に突入した。

「野党共闘」をぶっ飛ばして
 足立区北千住で30人

(写真 大ターミナルの足立区北千住を席巻して解放感あふれるデモに立つ【6月18日】)

 デモコールが足立区の北千住駅一帯に響き渡った。6月18日、許すな改憲大行動・足立の会の主催で夕方6時30分から改憲・戦争反対のデモが30人で行われた。
 北千住は日光街道の宿場町として栄え、都内・関東を結ぶ大ターミナルだ。デモは駅西口の「ほんちょう公園」から日光街道を経て商店街を約1時間で通過。駅のデッキに人が鈴なりになった。
 公園には近所から参加者が仲間を募って現れ、街宣では清掃作業の派遣労働者が「デモに出たいが夜勤明けなんで」と話し、学生とも「考えを教えて欲しい」と討論になった。
 足立区で、〝第2自民党〟と化した野党共闘・市民共闘をぶっ飛ばす「新しい労働者の政党をつくる」闘いが進んでいる。鈴木のぼりを立てて区内23カ所で駅頭ビラが行われ、ポスター張りやリーフレット配布が果敢に行われている。「消費税全廃を降ろした共産党」「自衛隊・安保、資本主義・自衛戦争を認めてストライキに反対する共産党」の暴露は絶対必須のアピールだ。デモには動労水戸、群馬合同労組、茨城県労組交流センターの仲間もかけつけ、固い団結がかちとられた。
(足立の会 K)

闘争の歴史を継承の蒲田で
 動労2労組を先頭に

(写真 50人が集まり蒲田でデモ【6月18日】)

 18日夕に「沖縄の全基地を今すぐ撤去しろ!」蒲田デモを東京南部・中部、神奈川の労働者50人で戦闘的に打ち抜いた。
 午後3時から蒲田駅前宣伝を行い、『前進』550部とリーフを配布し戦争・改憲阻止1000万署名、辺野古新基地建設反対署名も集めた。蒲田・羽田周辺は70年安保・沖縄闘争の「メッカ」であり、その歴史を引き継ぐ労働者の街だ。「連帯しています」「舛添、安倍は許せん」と声を上げてビラを受け取る人が多数いた。
 動労東京、動労神奈川ののぼり、各団体の旗が林立したデモ隊に手を振る人も続出した。通行人が飛び入りでデモに参加してくれた。
 南部地区での沖縄県民大会連帯の街頭宣伝とデモは、70年安保・沖縄闘争を引き継ぐ新たな闘いとして「ささやか」だが重要な出発点となった。71年11月、星野文昭さんが決起した沖縄闘争のように「沖縄―本土労働者の分断を許さず労働者はひとつ」を実感する闘いだ。舛添を倒した怒りは安倍に向かっている。次は安倍だ! 鈴木たつお弁護士を押し立て安倍を打倒する参院選決戦に勝利しよう!
(TG)

このエントリーをはてなブックマークに追加