団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2835号04面07)(2017/04/10)


団結ひろば 投稿コーナー

高浜の再稼働阻止へ緊急街宣行動に立つ
 NAZEN京都 椎崎 孝

 3月28日、大阪高裁は高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分決定を取り消し、再稼働を認めました。さらに30日には、広島地裁が伊方原発3号機の運転差し止め仮処分の申し立てを退けました。追いつめられた安倍政権はフクシマの怒りを圧殺し、原発政策を本格的に推進しようとしています。しかし、これで決着がついたわけではありません。闘いはこれからです。絶望的な焦りがあるから安倍は地元の怒りを抑え込み、再稼働に突進しているのです。
 4月2日には地元の自治体労働者を先頭にNAZEN京都、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの仲間が緊急の街頭宣伝に立ちました。
 今回の大阪高裁の判断は、地震、津波対策や避難計画もきちんとしており「新基準は不合理ではない」ということを前提に、不合理を立証するのは住民側にあるとしています。しかし、新基準自体が、福島の教訓を踏みにじり、高線量下での帰還を強制するなど、フクシマを切り捨てるものです。
 朝鮮侵略戦争が超切迫する中で、トランプ政権は北朝鮮への先制核攻撃や「斬首作戦」の発動を具体的に据え、戦争に突入しようとしています。こうした状況下で安倍の戦争政策にとって重大な課題である原発の再稼働を強行しようとしているのです。また東芝の米原子力子会社の破産から始まった東芝資本を倒産の危機から救済するために再稼働が強行されようとしています。
 原発の避難計画・訓練に反対している京都府職労舞鶴支部が中心となって呼びかけた2・26舞鶴大行動は画期的な集会になりました。地域住民の怒りをも込めて、労働組合は被曝労働拒否のストライキで社会を変えよう!

共謀罪と一体の精神保健法改悪を阻もう
 杉並 HM

 私は精神病当事者で、『前進』の読者です。
 2月28日、精神保健福祉法の改悪案が閣議決定され、この4月にも国会で成立させられようとしています。この改悪案は、昨年7月の相模原障害者虐殺事件を利用して「二度とこのような事件が発生しないよう法整備を行う」と明示し、精神医療の目的を犯罪防止に転換しようとしています。
 特に強調されているのは、措置入院の強化と精神保健指定医に対する管理監督の強化です。さらに、「都道府県や警察、精神医療関係者が定期的に協議することにより、相互理解を図っていくことが必要」(厚労省検討会)と精神医療に警察が介入し、精神科医―医療労働者―地域を、治安―警察の手先にしようとしています。
 相模原事件は、優生思想に基づく障害者虐殺であり絶対に許すことはできませんが、この優生思想は極限的な新自由主義の行き着いた先であり、〈医療障害者施設の民営化〉=〈労働組合と医療労働の破壊〉の結果です。防止の法案をいくら積み重ねても防げるものではありません。
 そもそも精神病や精神症状は誰でもかかり、起こりうることで、現在の資本主義・帝国主義の危機と民衆圧殺の攻撃の中で、労働者階級の苦しみの表れです。精神医療が治安弾圧の道具になってしまうと精神症状が悪化してしまい、治りにくくなる。これは、これまでの精神医療でも基本中の基本です。
 今回の法改悪は、オリンピックを口実に強引に推し進められている共謀罪の制定とセットです。精神医療を治安弾圧の道具とし、精神科医や医療従事者を屈服させ、障害者、精神病者を圧殺することになります。
 多くの精神科医、医療労働者は、精神医療を破壊するこの精神保健法改悪=犯罪防止化に反対しています。『前進』でも詳しくとり上げ、階級的立場から暴露、弾劾してください。廃案までがんばろう。

早大の入学式・新歓で新入生数千人と結合
 全学連 仲井祐二

 4月1、2日、全学連は早稲田大学・大隈記念講堂で行われた入学式で1千部近くの新入生歓迎パンフレットを配布し、数千人の新入生と結合しました。全国の学生は全学連とともに安倍を倒す巨大な学生運動をつくり出そう!
 1千サークル以上が存在すると言われる早大生の新入生歓迎イベントに全学連も参加。大いに盛り上がる中で、他の団体と一緒になって新入生を歓迎し、「学生運動をやろう!」「ストライキをやろう!」と訴えて、パンフを配布しました。新入生が満面の笑みで学生団体やサークルのチラシを次々と受け取りました。特に全学連パンフの「ストライキで安倍たおそう!」の文字に釘付けになっていました。
 一方、早大を自分たちの「拠点」と勘違いしてるカクマルには新入生を歓迎する気持ちがまったくなく、1日目は影も形もありませんでした。2日目、われわれの存在にようやく気づいたカクマルは、「解放社」の常任を出して大学構内を見回っていました。2日目の情宣活動を終えたわれわれはカクマルと遭遇。隊列を固めてカクマルと対峙しながら大学構内から出ました。数人がついてきましたが、一言も発せず、あわてて電話で応援を呼ぶだけでした。
 追い詰められたカクマルは、われわれが乗り込んだタクシーを蹴るなどして警察を引き込む腐敗した姿をさらしました。しかも凶暴化したカクマルは逃亡し、他の6人のカクマルは権力と談笑するという破廉恥さでした。われわれは二重対峙戦を原則的に闘いぬき、権力・カクマルに付け入る隙(すき)をまったく与えずに早稲田大学を後にしました。
 カクマルの早大「支配」は完全に崩壊しています。京大に続いて全国の大学でストライキに立ち、大学・教育を取り戻そう! カクマルから早大を解放し、300万人の全国学生の力で安倍政権を倒そう!

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