闘いは進む 青年の職場から 民間 生きられる賃金を!正社員ゼロ化許さず11月へ 関東 野々川結翔

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週刊『前進』04頁(2791号02面04)(2016/10/24)


闘いは進む 青年の職場から
 民間 生きられる賃金を!正社員ゼロ化許さず11月へ
 関東 野々川結翔


 私は物流会社で働いています。私の職場も低賃金と人員不足で苦しんでいます。私の時給は950円、月の手取りにすると12万円から13万円にしかなりません。この賃金だけではとても生活できないので三つの仕事をかけもちしています。こういう生活に追い込まれている若者は私だけではありません。青年労働者全体が置かれている状況だと感じています。
■正社員になっても手取りが14万円
 私の職場にも正社員への登用試験というものがあります。その試験を私の事業所から十数人受けたのですが、2人しか合格できませんでした。その上、合格しても低賃金であることに変わりはありません。その正社員登用試験に合格した青年は、正社員になっても手取りが14万円でした。彼は低賃金であることに絶望し、突然仕事を辞めてしまいました。正社員と言っても非正規職の社員と変わらない賃金です。これが正社員ゼロ・総非正規職化攻撃であると実感しました。
 CTS(千葉鉄道サービス)の改悪された就業規則では、選別でふるい落とされれば5年で雇い止め解雇になりますが、無期雇用になっても限定正社員で低賃金のままです。私の職場で起きていることも、これと本質的に同じ攻撃です。
 私の職場の就業規則にも改悪労働契約法による記載の変更がありました。そこには5年たったら本人の申し出によって無期雇用に転換できると記載されていますが、そもそもパート用の就業規則が適用されており、給料も変更されないというのです。まさに「無期の非正規」というわけです。こうやって低賃金労働者が増やされていくのです。
 さらに人員不足も深刻です。今、人員不足の穴埋めを派遣労働者が行っています。会社は募集をかけているのですが、こんな低賃金では人が集まるはずはありません。会社は人を集めるならば、生きられるだけの賃金を保証すべきです。
 また人員不足によって仕事量が増えています。こうした状況ではいつか事故が起きます。そして事故が起きれば労働者の責任にされてしまいます。現に会社は「自己責任」を強調しています。
■この現状を打破するために組合結成して闘うぞ
 しかし、私たちには絶望しかないわけではありません。私はそんな状況を変えるために、労働組合を結成して闘いを開始します。この状況を変えるのは現場での力関係です。宣伝と扇動の飛躍によって私たちの組合を大きくして現場での力関係を変えれば、必ずこの状況を打破することができます。皆さん、支援をよろしくお願いします。そして、今までとは違う日韓労働者国際連帯の11月集会に向かって邁進(まいしん)していきます。

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