動労神奈川 小田原で時限スト 6カ月契約かちとる大勝利

週刊『前進』04頁(2831号02面01)(2017/03/27)


動労神奈川
 小田原で時限スト
 6カ月契約かちとる大勝利

(写真 ストに立った桑原副委員長が時廣書記長の解雇撤回を訴えて小田原駅前で街頭宣伝【3月19日】)

 3月19日、動労神奈川は春闘要求を真っ向から掲げストライキに決起した。ストライキに入ったのはJRから清掃を請け負う東日本環境アクセス小田原事業所で働く桑原豪臣副委員長だ。3・19神奈川春闘総行動の先陣を切って、朝7時から8時30分までストライキを打ちぬいた。

「これからもストで闘う」

 朝7時、ストライキに入った桑原副委員長は、小田原駅の改札から出てきて集まった支援の仲間に拍手で迎えられた。その後、さらに20人で小田原駅前街宣とアクセス事務所への弾劾行動、職場で働く仲間へのアピールを行った。
 中村幸夫委員長は「多くの青年が非正規職にされている。職場で文句を言ったら首を切られる。これをつくり出したのが国鉄分割・民営化だ」とJRを弾劾。時廣慎一書記長は「会社は『ストなんてできない』と言ってきたが、一人の勇気が必ず社会に伝わる。そのつもりでストライキに決起している。青年のみなさん。労働組合を立ち上げ、私たちと一緒に闘おう」と呼びかけた。桑原副委員長は勝利感に満ちて「これからもストライキで闘う」と宣言した。
 動労神奈川は、動労総連合の統一春闘を時廣書記長解雇撤回・非正規職撤廃を第一の要求に、さらに大幅賃上げ、増員要求など9項目を掲げストライキで闘った。この闘いは、職場の仲間や多くの労働者に希望と勇気を与えた。一方、JRとアクセスは大打撃を受け、許し難いことにアクセス本社から2人の管理職が小田原まで来て、街宣の間も遠くから監視を続けていた。動労神奈川のストライキに戦々恐々としてやってきたのだ。

時廣解雇撤回へ闘いは前進

 動労神奈川の闘いに追いつめられたJRとアクセス資本は、3年にわたって3カ月契約を続けてきた桑原副委員長の雇用契約を、今年4月から6カ月契約に戻さざるをえなかった。大勝利だ! 桑原副委員長はこの不当労働行為を続けられ、仕事中に所長が後ろに立って監視するなどの嫌がらせを受けながらも職場で不屈に闘ってきた。この悪質な解雇攻撃を動労神奈川結成以来2年間の闘い、組合と職場の仲間の団結の力でうち破った。
 この勝利をバネに時廣書記長解雇撤回を絶対にかちとる! 2015年12月の解雇に対して、組合の団結を強固に固めて闘ってきた。団体交渉でアクセスを弾劾し、毎月の小田原駅前街宣で労働者市民の共感をかちとり、何よりも職場の仲間のあたたかい激励を受けて闘ってきた。昨年8月からは労働委員会闘争を開始し、アクセスとともにJRをも引きずりだして闘いぬいている。
 非正規職の青年労働者が、資本のパワハラ・解雇攻撃に対して労働組合の団結で勝利できることを示した。団結さえ崩されなければ、労働者は勝利できるのだ。
 この日は、昼から神奈川春闘総行動が闘われ、横浜市内デモが行われた。その出発点に動労神奈川のストライキが打ちぬかれた。時廣書記長の解雇撤回、組織拡大へ闘いは前進している。
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