朝鮮戦争=核戦争阻止を 安倍・小池の改憲=労働法制改悪粉砕へ職場からストで闘おう! 10・3京大集会―10・9三里塚へ

週刊『前進』04頁(2781号01面01)(2016/09/19)


朝鮮戦争=核戦争阻止を
 安倍・小池の改憲=労働法制改悪粉砕へ職場からストで闘おう!
 10・3京大集会―10・9三里塚へ


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 東京―ソウル―全世界を結ぶ11月国際共同行動を、急切迫する朝鮮戦争・核戦争を阻止する全労働者人民の渾身(こんしん)の反撃の闘いとして、力を合わせ大爆発・大成功させよう。11・6日比谷野音と公園一帯を埋め尽くす大結集をかちとり、それを11・12〜13ソウルでの大行動へと発展させよう。危機と破産と絶望の資本主義・帝国主義と対決し、未来を開く国境を越えた労働者の団結と新たなインターナショナルの建設、ゼネスト・世界革命をもって、戦争も搾取も階級もない世界を建設する闘いがここから始まる。この歴史的大事業への階級的な奔流を、『前進』を武器とし駆使してつくり出そう。

「命に代わるものはない」

 9月13日をもって動労千葉は、千葉運輸区の工事用臨時列車を対象に指名ストに立ち上がった。初日の13日には3人の組合員がストに入った。代替要員に指定されていた動労千葉組合員もストに突入したことで、当局は大動揺に陥っている。気温40度を超えるディーゼル機関車の運転席での労働は、組合員の健康と命をむしばんでいる。CTS(千葉鉄道サービス)の就業規則改悪阻止の闘いは、安倍の労働法解体攻撃との攻防の最先端だ。「命に代わるものはない」という渾身の怒りと決起だ。
 警視庁公安部の許しがたいテロ襲撃をはね返して定期大会をかちとった全学連は、安保戦争法の発動による朝鮮侵略戦争と改憲攻撃に対決し、京都大学での第2波ストに向け、10・3京大処分撤回1万人集会の大成功へ闘っている。京都など全国各地で、労働者人民から「これこそ戦争を止める闘いだ!」という共感の声が寄せられている。
 米日韓による朝鮮侵略戦争の最大の出撃基地となる成田空港=軍事空港建設阻止と市東孝雄さんの農地死守へ、三里塚反対同盟は9・7最高裁包囲デモを闘い、10・9三里塚全国総決起集会へ向け前進している。国際連帯と労農同盟こそが勝利の道である。
 戦争と対決し、労働改悪と闘う韓国労働者のゼネスト決起も、日本と同じ闘いだ。民主労総は11・12ソウル20万人決起を訴え、日韓―全世界と結んでパククネ打倒へと突き進んでいる。9月27日にはまず公共運輸労組が労働改悪粉砕を掲げて、「史上最大の無期限スト」(チェサンス委員長)に突入する。梨花女子大学では、学位を金もうけの手段にする教育の民営化攻撃を許さず、7千人が大学占拠と大規模デモで当局の狙いを粉砕している。その警察権力との激突にも負けない闘いは、韓国学生運動の歴史的再興を衝撃的に告げ知らせている。日本軍軍隊慰安婦被害者とともに少女像を守りぬいているのも学生だ。
 高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD=サード)の配備に反対する星州(ソンジュ)農民の決起も不屈に闘われている。北朝鮮核実験につけ込み、サード配備反対の闘いを「国民の命を危険にさらす」と非難するパククネ政権に対し、星州の闘いは「私たちは国家のために存在するのではなく、私たちのために国家が存在するのだ」と宣言して継続されている。

始まる前に戦争とめよう

 労働者は職場を、学生は大学を、農民は農地を武器とし砦(とりで)として団結を打ち固め、世界中で不屈の闘いが爆発し、動労千葉や民主労総のストを先頭にすべての闘いが前進している。
 社会のすべてを産み出し、動かしているのは労働者だ。資本はただ生産手段を私的に所有し独占することで、労働者を支配し搾取している。しかし今や過剰資本・過剰生産力という帝国主義に固有の根本矛盾に突き当たり、世界大恐慌を爆発させ、ついに労働力の再生産も不可能なほど極限的に労働者から搾り取る以外に、資本には延命の手段がなくなっている。
 それが今、全世界で強行されている労働法解体攻撃の本質だ。だから労働者は自己の生存をかけて、労働の誇りや共同性と労働の結果そのものを実力で奪い返す闘い、すなわち革命に立ち上がっているのだ。これが今、日韓―全世界で起きていることなのである。
 労働者の闘いに国境はない。これが一つになれば、安倍もパククネも、オバマも習近平も、一時も存在することはできない。その無限の可能性が今、日韓―全世界の労働者の11月国際共同行動という歴史的事業として開始され、広がっている。全世界でプロレタリア革命が胎動している。社会の主人公=労働者の時代がやってきた。職場、組合、地域丸ごとの決起と行動を呼びかけよう。
 9月9日に強行された北朝鮮スターリン主義の反人民的な核実験は、それを逆にえじきとした米日韓の朝鮮戦争・核戦争衝動を加速している。「戦争が始まる前に戦争を止めよう」は日韓労働者の切迫した課題だ。
 北朝鮮の核実験を受け、韓国軍は北朝鮮最高幹部の指揮所を直接攻撃する新たな「大規模制裁・報復」作戦を公表した。13日には米軍が、グアムに配備しているB1戦略爆撃機(B52の後継機。より高速で低空飛行も可能)を派遣し、韓国軍F15戦闘機や米軍F16戦闘機とともにソウル南方の米空軍烏山(オサン)基地上空などを低空飛行させた。またこれに先立ち、B1は九州沖で空自F2戦闘機2機と編隊飛行し、迎撃訓練を展開した。自衛隊幹部は「北朝鮮に対する最上級の威圧行動」「強いインパクトがある」などとうそぶいている。
 これは朝鮮戦争に自衛隊が現実に参戦していくということだ。さらに米軍は朝鮮労働党創建記念日の10月10日に、済州島沖に原子力空母ロナルド・レーガンを派遣し米韓合同演習を強行する。

都労連解体を打ち破ろう

 1950〜53年の朝鮮戦争では朝鮮半島全域が戦場になり、全人口の2割の400万人もの命が失われ、全人口の半数が南北離散家族となった。これはけっして消せない冷厳な歴史の事実だ。日韓共同アピールには、この戦争への激しい危機感と、それを阻止する固い決意が刻まれている。これに応えて11月国際共同行動へ闘いぬこう。
 レーニンは戦争に対する社会主義者の態度について、「戦争と国の内部の階級闘争との不可避的なつながりを理解し......階級を絶滅し社会主義を建設しなければ戦争をなくし得ないことを理解していること」(『社会主義と戦争』)と述べている。そして戦争に対して、「平和」ではなく、戦争と労働者人民への搾取や収奪をなくす革命を真っ向から対置して闘うことを訴えた。
 各国の支配階級はプロレタリア革命への危機感を募らせ、戦争に訴えてでも革命を圧殺しようとする。戦争は支配階級の深刻な危機であり、それに対し必要なのは労働者の国際的団結とゼネスト・革命だ。そしてそれを成し遂げる組織=新たなインターナショナルだ。今年の11月はそこへの転換点である。
 労働法制大改悪は、国鉄分割・民営化型の選別再雇用を全社会化し、労働者を総非正規化する攻撃だ。安倍・小池による「働き方改革」はそれであり、都営交通の民営化はその最先端の攻防となってきている。「4・9政治和解」の大反動を打ち破り、6・30最高裁決定をかちとった動労千葉の国鉄決戦の地平に立って、労働法制大改悪を阻止し、ゼネストを闘う労働組合の建設へ進もう。
 築地市場の豊洲移転には、すさまじい汚染と利権、そして都労連労働運動の解体という、腐敗と新自由主義攻撃のすべてが凝縮している。都下の労働者に11月大結集を全力で訴えよう。安倍・小池との闘いから労働運動が再生され、ゼネスト・革命が生まれる。
 11月国際共同行動の招請状を最大の武器にして、集会賛同とカンパ、チケット購入を職場・地域・学園のすべての仲間に訴えよう。
 朝鮮戦争・核戦争に反対して根底からの決起を呼びかける唯一の新聞が『前進』だ。労働者の新聞だからこそ、戦争絶対反対で闘える。『前進』を駆使して壮大な11月総決起をつくり出そう。

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