被曝労働拒否・共謀罪粉砕を 動労総連合が3・4-5スト貫徹 米韓合同軍事演習弾劾! 朝鮮核戦争阻止! 3・11福島行動へ

週刊『前進』04頁(2825号01面01)(2017/03/06)


被曝労働拒否・共謀罪粉砕を
 動労総連合が3・4-5スト貫徹
 米韓合同軍事演習弾劾! 朝鮮核戦争阻止! 3・11福島行動へ


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 3月4日のJRダイヤ改定に対する動労総連合の3・4―5全国統一ストライキがかちとられた。ストは、2月10日の安倍とトランプの日米首脳会談での史上初の核先制使用宣言と日米安保体制の朝鮮・中国―東アジアでの核戦争、世界戦争に向けた大転換、その発動である3月米韓合同軍事演習と日帝・自衛隊の参戦策動との対決として打ち抜かれた。動労総連合は韓国における革命と反革命の激突と朝鮮半島―東アジアでの戦争の切迫に対し、国際連帯を掲げてストライキに立ち上がったのだ。3・11郡山に大結集し、戦争・改憲と民営化・労働改悪を打ち砕き安倍を倒す国鉄決戦へのさらなる総決起をかちとろう。

労働者のストライキが戦争とめる最大の力だ

 韓国の労働者人民はソウル光化門広場に100万人が結集して闘った2月25日の民衆総決起に続いて、「独立闘争記念日」の3月1日にも歴史的な第18次国民行動をかちとった。「看板を替えただけの政権交代は必要ない」と、パククネとファンギョアン(黄教安)、キムギチュン(金淇春)ら軍事独裁政権の残存分子の完全打倒・一掃、財閥の解体を要求し、「サード(高高度迎撃ミサイルシステム)配備撤回、慰安婦野合破棄、韓日軍事協定阻止」を掲げて決起している。韓国情勢の主導権は労働組合のナショナルセンターである民主労総と巨万の民衆が握り、朝鮮―東アジアでの戦争策動を根底から揺るがしている。
 米韓軍による朝鮮―東アジア侵略戦争の合同軍事演習は、3月1日から野外機動演習「フォール・イーグル」が、中旬からはコンピューターで戦力展開を指揮する演習「キー・リゾルブ」が始まり、2カ月にわたって強行される。史上最大だった昨年をさらに上回る大規模演習であり、今回は韓国内で配備反対運動が激しく闘われているサード運用の訓練も含まれている。また、北朝鮮の最高指導者であるキムジョンウン(金正恩)を殺害する「斬首作戦」と軍施設への爆撃を発動する態勢をとり、2月中に暗殺部隊を朝鮮半島に上陸、待機させたことも明らかにされている。
 米帝は、核兵器による先制攻撃も辞さず、朝鮮半島・中国をも射程に入れた戦争の引き金を引こうとしている。北朝鮮の弾道ミサイル発射実験などの反人民的な軍事的対抗やキムジョンナム(金正男)殺害などが格好のえじきになっている。韓国で燃え上がる革命の火を消し去ることが最大の動機である。米帝トランプとの首脳会談で日米安保同盟の「核安保同盟」化に踏み込んだ日帝・安倍は、独自の軍事大国化と憲法改悪攻撃を進めようとしている。
 これに対して、昨年11月の民衆総決起をソウルでともに闘った動労千葉―動労総連合がストライキで立ち上がった。戦争に反対し韓国労働者民衆に連帯しうる階級的労働運動を絶対によみがえらせるのだという渾身(こんしん)の決起だ。

JR・カクマル結託体制倒し動労総連合拡大へ

 安倍政権は、戦争と改憲に向かいながら、国鉄闘争の圧殺と「働き方改革」という名の労働法制大改悪・労働組合解体を進める。この攻撃の最先端がJRの「第2の分割・民営化」攻撃だ。それは、「水平分業」による徹底した分社化と転籍・非正規職化攻撃、公共交通機関としての使命を放棄した地方破壊の攻撃、動労総連合と国鉄闘争の解体を狙う攻撃にほかならない。動労総連合の3・4―5ストライキは国鉄決戦の新たな段階への突入を宣言したのだ。
 国鉄分割・民営化は大破産した。それは、単にデタラメをやったということではない。動労千葉―動労総連合が、30年を超えて分割・民営化絶対反対を貫き、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを発展させたからだ。
 カクマルというファシスト反革命党派が動労という労働組合を支配して国鉄労働運動の内部から攻撃の手先として登場した。資本や当局にはできない暴力的な襲撃を労働者に加えた。国鉄分割・民営化を推進した5年余りで200人もの国鉄労働者を自殺に追いやったのは、現在のJR総連を牛耳るカクマルだ。
 資本の手先として生き延びたカクマルは30年間「国鉄改革の精神と労使共同宣言」を振りかざして、現場から湧き起こる怒りを圧殺し続けてきた。動労千葉労働運動が壊滅すれば自らの大罪を闇に葬ることができると権力・資本、体制内勢力に期待した。これを打ち砕いて動労千葉と動労水戸を牽引(けんいん)車に動労総連合が全国に建設された。1047名解雇撤回の闘いは日本共産党や社会民主党の裏切り和解をのりこえて、国鉄闘争全国運動のもとで力強く再生した。
 JR・カクマル結託体制の大崩壊が始まった。動労総連合がJRの青年労働者を大量に獲得し、分割・民営化との攻防に歴史的決着をつける国鉄決戦の新たな幕が開いた。国鉄闘争がつくり出してきた「労働の奪還」論=マルクス主義で青年を獲得する大攻勢が始まったのである。
 安倍政権は今国会で、戦争と改憲の大攻撃として、新共謀罪(組織犯罪処罰法改悪案)を成立させようとしている。革命党解体を狙う治安弾圧法だ。国家権力が「組織的犯罪集団」とみなしたら、デモもストも労働組合も、レンタカーに一緒に乗ることや会議に参加することも「犯罪」にデッチあげることができる。その「計画」段階で逮捕される。

天皇制・戦争教育の森友学園は安倍晋三学園だ

 公安警察はこの間不当逮捕と家宅捜索、活動と生活に必要な物品と資料の押収=強奪と建物の破壊を目的とした弾圧を繰り返している。まったく許せない権力犯罪だ。完全黙秘・非転向の闘いと大衆的な反撃でことごとく粉砕したが、これを常態化して起訴・長期投獄を狙うのが新共謀罪だ。
 あまりに異様な森友学園・塚本幼稚園は安倍の姿そのものだ。安倍と森友学園の籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長は一心同体だ。安倍政権は極右団体「日本会議」によって生み出された。安倍がいて日本会議の学校、天皇制と排外主義(ヘイト)・戦争教育の学校、森友学園ができた。安倍がいたから10億円近い国有地をただ同然で手に入れることができたのだ。
 安倍の戦争政治は権力犯罪と腐敗の温床だ。現代の「治安維持法」=新共謀罪法案の3・10閣議決定、国会提出を阻止しよう。
 3・11東日本大震災・原発事故6周年の反原発福島行動(郡山)、3・19「国際連帯・共同行動沖縄」結成総会、3・26三里塚全国総決起集会を成功させよう。
 福島では小児甲状腺がんが疑いも含めて185人になった。住民の帰還を強制し、JRは「毎時650シーベルト」の放射線を放つ福島原発に向かって常磐線を走らせようとしている。これに対し動労水戸・動労福島が常磐線延伸・開通阻止の闘いに立ち上がっている。被曝労働反対の闘いは原発の地元にある愛媛県職労や京都府職労舞鶴支部へと広がった。「被曝と帰還の強制反対署名」運動は大きな共感を呼び、避難者への住宅支援打ち切りは「命を奪う」行為だとして怒りが爆発している。
 日米安保同盟の最大の実体であり、朝鮮侵略戦争の最前線基地となる沖縄。基地労働者を先頭とした全島ゼネストと沖縄―本土を貫くゼネスト・国際連帯こそ、米日による朝鮮―東アジアでの戦争=核戦争を阻止する道だ。怒りのマグマが出口を求めている。辺野古新基地建設を阻止する闘いは起爆剤となる。
 50年を超える三里塚闘争(成田空港反対闘争)は、もう一つ空港を造るような第3滑走路建設とともに、祖父から3代100年にわたり耕作してきた市東孝雄さんの畑と作業場を国家暴力で取り上げる攻撃との重大な決戦に入っている。最高裁は昨年10月、農民保護を目的とした農地法を悪用して市東さんから農地を奪うことを認める決定を下した。反対同盟と動労千葉が労農連帯を固めて闘ってきた三里塚闘争は、最高裁決定を押し返して農地取り上げを阻んでいる。現地決戦本部は市東さんとスクラムを組んで農地強奪を実力で阻止しようと檄(げき)を飛ばしている。
 安倍と小池は、これらの攻撃を20年東京オリンピックに向けて強行しようとしている。東交・都労連の団結破壊と戦争動員のオリンピックに絶対反対し、3月国鉄決戦をともに闘って、労働者が生き生きと闘う革命の時代を切り開こう。

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奪われてたまるか! 避難 いのち 子どもの未来
3・11反原発福島行動17
 3月11日(土)
  正午開場 午後1時開会 午後3時デモ出発
  開成山公園・野外音楽堂
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会
 JR郡山駅9番乗り場から福島交通バス約10分 郡山市役所前下車、徒歩2分

第2回 被曝・医療 福島シンポジウム
 3月12日(日)午後1時30分
 福島グリーンパレス(福島市太田町13―53 福島駅西口徒歩3分)
 主催 被曝・医療 福島シンポジウム実行委員会

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