闘いは進む 青年の職場から 自治体 非正規職撤廃!支部の団結を固め2018年決戦へ 東北 尾玉波男

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週刊『前進』04頁(2781号02面04)(2016/09/19)


闘いは進む 青年の職場から
 自治体 非正規職撤廃!支部の団結を固め2018年決戦へ
 東北 尾玉波男


■雇い止めと闘う
 私は市の外郭団体で5年有期雇用で働いています。3分の2が非正規職労働者の職場です。私が所属する組合(市の職員労働組合の一支部)は有期雇用制度撤廃を掲げる戦闘的な組合です。
 支部は組合員の雇い止めに対し有期雇用制度撤廃で闘ってきましたが、要求を通すことができず、違う雇用身分の試験を受け、雇用をつなげてきました。しかし有期雇用制度撤廃を貫くにはこれまでのあり方で良いのかと私は悩み、地区党の仲間と議論をしました。そして組合員だけでなく全員の雇い止め(全体で40人、うち組合員は3人)を阻止する立場で試験拒否で闘うことを提起しようと決断しました。
 私の提起を受けて、支部では雇い止めになる仲間全員に向けて、同じく雇い止め当該の組合員が手紙を書くという方針が生まれました。のちに「私たちはゴミじゃない」と訴えるチラシとして完成しました。それは非正規職労働者が自らの労働への誇りを語り、それを破壊する有期雇用制度を許さないとする感動的な内容でした。
 一方で試験拒否方針は否決されましたが、支部の議論は活性化していきました。「組合に残って有期雇用制度撤廃の闘いを継続するために、本当はやりたくない仕事でも試験を受けてクビをつないできた」という支部長の思いが語られ(彼は15年超にわたり何度も雇い止めを受けてきた)、闘いをあきらめていた雇い止め当該が「このまま辞めたら当局の言いなりだ」と考えを変えたのです。私は自分の提起が戦術的な「絶対反対論」だったと反省し、組合の団結をつくることの奥深さを痛感しました。
■1300筆もの署名
 支部の闘いは、チラシを武器に有期雇用制度撤廃を訴え1300筆もの署名を集めました。ほとんどは非組合員を含めた市役所で働く仲間たちです。市役所も4割が非正規職労働者です。職場にうずまく怒りが「全員の雇い止めを許さない」という支部の階級的立場と結びついたのです。
 当局は、有資格者のみ専門職(雇用期限は定めないが1年更新の非正規)への試験を認め、あとは全員雇い止めを強行しました。本当に悔しいです。また当局は改定労働契約法を理由にして、雇用身分を変えてクビをつなぐあり方も2018年3月末で終わりにすると「通算5年雇い止めルール」を通告してきました。私も18年雇い止めの当該です。支部の存亡をかけた当局との非和解的な対決に突入しました。
 朝鮮戦争が切迫しています。安倍政権は改憲攻撃として戦後労働法制の解体に全力を挙げています。非正規職撤廃で闘う支部の団結・市職労働運動をつくり2018年決戦へ向かいたい。「1300筆」の階級的正義性を土台に、非正規職撤廃を全世界の労働者に訴え11月集会に登場します。

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