闘いは進む 青年の職場から 青年は動労総連合に結集してともに闘おう JR 動労水戸 照沼靖功

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週刊『前進』04頁(2823号02面04)(2017/02/27)


闘いは進む 青年の職場から
 青年は動労総連合に結集してともに闘おう
 JR 動労水戸 照沼靖功


 JRは3月4日、ダイヤ改正とは名ばかりのダイヤ改悪を行い、これまでとは比較にならない地方の切り捨てと、外注化攻撃を強行しようとしている。さらに、3月31日にはまたしても福島第一原発に近づく形で、常磐線の運転再開を行おうとしている。
●地方切り捨てと外注化
 今回のダイ改は一つに、徹底した地方ローカル線の切り捨てだ。国家戦略となった「選択と集中」とは利益を生まない地方都市を切り捨て、都市にのみ集中して金をつぎこむということだ。その手先となっているのがJRなのだ。JR東日本は「戦略的ダウンサイジング」と称して、地方を走る列車の本数を減らし、公共交通機関の使命を完全に放棄している。
 二つに、大量退職時代を逆手にとった水平分業=外注化・転籍に踏み出す、まさに第2の分割・民営化攻撃だ。
 2012年に強行された「検修・構内業務の外注化」から4年半、現場では外注化の矛盾が爆発し、事故が多発している。業務外注化にともない強制出向させられた青年労働者は、出向を解除されればそれまでの仕事を奪われて鉄道員としての誇りを完全に壊された。「誰のための外注化で、何のための出向だったのか分からない」と怒りを爆発させている。
 その現場の怒りの声を徹底して押しつぶし、外注化施策を会社と一体で推進・実現してきたのはほかでもないJR東労組だ。東労組はこの間、JRに切り捨てられないために行った36協定やスト権確立をめぐり、脱退者を出すほど組織的大混乱・内部分裂の危機に陥っている。
●常磐線全線開通阻止を
 また、外注化施策と一体で推進されたのは「被曝労働の強制」と「常磐線の全線開通」だ。
 3・11福島第一原発事故は6年を迎える今でもまったく収束させられず、手のほどこしようもなくなっている。毎日の業務で労働者に被曝労働を強制しながら、JR資本は常磐線の全線開通をたくらみ、3月31日にはさらに小高―浪江間の運転を再開しようとしている。地方の切り捨てに突き進む反面、「復興のための重要な交通インフラの整備であり、社会的使命がある」と言い、常磐線の全線開通を無理やり正当化している。そして、歴史上最悪とも言われる原発事故のすべてをなかったことにし、住民に帰還を強制する国の手先になっているのだ。これ以上、国やJR資本、それと闘わない労働組合を野放しにしていてはいけない!
 動労千葉・動労水戸を先頭とする動労総連合は国鉄分割・民営化から30年、解雇され、鉄道の仕事から外されながらも、絶対反対を掲げて闘い続けて全国に組織を拡大し、青年部結成に向けて突き進んでいる。動労総連合は3・4〜5の連続したダイ改阻止闘争から、3・31常磐線全線開通阻止の闘いを全力で闘う。すべてのJRとJR関連労働者、とりわけ青年労働者は動労総連合に結集しともに闘おう!

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