参院選闘った鈴木弁護士の発言 新しい労働者党の建設へ真正面から革命を訴えた

週刊『前進』04頁(2765号04面01)(2016/07/18)


参院選闘った鈴木弁護士の発言
 新しい労働者党の建設へ真正面から革命を訴えた


 7月11日に選挙事務所で総括会議が開かれた。候補者として最先頭で闘った鈴木たつお弁護士の発言(要旨)を紹介します。(編集局)

 18日間の選挙戦、本当にお疲れさまでした。中でも全学連の街宣隊が本当にがんばってくれて、私も暑い中を元気に闘うことができました。
 この間、世界的な大事件が毎日のように起きています。選挙戦直前の6月19日には沖縄で県民大会。公示直後の23日にはイギリスのEU離脱問題。さらに7月1日のバングラデシュ・ダッカ事件。そういう情勢の一方で、日本では人民のものすごい怒りが蓄積していると感じました。
 今回、沖縄と福島で現職閣僚がたたき落とされましたが、これはすごい事態です。こうした「人民の怒りの蓄積」と「世界体制の崩壊」という激しい情勢に入ったということが、今回の選挙戦の基底にありました。
 そうした中で、「新しい労働者の政党をつくろう」ということが、日本だけではなく全世界で課題になっています。私たちは、これを世界の労働者人民に向けて提起できるところまで、今回の選挙で来たと思います。
 また今回非常に感じたことは、「野党共闘」なるものの反革命的凶暴性です。多くの人民の「戦争・改憲絶対阻止」「今日の世界の状況をいかに突破するか」といった思いを、徹底的に議会主義の枠内に抑え込み、「改憲勢力が3分の2を占めることを阻止する」などというところに流し込んでいくものです。街頭宣伝でも、やはりこの議会主義が一番の壁でしたが、私たちは選挙戦を通じてこれを突破できたと思います。
 それは一つには、やはり革命を真正面から訴えたことです。それも「革命、革命」と呼号するのではなくて、「革命の必要性と現実性」をいかに具体的に語りきるか、そこに宣伝・扇動の大きな変革と飛躍があったということです。
 そして「労働者の団結の力」を訴えたことです。去年の国会闘争などを通じて、「どうすれば安倍政治を断ち切れるのか」と誰もが真剣に考えている。その答えは、労働者の団結した力なんだと訴えました。
 私は初日以外はあえて宣伝カーの上から演説するのをやめました。ビール箱や小さな演壇に立って演説しましたが、それが非常によかった。演説を聞いている人たちと目線を合わせることができるからです。一番熱心に聞いてくれたのはやはり労働者でした。足を止めて、30分でも1時間でも聞いてくれた。その労働者に真っ向から「革命の必要性と現実性」を語り、そして「みなさんの団結にこそ力がある」と訴えた。
 ある労働者が私のところにやってきて、「これは新しい思想ですね。ぜひこの思想を全国に広めてもらいたい」と言いました。この「新しい思想」とは、まさに反帝・反スターリン主義プロレタリア世界革命のことであり、その中身を感じとってくれた。「新しい党」ということを労働者がストレートに受け止めてくれたのです。
 また国際連帯という点で重要だと思うのは、私たちが韓国の民主労総の闘いやフランスのゼネストのことを語ったのに対して、非常に反応が多かったことです。在日や留学生の人も「自分には選挙権はないが、一緒に闘います」と言ってくれました。世界革命の時代、そして世界単一の労働者の党という主張が、多くの労働者の胸に直接届いたということです。
 今や完全に改憲阻止の決戦期に入りました。すでに「野党共闘」など崩壊し始めています。私たちが改憲阻止決戦の主役に躍り出ていく時です。そのための足場は今回の選挙でできました。
 その上で、やはり階級的労働運動を再建して「力ある政治勢力」になる。拠点を建設し、労働運動を徹底的に闘うということです。労働法制大改悪との闘いが大テーマです。労働者は非正規職化、残業代ゼロ、金銭解雇制度などの問題を非常にリアルに感じています。
 今日の記者会見で、安倍は「経済対策」の目玉としてリニア中央新幹線の全線開通を8年前倒しにすると発表した。これが目玉だというのだからどうしようもない。
 これに対して、私たちも戦略的に闘うことが必要です。つまり2010年代中期階級決戦の中で革命をやるということです。それほど資本主義もガタガタになっている。今度の選挙はその点で確実な手応えがありました。そして革命への基礎を築いた。さらに革命への着実な一歩一歩を進む。そういう戦略的展望を持って具体的な闘争を闘うということです。
 来年はロシア革命100年。私たちも日本革命に限りなく接近していくことを目標に、職場の拠点建設をかちとり、力ある政治勢力として登場しようではありませんか。
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