2・12集会の発言から

週刊『前進』04頁(2821号02面02)(2017/02/20)


2・12集会の発言から

新たな人びととの討論を組織して運動を広げよう
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人 伊藤晃さん

 国鉄分割・民営化は外注化・非正規職化の原型です。この社会で苦しむ多くの労働者が、国鉄分割・民営化に反対する私たちの運動に共感しないはずがない。それは、解雇撤回の10万筆署名で実証されました。
 しかし、そこにとどまることはできません。運動をもう一段も二段も広げることが今年の課題です。生きる権利を求めて労働者が活性化する条件は広がっています。その人びとに、どう討論に参加してもらうか。この人びとが運動に参加してくると、私たちが慣れ親しんだ言葉、表現、行動とは違うものを持ち込んでくるでしょう。しかも、その人たちは問題を自分のこととして真剣に考えています。そういう人びととの討論に習熟しなければなりません。
 動労千葉は2月4日の館山集会でその経験を積んだと思います。広い運動の中で勉強し習熟して、この運動を2倍、3倍に広げましょう。

民営化への怒りを束ねて労働運動の力とり戻そう
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 国鉄分割・民営化による不当解雇から30年を迎えました。30年を経て敵の側も動き出しています。2月8日の衆院予算委員会で、副総理の麻生がJR北海道について、「こうなることは当時から分かっていた。経営の分かっていない人がやるとこうなる。僕は当時、力がなかった。今だったら止められたかもしれないとつくづく思う。JR北海道をどうするかは、根本的なところを触らずにやるのは無理だ」と言いました。
 支配階級は分割・民営化の破産を認めながら、JRだけでなく社会のあり方と労働者の現実をもう一度ひっくり返すような、新たな分割・民営化攻撃に打って出ようとしています。麻生の発言はそういうことです。
 この第2の分割・民営化攻撃に立ち向かうことはできると確信しています。分割・民営化の時は「民営化すれば社会は豊かになる、安価なサービスが提供される」と大宣伝されました。しかし今、「民営化は社会をめちゃくちゃにした。労働者から団結、連帯、誇りを奪い、医療も年金も破壊した」という怒りは積もりに積もっています。
 この集会は労働運動をよみがえらせ、力を取り戻す新しい闘いの始まりです。民営化と競争原理で総非正規職化・解雇自由化を強行する攻撃に対し、私たちが膨大な労働者を率いて闘い、団結を取り戻しましょう。
 そのためにも1047名解雇撤回の旗を高々と掲げ、その意味を多くの労働者に訴えましょう。分割・民営化をのりこえたら、闘う労働運動と労働者の誇り、権利は取り戻せます。
 韓国では昨日もソウルに75万人が集まり闘っています。私たちは分割・民営化に反対したから民主労総とつながれました。日本と韓国、全世界で社会のあり方を根本から変えるために、この闘いを大きくしたい。全国の無数の職場から、民営化をぶっ飛ばして戦争と改憲を止める新しい闘いを始めましょう。
 JRのダイヤ改定阻止へ、3月4~5日の闘いへの結集を訴えます。

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