国際連帯・共同行動沖縄を結成 非正規職の団結でゼネストへ

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週刊『前進』04頁(2831号01面02)(2017/03/27)


国際連帯・共同行動沖縄を結成
 非正規職の団結でゼネストへ

(写真 「闘う労働組合に結集し、ゼネストで全基地撤去を」―活気あふれる結成総会をかちとった【3月19日 那覇市】)


 3月19日、国際連帯・共同行動沖縄の結成総会が那覇市内の沖縄県青年会館で40人の結集でかちとられました。
 今、米日韓による朝鮮侵略戦争が切迫し、それと連動する沖縄の米軍基地の臨戦態勢―戦時態勢化が激しく進行しています。この2017年の歴史的な決戦を迎えるなかでの〈国際連帯・共同行動沖縄〉結成の大成功は、「基地の島」「非正規職の島」という沖縄の現実を根底から変革し、差し迫る朝鮮戦争を労働者の国際連帯の力で阻止する出発点を築くものとなりました。
 総会の司会を婦人民主クラブ全国協議会沖縄支部の和田邦子支部長と沖縄南部一般合同労組・協同リネンサービス分会の高橋徳臣書記長の2人が務め、呼びかけ人を代表して北中城村議会議員の宮城盛光さんがあいさつしました。
 続いて二つの記念講演が行われました。
 動労水戸の辻川慎一副委員長は、最初に自らにかけられた不当配転という不当労働行為と真っ向から闘う決意を明らかににし、「2017年から18年に向かって有期雇用労働者1500万人、派遣労働者350万人が一斉に解雇されるということが起こる。国鉄分割・民営化から始まった非正規職化が蔓延(まんえん)している。そのなかで、もう一度、非正規職の青年労働者を〈職場を辞めるか、屈服して生きるのか〉という二者択一に突き落とそうとしている」と怒りを込めて弾劾。そして韓国・民主労総のような闘いを日本において実現し、「2017年決戦を闘おう。青年たちと一緒に2018年の2千万人の首を絶対に切らせない闘いをやろう」と訴えました。
 続いて、1971年の沖縄返還協定批准阻止11・14渋谷暴動闘争をリーダーとして闘い、75年のデッチあげ不当逮捕から獄中42年を不屈に闘う星野文昭さん(徳島刑務所在監)のお連れ合いの星野暁子さんが、「2017年を星野解放の年に」と題して講演しました。星野暁子さんは、労働者の国際連帯闘争が絶対に必要であることを強調し、安倍政権が核戦争に踏み込もうとしていることに対し、韓国の労働者民衆とともに闘うことを訴え、さらに「非正規職率が最も高いのが沖縄。非正規職撤廃は私たちの闘い。労働組合が中心となって新しい国際連帯の運動をつくっていきましょう」と述べました。星野文昭さんからは「100万人署名の力で全証拠開示、再審無罪・解放をかちとる」と結成総会へのメッセージが寄せられました。
 国際連帯・共同行動沖縄の代表呼びかけ人で元全駐労マリン支部副委員長の水島満久さんが基調報告を行いました。水島さんは昨年の韓国・民主労総を先頭とした120万人の民衆総決起闘争に参加し、韓国の労働者民衆の闘いに応える闘いを日本(沖縄)においても実現しようと呼びかけています。
 水島さんは、「トランプの登場で、戦後70年、アメリカが軍事力と経済力で推し進めてきたすべてのものがすさまじい勢いで崩れ去ろうとしている。アメリカ第一主義(保護主義と排外主義)で核戦争にまで踏み込もうとしている」「沖縄から戦争をどう止めるのか。私たち自身が本当に問われる闘いだ。闘う労働組合に結集してゼネストで軍事基地を撤去し、朝鮮戦争が始まる前に戦争を止める闘いをやろう」と熱烈に訴えました。さらに「全世界の労働者の共通の課題は、民営化(外注化)阻止、非正規職撤廃の闘いだ。職場の団結が国際連帯をつくりだす」と鮮明に提起しました。そして「獄中42年の星野文昭さんをなんとしてもこの2017年に取り戻そう」と訴えました。
 最後に、沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長と日本IBM・ビジネスサービス労働組合の仲宗根光洋書記長が闘いの決意を述べ、国際連帯・共同行動沖縄結成から「復帰」45年の5・13沖縄集会の成功へ闘うことを全体で誓いました。
(沖縄労組交流センター・M)

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