韓国ゼネストと連帯し11・6大結集のうねりを 米韓演習弾劾・朝鮮戦争阻止 10・21国際反戦デー(要項4面)を闘おう

週刊『前進』04頁(2787号01面01)(2016/10/10)


韓国ゼネストと連帯し11・6大結集のうねりを
 米韓演習弾劾・朝鮮戦争阻止
 10・21国際反戦デー(要項4面)を闘おう


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11・6東京、11・12~13ソウルの国際共同行動まで1カ月。労働者階級の団結と国際連帯こそが戦争を止め社会を変える力だ。超切迫する朝鮮戦争・核戦争の危機に11月国際共同行動が真正面から対決している。日比谷野音の11・6労働者総決起集会は、第一に国境を越えた労働者の団結で、戦争を始まる前に止めるための集会・デモだ。10月10日からの米韓合同演習を断じて許すな。第二に労働法制大改悪を粉砕する闘いだ。その先頭に30年間の国鉄1047名解雇撤回闘争が立っている。第三に特に首都・東京で闘う労働組合を都労連を軸によみがえらせるための大集会だ。あらゆる体制内政党の裏切りをのりこえ、11・6日比谷野音に総結集しよう。

動労千葉を先頭に日本でもストライキが爆発

「労働は商品ではない!」と宣言し、韓国・民主労総は9・27第2次ゼネストに突入した。9月27日に鉄道労組をはじめ公共運輸労組が無期限ストに入り、28日には金属労組や保健医療労組が加わり、18万人の大ストライキとなった。さらに29日には韓国労総の公共部門もストに入り、2大労総の公共部門の労働者の初めての共同ゼネストが実現した。この闘いはパククネ政権だけでなく日本や世界の資本家をも震え上がらせている。
 ロシア革命100年を前に、「万国の労働者団結せよ」の叫びが雷鳴のように世界にとどろいている。韓国の労働者は「成果年俸制」「成果退出制」による解雇自由や分断・競争、団結破壊を許さず、「財閥資本の利益のすべては労働者の成果によるものだ」「資本・当局の意に従っていたら労働者は殺される。私たちからもっと奪おうというのか!」(ソウル大学病院労働者)と訴え闘っている。鉄道労組、地下鉄労組は、処分の脅しをはね返し無期限ストを打ち抜いている。そしてストライキの威力は、次々と成果給制度の中止や廃止という勝利をもぎりとっている。
 ストライキは直接には資本との攻防だ。しかし99%の労働者民衆の強烈な闘いが社会の真の主人公は誰かを明らかにする。一握りの資本家の利益のための戦争・核戦争を絶対に許さないという訴えが労働者国際連帯の炎となり海を越えて伝わる。闘いは企業・産業や国境を越え、正規・非正規、本体・下請けの労働者と全民衆の団結として拡大する。
 昨年の闘いで5年の不当拘束を受けている民主労総のハンサンギュン委員長は獄中から、「世の中を変える2千万労働者の代表になろう」「全労働者を非正規職にして容易な解雇、成果給で、闘う労働組合の旗を引きずり降ろす企てを打ち砕けるか否かは、味方をより多くつくれるか否かにかかっている」「2千万労働者と国民に希望を伝えよう」と熱烈に訴えている。そして「非正規職の同志たちだけがストライキをすることになれば社会的に孤立化する。闘うべき時に思い切り闘える組合に変革しよう」「心を一つにすれば泰山(たいざん)も移す」と、自らを変革し、反動を恐れず、徹底的に大衆的に闘いぬこうと断固として呼びかけている。
 日本でも闘いの火柱が上がっている。動労千葉は9月13日から9月末まで3波の工事用臨時列車指名ストを打ち抜き、CTS(千葉鉄道サービス)の10月改悪就業規則への抗議闘争に決起している。さらに動労水戸をはじめ動労総連合の闘い、精研労組の指名ストなど、全国で闘う労組が動労千葉に続いている。全国すべての職場での人員削減、就業規則改悪、賃下げ、非正規職化、安全崩壊・労働災害との闘いは、労働法制大改悪粉砕の最先端の闘いだ。

都の労働運動解体狙う極右小池を打倒しよう

 小池百合子都知事がペテン的に開けたパンドラの箱はもう元には絶対にもどらない。元東京ガス豊洲工場の労働者は、マスコミのインタビューに「食品を扱うことなどありえない場所だ」と断じ、油断したら死につながる危険な有毒ガス工場だったと訴えている。
 しかも3・11東日本大震災で臨海部一帯が液状化し、豊洲だけでも噴砂が108カ所で起きた。極右政治家の小池は「盛り土」から「地下空間」への変更の鍵が「3・11」にあることを塗り隠し、臨海部への放射能汚染土の放棄の問題になることを恐れ、豊洲移転の元凶である巨悪=元都知事・石原慎太郎の罪業隠しに全力を挙げている。また、「全職員の粛正」を叫んで労組解体と都の丸ごと民営化を狙っている。この小池の正体を徹底的に暴き、小池・石原と安倍を打倒しよう。
 10月3日、京都大学同学会は再び全国学生の最先頭に立った。反戦バリストへの4学生無期停学処分の撤回を求め、65年ぶりの集会禁止や立て看板撤去の弾圧を打ち破って5千を超える署名を集め、時計台前大集会と学内デモを打ち抜いた。
 この京大生を先頭とした全学連は、労働者階級の一員として、戦前・戦後の闘いの歴史を引き継ぎかつ塗り替える主体として、学生運動と反戦闘争の先頭に立っている。その姿に、地元・京都だけでなく全国津々浦々から共感と激励の声が寄せられている。
 代々木公園の9・22反原発集会で、10・1横須賀闘争の現場で、全国各地の街頭や職場で、全学連は、動労千葉を先頭とする国鉄闘争陣形とともに、戦争・改憲絶対反対の闘いと社会変革の旗手として歓迎され支持されている。
 世界は「戦争と革命の時代」に突入している。日米欧をはじめ帝国主義と大国のすべてが過剰資本・過剰生産力問題を基底とした大恐慌・大不況に直撃され、金融市場の異様なバブルの崩壊も切迫し、国債や通貨暴落の危機の激化にあえいでいる。安倍と黒田日銀の異次元金融緩和は崩壊に瀕(ひん)し、日帝経済・財政は事実上の財政ファイナンスと「ヘリコプターマネー」で息をついている。すでに完全に戦時財政・戦争経済であり、またそれ自身が戦争を引き寄せてもいる。
 特に朝鮮戦争・核戦争が超切迫している。横須賀から米原子力空母ロナルド・レーガンが韓国へ出港し、10月10日から米韓合同演習が強行され、さらに日米軍事演習も行われる。山口県の岩国基地は今や嘉手納を上回る極東最大の米空軍基地になろうとしている。
 安倍は国連などで対中国・北朝鮮非難を叫び、改憲への異様な執念も示している。同時に豊洲問題が東京オリンピックの破産につながることに危機感をあらわにしている。総裁任期の延長も狙い、年末の日ロ首脳会談で「成果」を演出し、年明けにも解散・総選挙を行おうと策動している。断固粉砕しよう。

『前進』軸に、賛同、ポスター、ビラ、チケットで

 資本主義も帝国主義・新自由主義も歴史的命脈が尽き、社会の存続を許さないほど破産し終焉(しゅうえん)を迎えている。搾取と大恐慌・戦争の鎖を断ち切って労働と社会を奪い返す闘いが11月国際共同行動だ。
 この最末期の帝国主義、戦争するしか延命できない資本主義に「ルール」を求め、革命に反対する奴隷思想とそれを体現する体制内勢力を、労働者の隊列からたたき出さなければ労働者は生きていけない。労働者の味方づらをして団結を破壊するのが日本共産党スターリン主義だ。彼らは今や生命力を失い、極右の小池を翼賛して恥じず、「祖国防衛」「社会排外主義」に転落している。
 残る1カ月、あらゆる職場と地域から11・6日比谷野音への決起をつくり出そう。情熱を傾けあらゆる場でともに進む仲間をつくろう。11・6への賛同を日々増やし、ポスターを貼り、ビラをまき、チケットを売ろう。国鉄新署名と動労千葉物販を推進しよう。何よりも『前進』を職場・学園・地域で使い切ろう。
 『前進』の週2回発行と新印刷所建設による大変革・大飛躍は、『前進』を読み、配布し、拡大するわれわれ自身のあり方を大きく集団的に変えている。『前進』を読み、配布し、広げてともに討論する日々の活動にかけよう。それが11・6大結集の原動力だ。
 京大を先頭とする全学連、動労千葉・動労総連合を始めとする労組拠点の闘いをさらに豊かに打ち鍛え、拠点から大結集しよう。11・6に向け、10・9三里塚闘争に総結集しよう。10・21国際反戦デー闘争(要項4面)を東京、京都、全国で闘おう。全職場での新たな挑戦で無数の討論を巻き起こし、11月総決起のうねりをつくり出そう。

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