三里塚一斉行動 第3滑走路反対の声続々 4者協議会・説明会阻止へ

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週刊『前進』04頁(2767号04面01)(2016/07/25)


三里塚一斉行動
 第3滑走路反対の声続々
 4者協議会・説明会阻止へ




 三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は7月16日、第39回の空港周辺地域一斉行動を展開した。7月3日の三里塚闘争50周年東京集会の成功で意気上がる中、午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに、全員が集合した(写真上)。
 事務局員の伊藤信晴さんが「7月3日の集会、11日の耕作権裁判闘争ごくろうさんでした。しかし、第3滑走路推進の4者協議会が8月末から9月初めに予定され、その後住民への説明会が一斉に開かれる情勢だ。今日の一斉行動もそうした攻撃との対決としてがんばろう」と提起した。
 市東孝雄さんは「50周年集会は大成功したと思う。しかし、これからが大事であり大変だ。闘いの原則を堅持しつつ、国策と闘うあらゆる人びととのつながりを広げよう。三里塚闘争50年の重みを受け止め、発揮し、最高裁の判決情勢を打ち返す闘いをやろう。暑い一日だががんばろう」と一同を激励した。
 好評の「反対同盟ニュース」も第34号となった。今号では、7・3東京集会の成功、高揚感を2㌻使って表現するとともに、最高裁への9・7署名提出行動を呼びかけ、国交省、成田空港会社(NAA)などによる第3滑走路推進のための4者協議会策動について弾劾している。
 訪問先で、成田市公津の杜「もりんぴあ こうづ」で開催予定の「福島菊次郎三里塚写真展/三里塚闘争の今」および、反TPP講演会への参加を積極的に呼びかけることを確認し、それぞれが担当地区に出発した。
 伊藤さんは地元の、白桝(しらます)部落を回り、住民と話し込んだ(写真下)。宮本麻子さんは成田市の川上部落へ。ある家では「同盟ニュースは読みやすいよ。周りに配るから5部ほど置いていってほしい」と依頼された。
 支援連は、南は多古町、北は成田市の旧下総町を精力的に回った。芝山町の各部落では相川勝重町長に対する批判が渦巻いていた。「相川はそんなに軽々しく第3滑走路をもってこようとしているのか。許せない。地域のことを考えずに上で決定しても意味はない」などの声が上がった。
 また、多古町でも、第3滑走路に反対する声が次々と寄せられた。
 参院選挙結果についても各地で議論になった。多古町の自営業者の男性が「アベノミクスは破綻しているよ。秘密保護法や集団的自衛権の閣議決定。本当にひどい」と語った。
 さらに写真展への参加を支援連の仲間は各地で呼びかけ、「必ず行く」「行ってみたい」などの反応が多数あった。反TPP講演会にも参加を約束する人が現れた。
 午後5時30分、市東さん宅離れに再び集合。「以前、闘争に参加したという男性2人と久しぶりに話ができた」「反対同盟ニュースが配られるのを心待ちにしているおばさんがいた」などの報告が続き、周辺住民との連帯の前進を実感する闘いとなった。
 市東さんがまとめで「お疲れさんでした。前進を確認し、さらにがんばろう」としめくくり、次回一斉行動日を8月21日(日)と決めた。

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