共謀罪阻止!安倍・小池倒せ 戦争・民営化・福島圧殺を都議選勝利でうち破ろう

週刊『前進』02頁(2844号01面01)(2017/05/18)


共謀罪阻止!安倍・小池倒せ
 戦争・民営化・福島圧殺を都議選勝利でうち破ろう


北島くにひこさん
元杉並区議会議員。一般合同労組東京西部ユニオン副委員長。都政を革新する会事務局長。1959年生まれ

(写真 北島邦彦さんを先頭に原発避難者への支援打ち切りに反対し都庁包囲・小池知事抗議デモ【3月31日】)



 6月23日告示―7月2日投開票の東京都議会議員選挙は安倍政権と小池都知事を倒す大決戦です。杉並区から立候補する北島邦彦さんを先頭に総決起しましょう。

社会を根本から変えよう

 今回の都議選を、労働者民衆の団結で戦争と貧困の社会を根本からひっくり返していく闘いの始まりにしましょう。
 この社会ではもう生きられないという叫びが上がっています。「最も裕福な8人が最も貧しい36億人分と同じ資産を独占している」(国際NGO「オックスファム」)。ここまで新自由主義の30年は社会を破壊してきました。1%が99%の労働者人民を貧困に突き落として、自分たちだけが肥え太っているのが今の社会ではありませんか。
 森友学園事件を見てください。極右・日本会議と安倍が一体となって労働者民衆の財産を食い物に利権をほしいままにしていた。そして安倍は、政権の絶望的危機を突破するためにも、朝鮮侵略戦争と9条改憲に突進しています。
 戦争とは何か。朝鮮半島の労働者民衆に爆弾の雨を降らせることです。安倍はトランプのシリア攻撃を支持し、朝鮮半島で核使用も辞さず戦争を発動しようとしている。都内の学校では弾道ミサイル着弾の避難訓練が狙われ、北朝鮮のミサイル発射実験で東京メトロが運転を見合わせた。安倍や小池は戦争をあおるとともに共謀罪を制定し、かつての治安維持法と同じ弾圧を狙っているのです。
 安倍・小池やトランプら1%の支配者の利益のために、私たち労働者民衆同士を殺し合わせようとするのが戦争の本質です。日韓米労働者国際連帯で、戦争放火者=安倍・小池を倒し、始まる前に戦争を止めましょう。「生きさせろ!」と戦争に反対し、支配者たちを倒す革命の始まりにしましょう。

都議会食堂解雇の撤回へ

 3月31日、小池都知事は原発事故で避難してきた家族たちへの住宅の一律無償提供を打ち切りました。家も仕事も奪われ、子どもを放射能から守るため必死に避難してきた人たちに福島に帰れと都営住宅からたたき出そうというのです。
 避難指示が解除された地域はどうなっているのか。家は倒壊したまま。駅前は汚染物質が山積みになっている。商店街も病院もない。11年3・11から時間は止まったままなのです。そんな放射能まみれの所に、安倍とJRは原発20㌔圏内の浪江町まで常磐線を延伸させて帰還を強制する。そんな所でどうやって子どもを育てろというのか。
 小池の足元の都庁議事堂レストランでは、都から委託された「はなまる」資本が、母子家庭で子どもを育てながら働く非正規労働者を解雇しました。被曝と帰還の強制に反対する署名を集めたということが理由です。彼女は避難者の命を守ろうと同僚に福島の現実を知らせ、4月1日の常磐線延伸に反対するために現地に向かい、被曝労働拒否で闘う動労水戸・動労総連合とともに抗議の声を上げました。
 この被曝と帰還強制反対の闘いをつぶそうと、安倍と小池は彼女を解雇したのです。福島の怒りを圧殺しオリンピックをやろうということです。「避難者は自己責任」「(被災は)東北でよかった」と言い放った今村元復興相と安倍・小池は何が違うのか! 「3・11」をなかったことにするために、避難者も非正規労働者も切り捨て抹殺する。これが安倍と小池の正体です。こうやって戦争も始めていくのです。

新しい労働者の政党を!

 沖縄では、朝鮮侵略戦争のための辺野古新基地建設に絶対反対の闘いが燃え上がっています。都庁議事堂レストラン解雇撤回の闘いは、福島や沖縄とつながり、非正規労働者の怒り、子どもを守る母親の思い、そして都庁労働者と結びつき、労働者民衆が生き抜くための団結を生み出す闘いです。戦争も原発も解雇もない社会をつくる第一歩です。都議選決戦で東京に被曝と帰還の強制反対の闘いを広げていきましょう。
 問題は、全野党が小池に屈服して戦争に動員する側に回っていることです。日本共産党は住宅提供を組み込まない都の予算案に賛成しました。この「オール小池与党」の現実をぶっとばし、新しい労働者の政党をつくることが必要です。
 韓国でパククネを倒したように、私たちにも力がある。安倍や小池は労働者の団結におびえ、都営交通を始め東京都丸ごと民営化で都の労働組合を解体しようとしています。しかし、私たちには国鉄分割・民営化と30年間闘い続け、戦争・改憲を阻んできた動労千葉の闘いがある。被曝労働拒否で闘う動労水戸の闘いがある。小池と政策協定を結ぶ連合東京をぶっ飛ばし、戦争と民営化に絶対反対のストライキで闘う労働組合を復権させ、労働者民衆こそが社会の主人だと示しましょう。これと一体で闘う本物の労働者の政党が登場すれば社会は変えられる。共謀罪を絶対阻止し、都議選勝利で戦争と民営化、福島圧殺をうち破ろう。

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