岩国基地大増強許すな 朝鮮戦争出撃狙うF35配備

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週刊『前進』02頁(2788号01面02)(2016/10/13)


岩国基地大増強許すな
 朝鮮戦争出撃狙うF35配備


 朝鮮半島に最も近い在日米軍航空基地である岩国基地(山口県岩国市)が大増強され、朝鮮侵略戦争の最前線出撃基地へと変貌(へんぼう)しようとしている。
 すでに米国外で初となる最新鋭ステルス戦闘機F35の配備が、来年1〜8月にかけて行われると通告されており、同じく来年には厚木基地(神奈川県厚木市)にある空母艦載機59機の岩国への移駐が完了する予定だ。
 米軍は2012年に海兵隊の輸送機MV22オスプレイ12機を岩国基地に配備したのに続き、一昨年にはKC130空中給油機15機を普天間基地(沖縄県宜野湾市)から移転するなど、米軍の最先端航空戦力を岩国基地に集中する計画を急ピッチで進めている。来年には岩国基地所属の米軍機が計127機となる計画で、これが強行されれば現在120機を配備する嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)を上回る極東最大級の米軍基地となる。
 こうした動きは、北朝鮮の首都ピョンヤンを岩国から直接攻撃することを想定したものだ。岩国はピョンヤンまでわずか800㌔の位置(F35の戦闘行動半径1千㌔の範囲内)にあり、30分でピョンヤンを攻撃できるとされる。また岩国基地には空母や強襲揚陸艦を多数停泊させる機能もあり、海兵隊が出撃し上陸作戦を展開するための前線基地にもなる。
 1950年の朝鮮戦争でも、岩国は米軍の最重要の出撃拠点とされ、無数の爆撃機が南北朝鮮を破壊した。新たな朝鮮戦争・核戦争を絶対に許さず、民主労総と連帯して11・6労働者集会―11月国際共同行動の成功をかちとろう。

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