動労連帯高崎 全勤務者がスト突入 大幅賃上げ、人員増を掲げ

週刊『前進』02頁(2834号01面04)(2017/04/06)


動労連帯高崎
 全勤務者がスト突入
 大幅賃上げ、人員増を掲げ

(写真 ストに立った漆原委員長を先頭にJRとTTSに怒りのこぶし【3月30日 TTS籠原事業所前】)

 3月30日、動労連帯高崎は当日勤務者全員がストライキに立ちました。「希望者全員を正社員に! 最低時給1500円以上! 人員不足の解消! 職場の安全を!」の要求に対し、回答期日になっても高崎鉄道サービス(TTS)は「要求項目が多く回答の準備ができない」と不誠実な対応。許せない! 抗議の実力闘争あるのみです。
 この日先陣を切ったのは木村洋一書記長。熊谷駅改札内にあるTTS事業所で、職制4人を前にスト通告。苦り切る職制と笑顔を隠そうともしない同僚たちを残して事業所を出ると、JRの職制が2人立ち、「関係者以外通行できません」と書かれた看板が。スト支援者が入れないようにピケを張っていたのです! 昨年4月の前回スト時に比べ弾圧態勢はエスカレート。上等だ。団結の拡大で応えてやろう。
 午前9時、籠原駅北口でスト突入集会を行いました。「本日スト突入」の声に運輸区労働者も駅利用客も関心を寄せ、ビラは吸い込まれるように受け取られました。激励のあいさつに熊谷地区労とNAZEN埼玉が立ちました。
 漆原芳郎委員長が「最低時給1500円以上は世界統一要求だ。国鉄分割・民営化30年は負の歴史だった。今後30年を見据えた闘いを。今日のストはその第一歩」と表明して、スト通告に向かいました。埼玉労組交流センターと群馬合同労組の発言が続きました。
 しんがりは鈴木喜平副委員長と橋本新一組合員のスト突入です。午後3時、TTS籠原事業所前に陣取った組合員と支援者に送り出された2人は、「まだ(時間が)早い」と横やりを入れる職制をものともせずスト通告。漆原委員長が労働者に「月100時間未満の残業を認める連合は労働組合ではない。JRで14年も検査していない部品があったことが判明した。ともにストライキで闘おう」と呼びかけ、鈴木副委員長は「高給取りの天下り、現場で清掃やってみろ! どんなに大変かわかるだろう。本当にやってみろ!」と低賃金と人員不足への怒りを爆発させました。行動に駆けつけた動労千葉の中村仁執行委員、動労神奈川の桑原豪臣副委員長がともに闘う決意を表明し、動労水戸支援共闘越谷、さいたまユニオンなどの発言が続きました。
 夕方から熊谷駅南口の文化センターで行われた中間総括集会では、初めてストに決起した橋本組合員が「昨年7月に加入しました。おととしの安保法改悪で学生が立ち上がったのを見て、大人が何もできないのは歯がゆいと思っていたからです。会社となあなあの組合ではなく、力強いアクションが起こせる組合に入ろうと思っていました」と力強い感想と決意を語りました。
 ストのもつ影響力と波及力を確認し、組織拡大への決意を新たにした闘争でした。
(動労連帯高崎書記長・木村洋一)
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