米韓日軍事演習やめろ 動労総連合を先頭にストライキでJR外注化・朝鮮核戦争と対決を 森友事件は安倍政権の犯罪だ

週刊『前進』04頁(2827号01面01)(2017/03/13)


米韓日軍事演習やめろ
 動労総連合を先頭にストライキでJR外注化・朝鮮核戦争と対決を
 森友事件は安倍政権の犯罪だ


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 動労総連合は3・4JRダイヤ改定に対し、動労千葉・動労水戸を先頭にストで闘い、「第2の国鉄分割・民営化」攻撃との大決戦に突入した。3月11日には、「被曝労働拒否」を掲げる労働組合を軸に福島県郡山市で「反原発福島行動17」が闘いとられた。この闘いは、日米韓軍事同盟による朝鮮半島―東アジアで切迫する戦争―核戦争の危機と真っ向から対決し、今や底なしに腐敗を深める安倍政権を打ち倒していく突破口を開いた。闘う労働組合が中心に立ち、そのもとに全人民が団結して闘うことこそが戦争を止め、安倍を倒す力だ。さらに沖縄、三里塚、全戦線で3月決戦をぶちぬこう。

「斬首作戦」=体制転覆と核先制攻撃策動する米帝

 3月1日から4月末まで、2カ月にわたって強行される米韓合同軍事演習「フォール・イーグル」は、朝鮮(核)戦争への実質的突入といってよい大軍事演習だ。兵力は過去最大規模の31万7千人。原子力空母カール・ビンソンが初参加し、横須賀のロナルド・レーガンと合わせ空母2打撃群態勢をとる。さらにグアム配備の戦略爆撃機B1B、沖縄・嘉手納基地配備のF22ステルス戦闘機、岩国基地配備の最新鋭F35Bステルス戦闘機も初投入される。
 戦時の指揮系統をシミュレーションする「キー・リゾルブ」演習も、13日から米韓軍によって強行される。北朝鮮の核・ミサイル基地への先制攻撃とキムジョンウン(金正恩)政権の転覆=「斬首作戦」をも狙った「作戦計画5015」の全面的な発動である。韓国への配備が開始されたTHAAD(サード=高高度迎撃ミサイルシステム)の使用も射程に入れている。今回の演習は、この間米軍が北朝鮮や中国との戦争をにらんで東アジアに集中配備してきた最新鋭兵器を総動員した一大軍事作戦として強行されている。この演習がいつ本物の戦争になってもおかしくない。
 追いつめられたキムジョンウンは、6日にはミサイルを発射し、在日米軍基地を標的に想定したと発表した。米日韓は、北朝鮮スターリン主義の「核には核で」という反人民的な軍事的対抗やマレーシアでの暗殺事件などを絶好の餌食として戦争発動をあおり、その準備に拍車をかけている。
 3月15日には米国務長官ティラーソンが「北朝鮮情勢を緊急に協議するため」に訪日する。米韓軍事演習のただ中での訪日は、目前に迫る朝鮮戦争への日本の参戦を目的としている。安倍政権も、この機に自衛隊の朝鮮出兵と日帝自身の核武装への道をこじ開けようと全力を挙げている。3月5日の自民党大会は、総裁任期を3期9年に延長するとともに、改憲に総力を挙げることを決議した。絶対に許せない。
 この情勢に韓国では、民主労総を先頭に労働者人民が戦争絶対反対を掲げて立ち上がっている。3月1日には約40団体が米韓合同演習の即時中止を求める声明を発表し、「ぞっとする対決の悪循環に終止符を打たなければならない」と訴えた。
 民主労総との連帯にかけて、朝鮮戦争とそこへの日本の参戦を絶対に止めよう! 国際連帯・共同行動沖縄3・19結成総会と3・26三里塚全国集会をその決定的な闘いとしてかちとろう。

「核戦争か世界革命か」の人類史の分岐点が到来

 朝鮮戦争の切迫は、第1次大戦、第2次大戦がそうであったように、全世界の労働者が戦争と搾取、抑圧を必然とする資本主義社会をすべての人びとが人間らしく生きられる社会へと全面的に変革しようと立ち上がる時代の到来を意味する。
 この朝鮮戦争は「北朝鮮の攻撃から日本を守る」ためではなく、韓国を先頭に始まっている労働者革命を圧殺するための戦争だ。
 トランプ、パククネ、安倍の政府に共通することは、いずれも「命よりカネ」という新自由主義のもとで大資本家・財閥が権力の中枢を牛耳っていること、その利権に群がって政府丸ごと腐敗しきっていることである。それらすべての国でこうした構造が全面的に暴かれ、労働者人民の怒りが爆発している。全世界で爆発する労働者の闘いを国境で分断し、圧殺するために戦争が強行されようとしているのだ。
 日米韓に対する北朝鮮や中国のスターリン主義の軍事的対抗は、労働者人民の国際連帯とプロレタリア世界革命への闘いを否定し、それに敵対して新たな世界戦争への突入の口実を与え促進する反人民的なものである。
 韓国での闘いは、民主労総のゼネストを中心軸に、「大統領をすげ替えるだけではダメだ。財閥の解体、社会の根底的変革が必要だ」という数百万人、数千万人の闘いへと発展している。アメリカにおいてもAFL―CIO(米労働総同盟・産別会議)の帝国主義労働運動をのりこえるランク&ファイルの階級的労働運動の潮流がトランプ打倒の数百万人の決起の先頭に立っている。
 日本でもまさに今、同じ闘いに立つ時だ。森友学園事件として次々と暴かれる安倍と極右・日本会議との癒着・一体化による不正は、安倍による戦争と民営化の推進が必然的にもたらした国家犯罪だ。安倍こそその主犯だ! 首相官邸に捜索に入れ! 安倍を今すぐ逮捕せよ!
 教育労働者は、新自由主義による教育の民営化と非正規職化攻撃のもとで、安倍や資本家に職場の団結と教育労働の誇りを踏みにじられ続けてきた。積年の怒りを爆発させ、この闘いの先頭に立とう。戦争教育と非正規職化に対し団結して闘う教育労働運動を復権させよう。

労働運動の未来切り開く動労総連合の青年労働者

 1987年の国鉄分割・民営化以来30年、動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭に闘いぬかれてきた国鉄闘争こそ、すべての怒りを国境を超えてひとつに束ね、社会を根底から変える世界史的な意味を持っている。労働者の団結したストライキで戦争を止めるのだ。
 ダイヤ改定当日の3月4日には動労千葉の乗務員約70人がストライキに立ち、ローカル線・地方切り捨てに対する怒りを体現して館山駅前に登場した。動労水戸の全組合員も4日、5日とストライキと街頭宣伝に総力で立ち上がった。さらに東京、神奈川、西日本、福島など全国各地で動労総連合がストライキと統一行動に決起した。
 動労総連合の3月決戦はさらに続く。3月31日には福島への被曝と帰還の強制攻撃として、JR常磐線の小高―浪江間運転再開が狙われている。被曝労働拒否のストライキで立ち上がる動労水戸を先頭に、3月決戦を全国で闘い、勝利しよう。
 決定的なことは、この闘いの先頭に、動労総連合に結集する全国の青年労働者が立っていることだ。「国鉄分割・民営化は失敗した!」「団結して立ち上がろう!」と胸を張ってストライキに立ち、JR東日本本社前に登場、デモを牽引(けんいん)した。
 青年たちは、闘いと議論をとおして動労総連合青年部の結成に向け、団結を強めている。30年の国鉄闘争を継承する青年労働者―動労総連合青年部の登場こそ、日本の労働運動の未来そのものだ。
 国鉄分割・民営化の破綻とともに、崩壊するJR総連カクマルの「ファシスト労働運動」との革命的な決着をつけるときがきた。それは連合をはじめとする体制内労働運動の打倒に直結する。職場・地域に渦巻く1千万人の怒りと全面的に結びつこう。
 JRの「第2の国鉄分割・民営化」と一体の安倍「働き方改革」を粉砕しよう。動労総連合の闘いを全面的に報道する新聞『前進』を、JRをはじめすべての職場に届けよう。
 労働運動に人生をかける「階級の指導部」建設を、闘う労働組合拠点の建設と一体で進めよう。新共謀罪攻撃を粉砕し、獄中42年の星野文昭同志奪還の闘いに立とう。すべての青年労働者と学生は革命的共産主義者同盟、マルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟中核派に結集してともに闘おう。

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