京都地裁を徹底追及 勾留理由開示公判 青野君即時釈放を迫る

週刊『前進』02頁(2820号01面03)(2017/02/16)


京都地裁を徹底追及
 勾留理由開示公判
 青野君即時釈放を迫る

(写真 開示公判に先立ち、京都地裁を包囲するデモを行った【2月9日 京都市】)

 2月9日、デッチあげの「公務執行妨害」で1月29日に仙台で不当逮捕された東北大学・青野弘明君の勾留理由開示公判が京都地裁で行われた。記者も10人以上傍聴に駆けつけた。
 大法廷は100人近い満員だ。開廷前に10日間の勾留延長が決定し怒りが充満する中、法廷に入ってきた青野君の元気な姿に傍聴席から拍手と歓声が上がった。
 裁判官・斎藤正人は、昨年3月に2015年10月の京大反戦ストを理由として不当逮捕された6学生の勾留理由開示公判において、青野君が「エレベーターホールで法廷警備員の足を1回蹴ったから、疑うに足りる」とうそぶいた。傍聴席からは「機動隊を入れたのは誰だ!」と怒りの声が飛んだ。
 求釈明に立った堀和幸弁護士は「多くの関係者がいる中で青野君だけを特定した理由はなにか」と鋭く弾劾した。続けて「昨年3月の勾留理由開示公判で起こったことは反戦ストへの弾圧に怒って抗議した正当な行為であり、その当時法廷警備員が行ったことは違法そのものだ。埼玉での反原発ツアーを『白タク行為』と称して弾圧する。青野君のアパートや前進社に家宅捜索を行う。これらはみな学生運動、反戦運動、市民運動、労働運動、革命運動に対する弾圧だ。反戦運動を闘う組織および集団に対する弾圧だ!」と喝破した。傍聴席から「そうだ!」と大きな拍手が巻き起こった。
 最後に全員でシュプレヒコールを行い、「勾留延長を許さない! A君を今すぐ釈放しろ!」と声を上げた。完黙・非転向で意気軒高と闘う青野君は最後に仲間と顔を合わせ、最高の笑顔を見せた。裁判後は、全学連の斎藤郁真委員長、京大全学自治会同学会の作部羊平委員長、堀弁護士が記者会見を行った。
 改憲と戦争を進める安倍政権による新共謀罪制定と一体のこの弾圧を打ち破り、京大反戦ストライキの爆発へ! 青野君奪還へ、全力で闘おう。
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