10・31狭山集会 石川さんと連帯し再審を

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週刊『前進』04頁(2795号04面01)(2016/11/07)


10・31狭山集会
 石川さんと連帯し再審を


 東京高裁・寺尾無期懲役判決(1974年10月31日)42カ年を糾弾し再審・無罪へ闘う石川一雄さんと連帯し、11・6大結集の力で勝利へと、東京、大阪、広島で10・31狭山集会が開催された。(編集局)

東京
 ストやる団結を
 都労連決戦へ号砲鳴る

(写真 「万年筆」の偽造を暴く岩本事務局長の基調提起に聞き入る参加者【10月29日 文京区】)

 東京の集会は10月29日に文京区の全水道会館で開催された。主催は部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟杉並支部で、95人が結集した。
 開会あいさつでは、民主労総を先頭にパククネ打倒に迫る韓国労働者人民との連帯、「労働者階級を分断し団結を解体する部落差別に対し、ゼネストをやれる団結をつくること」が力説された。安倍の先兵、都知事・小池と闘う現場労働者とともに、労働法制大改悪や更地化と闘うことが部落解放闘争の課題であり狭山闘争勝利の道であることが鮮明になった。
 石川さんの10・31アピールを読み上げた後、解放共闘の岩本正治事務局長が集会の基調を提起。石川さん宅から押収された「被害者の万年筆」が偽物であることを、新証拠の下山鑑定を中心に暴いた。まとめで杉並支部の田中れい子支部長も強調した、二度の家宅捜索で発見されず顔見知りの巡査が勝手に家に入った後に発見された事実も、参加者の怒りをかきたてた。下山鑑定は証拠開示で可能になった。星野再審連絡会議の戸村裕実共同代表が連帯のあいさつで訴えた、全証拠を開示させる闘いと星野闘争との連帯が決定的だという確信も深まった。
 動労千葉・動労水戸をはじめ各団体の決意表明で11・6への勢いが増した。既成の部落解放運動のもとにある人びとをこの集会や11・6に組織しようと取り組んだ三多摩労組交流センターと杉並支部、全学連も発言。これらすべてが東京の労働運動を塗り替える都労連決戦の号砲となった。

大阪
 熱気・感動あふれ
 党派闘争に勝利し自信

(写真 久原委員長の基調提起に集中する【10月31日 八尾市】)

 全関西集会は10月31日、全国水平同盟など3団体が主催し、大阪・八尾市西郡第3集会所に110人が結集した。「民主労総第2次ゼネスト」のDVDが上映され、11月日韓共同行動への熱気と感動あふれる総決起集会となった。
 村山晃関西労組交流センター共同代表が主催者あいさつ。石川一雄さんの10・31メッセージが読み上げられ、この決意に応えて久原正子水平同盟委員長が基調報告。「階級的労働運動と国際連帯の力で狭山闘争勝利を。八尾北・西郡闘争は革命の地域拠点づくりの最前線。一切をかけ11・6結集へ」と提起した。
 水平同盟高槻支部が11・27植木団地2周年闘争への総決起を訴え、住宅追い出しと闘う京都の崇仁支部準備会と東三条の仲間は「崇仁診療所廃止反対を求める署名」を呼びかけた。西郡支部は「指定管理者導入反対! 地区協との党派闘争を八尾北労組と一緒に闘い拠点、支部・青年部を建設する」と述べた。特別報告で藤木好枝八尾北労組委員長が「激しい八尾北つぶしの党派闘争を闘い、10月19日に第16回組合大会を成功させた。攻防に勝ち地域ソビエトをつくる」と決意表明、労組、学生など7団体が報告。民営化を巡り奈良市従内部で全国連の裏切りと激突した労働者は「非和解で対決し新しい団結をつくれば攻撃をはね返せる」と発言。最後に森本政二西郡支部書記長の音頭で団結ガンバロー。
(西郡支部・錦織進)

広島
 拠点建設へ決意
 ビラを見て住民が参加

(写真 旧隣保館で【10月29日 広島市】)

 広島集会は10月29日、部落解放広島共闘会議が主催して広島市福島町のいきいきプラザ(旧隣保館)で開かれ、30人が参加した。このかん広島連帯ユニオンなどが福島町で崇仁署名とビラ入れを行ってきたが、そのビラを見て住民が参加。高槻・植木団地や京都・崇仁のように1枚のビラから決起する情勢がどこにもあることが示された。
 「民主労総9・27ゼネスト突入」のDVDを上映し、開会あいさつで富村寛久さん(元広教組)が「ゼネスト―革命の実現が狭山勝利・部落差別撤廃の道だ」と訴えた。
 石川さんの10・31メッセージの読み上げに続き、事務局が下山鑑定の決定的意義を提起した。全員が狭山差別裁判への怒りを新たにし、即時再審・無罪獲得へ決意を固めた。さらに『共産主義者』190号の革共同部落解放闘争組織委員会論文を学習。新自由主義攻撃に対し〈労働の奪還〉〈人間的共同性の奪還〉をかちとる労組拠点・地域拠点を、西郡・八尾北など水平同盟と労組の闘いに続いて建設し、勝利する路線を明確にした。
 広島連帯ユニオン、動労西日本、広島東郵便局解放研、婦人民主クラブ全国協広島支部、広島星野文昭さんを救う会、広大学生自治会が闘う決意を述べた。まとめで広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長が「あと1週間、一切を11・6の大結集へ」と提起した。
(広島解放共闘)

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